kuronekojijiのねじまき鳥閑話「 日々平安是好日」

愛犬ロッタ、猫jiji、趣味 等をモチーフにショート.ショートを書きます。世界のねじを「ぎーぎー」とまきながら・・

ジョニィ-ウォーカ-さん-2 ユミヨシさんとの会話

2006-12-08 14:35:46 | 「日々平安是好日」
 店の中の音楽は
 紫煙共に、ボブ・ディランから変わり、数曲経て、
 ロリ-.ギャラガ-の -A Milli miles Away- が流れ始めていた。
  
  「ホテルのバー....人々は.......片隅にはピアノマン....」とロリ-が歌っている。

 「ユミヨシさん?。」
「変わった名前だね、」と僕は言った。
「えっ、そう、私はそうは思ってはいないけど、」
 彼女は続けて、「でも回りの人にはよく言われるわね。」
 僕はうなずきながらテキーラを飲む 「何時から店にいるの?」
 ユミヨシさんは「I arrived here only afew minutes ago.」と何故か英語で答えた。
 僕は「(one?) 一人で?」と彼女の言葉に応えた。
 彼女は軽く首を横にふり片目を素早く閉じた。
 そして可愛く首をまわしながら手の平を僕の右手に乗せた。 
 その時,おもわず僕は、ジッとしていられなかった。身体が震えてきたのだ。
 この心のときめきは,ロッタと初めて逢った頃を思い出させた。
 心も,身体も,熱く感じているのがはっきりわかる。
  それは北の島に雪が降り積もるそばからけして,積り様のないくらい,太陽の日が降り注ぐ南側の斜面にいるように感じるくらいだった。
  僕にもし,もし,ロッタがいなければきっとユミヨシさんを連れ去りたい。...
  黒い首に赤い首輪が似合うユミヨシさんだった。
   



 

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