暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

町通り

2024年05月23日 | 古民家
 片方に寄せて歩くと見えて来るもの・・・普段は歩かない場所を好んで歩き・・・
ウトウト見回しながら教え合う・・・町の様子に肩を寄せると見えて来るモノ・・・
住めば都の町の魅力が通りにあるのなら・・・
商店や住宅街・・・町工場の通りに雑木林や公園の脇道・・・
ザワつく場所を通り抜け・・・閑散と声を上げる風の音に・・・
住む音を聞きながら・・・肩ひじ張らない町を歩く・・・。

暮らしに必要な民の技・・・
素朴と簡素を掛け合わせた技術の工芸は・・・
誰が良くてどれが良いとも言えず・・・必要に合わせてそれぞれが生み出した暮らしの工夫で受け継がれ・・・
家庭の味を守り・・・住まいの片隅に佇み・・・いつもどんな時もそばにいて・・・
気張る事無く見つめる眼差しは・・・ほのぼの慈愛に満ちている・・・。

車窓に写る自分の顔に・・・誰を重ねるのか・・・
駅舎を行き過ぎ、景色の中に住まう人は・・・しゃがれた窓に何を想い・・・
すれ違う姿を目で追いながら・・・静かな通りを振り返り・・・
戻る暮らしの埃を払い・・・変わらぬ時が、変わらぬように・・・
波風を嫌い・・・穏やかな通りのいつもの面々に、しわがれた音で答えている。
コメント
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