暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

合理的

2021年10月31日 | 古民家
 チックチックと時を刻む時計の音・・・カチカチと奏でる時計の音・・・
どうにも耳障りな電子音に嫌気が差して・・・手仕事に戻ろうと・・・
ギチリギチリと毎朝ねじを巻くしぐさにも、当分慣れてきたかと思えば・・・
夜中に鳴り響く・・・ゴンゴンと音色に、へこたれない睡眠を手に入れるのは、いつの頃だろうか・・・。

一家総出・・・近隣のお手伝いを手に入れての農作業に、住まいのお手入れ・・・
「結」の暮らしで過ごす毎日の仕草は・・・地域で育てて来た時間です・・・。
鍬を片手に、一人で何町歩もの田畑を耕すのは到底無理で・・・人の手を借りての作業になり・・・
手間返しの心が、地域の暮らしを守っています・・・。

大工職人の中では・・・今でも手間返しの考え方があっても・・・
伝統的な造りの住まいが失われ・・・重機で組み上げる住まいでは・・・
人の手が関わる仕草が少しづつ消えて・・・合理的な作業になってしまいます・・・。
あえて火中の栗を拾う仕事では本末転倒だけれど・・・地域を守り、自然を敬い・・・
その場限りの住まい造りではない暮らしを・・・この先も繋げる考え方を、次の世代にも知ってほしいと思います。

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