暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

古家の空き家

2020年11月19日 | 古民家
 古民家の空き家にお邪魔すると・・・煤けた天井に湿った畳・・・
建付けの悪い建具をガリガリ開けながら・・・少しカビ臭い部屋の空間が・・・
ほんのり寂しさと怖さを運んで来ます・・・。

人の温かさが通り過ぎた住まいの中は・・・家族の暮らした色が残されて・・・
当時の面影が残り、時代を切り取った写真の様に目に映ります・・・。
兵どもが夢の後・・・
華やかだった時代も・・・虐げられた時代も・・・
今よりも豊かな暮らしを夢見て・・・社会がもっと良くなると思いながら一生懸命に働いてた暮らしは・・・
人の温もりが消えた空き家に残されています・・・。

当時の暮らしが戻る事はありません・・・。
これからもっと良い暮らしが待っている・・・。
それも希薄な感じがする暮らし・・・。
それならば・・・身の丈のあった暮らしで、つつましい生活が地域を豊かにするような気がして・・・
田舎に行くと、ホッとする・・・古民家の中に入ると落ち着く・・・
面倒な人付き合いと思うか・・・助け合いながら、関りを持つ付き合いと思うか・・・
のんびりした・・・無頓着と思える関わり合いが人の心を豊かにする気がします・・・。
寂しい空き家がこれからも増えて行きます・・・。
ただ廃棄される古家と思わず・・・時代を経験して来て、暮らしを守ってくれる住まいを大切に残して行きたいと思います。

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