ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

女優。

2010-05-13 09:24:01 | Weblog
TVのトーク番組で松坂慶子さんを見かけた。
とても明るくふんわりとしたキャラクターの方で、すごく意外だった。
私の中の松坂さんというのは、「愛の水中花」のイメージが強い。
多分学生だった私には、バニースタイルで歌う松坂さんへの衝撃が
大きかったのだと思う。
キリリとした感じの美人。
グラマーなスタイルも魅力的だ。
女優という雰囲気がプンプンしていた。
気がつくと、最近の松坂さんはとてもふっくらとしている。
シップ薬とかカツラとかのCMで見かけると、
えぇ~あなた、このCMでいいの?とか勝手に思っていた。
(すみません・・)
何というか、女優さんというのは死ぬまで女優さんで
その中には美しさやスタイルを保つことが当然、という思いがあったのだ。
太った女優さんは最後まで太っていることが当然だし、
美しい女優さんは老けても美しいのが当然だし、
第一、それは本人が一番気にかけ努力していることだと思っていたのだ。
しかし、だ。
松坂さんのスタイルは、歴然と年月を感じさせる。
あ~おばちゃんになると、こうなっちゃうのよね~という
私達と全く変わらないものを感じさせる。
だから私は、いらぬお世話で彼女を心配していたのだ。
でも。
違った。
彼女の話を聞いていると、これでいいのだ~と感じたのだ。
これが彼女なのだ、と。
お嬢さん二人ともとてもステキに育てられているし、
プライベートでの幸せ感が彼女を包んでいる。
誰だって歳をとる。
皺が増える。肌もたるむ。要らぬ肉はついてくる。
それに抗って美しさを保つ努力をし続けるのも女優さんだろうし、
出来る範囲の努力で年齢を受け入れていくのも女優さんだと思った。
ふくよかな松坂さんがケラケラ笑う姿はとても魅力的だし、
ふくよかだからこそ皺も目立たず、目元が優しく感じられたのかもしれない。

松坂さんの言葉で印象的なものがあった。
山田洋次監督に言われたらしいが
「悩んでも、明日のシーンが上手くいくとは限らない。
 あなたはいつもいい気分で現場に入ってくれればいい」
それ以来、いい気分でいることに気をつけられているらしい。
いい気分。
大切なことだ。
考え尽くしたら、あとは心をいい気分に保つ。
いい気分を心がけて、あの現在の魅力的な松坂さんが出来上がったのなら
それは十分、効果のあることで是非、見習わなければ。
つい現実の出来ないことに目を向け、イライラしてしまう私には
すごく難しいと思うけれど・・
あと10年、ふんわりとしたおばあちゃんになれたらいいな。
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