昨晩「少女七竈と七人の可愛そうな大人」を読み終えた。
で今日は「ベルサイユの子」を観てきた。
別々に感想を書こうと思っていたのだが、
私の中ではなんとなく二つの作品に共通点を感じてしまったので
分けることなく感想を書こうと思う。
「少女七竈・・・」は桜庭一樹の小説。
今回も主人公の名前にびっくりした。
七竈(ななかまど)が少女の名前。
燃えずらく、七回竈に入れて、ようやく炭になるという樹の名前。 . . . 本文を読む
昨日、映画「ミーシャ」を観てきた。
1942年のベルギーで暮らすユダヤ系の少女ミーシャ。
父・母と家族で隠れ家を転々としていたが、
ある日学校から帰宅すると両親はすでに検挙されていた。
父の仲間の機転でミーシャはある家庭に匿われることになるが
そこは決して善意ある家庭ではなく、
ミーシャには辛い毎日が続く。
その家庭の手伝いで、ある優しい老夫婦と知り合い
つかの間、子供らしい気持ちを取り戻すのだ . . . 本文を読む
暖かかったけれど、風が強かった今日。
「ホルテンさんのはじめての冒険」を見てきました。
ノルウェー映画ははじめてかも。
真面目一徹の列車運転士、ホルテンさんが
明日は定年退職という前の日にひょんなことから
今までのレールからどんどんはずれっていってしまう・・というお話。
人生はいくつになっても遅いってことはないんだよ、
というほんわか映画です。
北欧、というと最近ではパッチワークの世界でも
北 . . . 本文を読む
映画「チェンジリング」を観た。(ネタばれあります)
2時間を越す映画だが、全く時間を感じさせなかった。
少年とシングルマザーの親子。
母は少年を慈しんで育てながらも
仕事を持つ働く女性でもあったから
突然の仕事の依頼にも心を残しながら出勤をする。
それが最後の別れになるとも思わずに。
1928年のアメリカでも、働く母親は大変だったんだなと思う。
近所の人に見回りにきてもらうくらいが、精一杯で
やは . . . 本文を読む
ついつい仕事の愚痴を書きそうになるので
心して、映画の感想を書きます。
年末、「永遠のこどもたち」を観てきました。
スペイン映画。
チラシにはスピリチュアル・ラブストーリーなんて
書かれていたけれど、それは違うんじゃ・・・
孤児院で育った女性が、家族とともに
その孤児院で再び障害児のための施設を始めようとするお話。
ところが、そこへ移り住むと
息子はお友達がいる、と話し出し・・
息子の存在に . . . 本文を読む
先週、「ベティの小さな秘密」を観て来ました。
真っ赤なコートを着た少女のお話。
ベティは、精神科の医者をしている父と元ピアニストの母と
姉の4人家族。
フランスの田舎に住んでいます。
姉は寄宿舎に入るために家を出、
両親の間の溝は埋められないほど深くなり
ベティは寂しい毎日を過ごします。
そんな時、隣接する精神病院から患者の青年が脱走してきて
ベティは彼を思わず匿ってしまいます。
優しい青年に引 . . . 本文を読む
今日は「わが教え子、ヒトラー」を観てきました。
帝国末期、カリスマ性もやる気も失ったヒトラーに
最後の演説技術を教えたユダヤ人教授のお話。
こんな暗い(まぁ、観る前は)映画、
観るのは余程の物好きだろうとタカをくくっていましたら。
朝一番の回、満席でした。。
20分前に到着した私、あと少しで
見逃すところでした。
東京、侮るべからず。
(ま、今日は1000円のサービスデイだったせいもあるでしょう . . . 本文を読む
「ヒトラーの贋札」を見てきました。
終戦間近の強制収容所で
ユダヤ人達が偽札作りに加担させられていた、という
事実を描いた作品。
ある意味、生命や人生の極限状態の収容所が舞台ですからね。
ただただ、圧倒されるだけです。
生きながらえる為に加担するのか、
大きな正義の為に妨害するのか。
板塀一枚隔てた世界では、理屈も感情も抜きにして
同胞が毎日殺されていく。
どう生きていくのか、なんて生易しい課題 . . . 本文を読む
「ぜんぶ、フィデルのせい」を見てきました。
時々クスっと笑える映画です。
1970年代のフランスが舞台。
スペインのフランコ独裁があり、チリでは
アジェンデが活躍していた時代。
アンナは裕福な家の娘。
カトリックの小学校に通い、両親にも愛され
弟とも子供らしく遊ぶ金髪の女の子。
その生活がある日、唐突に一変します。
それは、元々はスペインの由緒ある家系の父親が
社会主義に目覚めたから!
彼には彼 . . . 本文を読む
またまた身辺大異変の予感がありますが
いい意味で流されるままにいようと思っています。
で、映画を見てきました。(こじつけです)
今回は「君のためなら千回でも」
ソ連侵攻以前からタリバンに占領されるまでの
アフガニスタンが舞台。
主人公は裕福な家庭のアミール少年と
その家で父親と同じく使用人として働くハッサン少年。
アミールとハッサンは同じ年頃で
いつも一緒に過ごします。
アミールは得意な物語の朗 . . . 本文を読む