昨日、神戸朝日ホールにて開催された「高校生バンドフェス2017決勝ライブ」にて、音源審査を勝ち抜いた14校のうち、我らが軽音楽部はなんと準優勝=第2位をゲット。その栄誉を称える賞状とトロフィー、そしてチョコレートのキットカットやバンドスコアなどのプレゼントをいただいた。
最後の順位発表の時、「準優勝は・・・大阪府立柴島高等学校」と名前を呼ばれたときの彼女らの驚き喜ぶ様は尋常ではなく、もしかしたら彼女らからすれば想定外のことだったのかもしれない。
音楽的なことはまったく分からないが、『中島音頭』という先輩から代々受け継がれてきた民謡的ロックを、身体全体を使い、髪の毛を振り乱し、時にはボーカル3人が床に這いつくばったりして熱唱&熱演するパフォーマンスは、圧倒的に審査員の印象に残るものであっただろう。
演奏後のインタビューで「ハアハア」と息切れしていた様子を見て、多くの観衆の前で臆することなくあれほどのパフォーマンスを披露した経験は、彼女らの今後の人生に何がしかのプラスをもたらすはずだ。そしてそんな経験をして準優勝という評価までもらった彼女らを、40年以上前に神戸でなんとなく高校生活を送っていた自分と比較してマジで羨ましく思うのである。
神戸朝日ホールに行く時は、「JR元町駅」ではなく「阪急三宮駅東口」に集合するべし。その理由は「柴島は阪急族が多い」「JR三宮駅西口とすぐ近く」「歩く距離はほとんど同じ」など。
阪急三宮駅東口から三宮センター街にむかう。ほどなく「そごう」や「マルイ」がある「フラワーロード」が見えてくる。
今から22年前。1月17日の阪神淡路大震災で、この辺りのビルの多くは壊滅的な打撃を受け、「そごう」の真ん中に縦に大きな亀裂が入っているのを見て「神戸はもうアカン」と絶望的な気持ちになった。
三宮センター街に入ってまっすぐ進む。同じく22年前、アーケードが崩れ落ち、商店街の真ん中あたりでは火災も発生した。地震後、このアーケードの正面に「がんばろうKOBE」のメッセージが掲示されていた。同年、そのメッセージをユニフォームの袖に縫い込んだ「オリックス・ブルーウェーブ」(前身は阪急ブレーブス/現在のオリックス・バファローズ)がイチローの活躍などでパリーグの覇者となる。
2つ目の角を左へ。「生田筋」を南下する。この筋の山側には、地元出身の某芸能人の結婚式でも有名な「生田神社」がある。大震災では拝殿・本殿ともに倒壊した。
阪急三宮駅から10分もしないうちに神戸朝日ホールに到着。
1934(昭和9)年に建築された神戸証券取引所の建物を低層に復元、超高層ビルとコラボさせて、1994年にオープンしたが、その翌年に阪神淡路大震災を経験している。
神戸朝日ホールは4階、地階には3つのミニシアター「シネリーブル神戸」があり、戦時中の広島と呉を舞台したアニメ映画『この世界の片隅に』が上映されていた。
以下次号。