くまぷーの海外ドラマblog

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「クローザー2」 第3話「絡みすぎた糸」

2007年10月24日 | クローザー
黒のエスカレードが40発もの銃弾を受け、乗っていた3人のうち2人が死亡した。
その手口と事件現場一帯がギャングの縄張りだったことから、ギャング同士の抗争と考えられ、運転していた大学生のウェズリー・タルマッジがギャングの一員だったのではないかと疑われる。特捜班が担当することになるが、ウェズリーがテイラーの知人の息子だったため、テイラーはブレンダに慎重な捜査を要請する。
そしてウェズリーの両親も、息子がギャングの一員であるなどとはありえないと主張する。
ギャングのメンバーを洗ったところ実行犯プーキーにたどり着くが、プーキーのいとこを対抗組織に殺された復讐だったのだという。そのプーキーのいとこの襲撃車両とエスカレードの特徴が一致し、被害車両の車内から襲撃の痕跡が発見されるが・・・

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この間「「LOST」は良い拷問、「24」は悪い拷問。米人権団体が発表」というeiga.comの記事を見て、なんだそりゃと思ったのだが、その記事で紹介されていた「2007 Excellence in Television Award(リンク先英語記事)」で「クローザー」もノミネートされていたのだった。
その該当記事を見ると、他にノミネートされている「LOST」や「ザ・シールド」「ボストン・リーガル」「クリミナルマインド」はそれぞれエピソードのノミネートなのだが、なぜか「クローザー」だけはブレンダというキャラクターがノミネートされていたようだ。
記事の中にそれぞれノミネート対象になっているシーンの動画がリンクされているのだが、ブレンダの場合例として挙げられているのが、今回のギャング少年二人を尋問しているシーンなのだ。
今回のような、味方同士二人を分けて不安を与えることによって、仲間割れを起こさせ供述を引き出すというやり方は、前に「FBI~失踪者を追え」でもやっていたし、そんなに目新しい手法でもない。でもブレンダの今回のやり方はかなりイケズのきわみだと思った。

二人の少年だけじゃなくて、マーカスへの尋問もかなり緊迫していて、「名前を言うのよ!」と追い詰められ、小刻みに震えているマーカスがほんとにおびえているようでかわいそうになってしまった。母親への罪の告白を「自分で伝えなさい」というから、一瞬マーカスを母親に会わせてあげるのかと思ったのだが、情報を告白してしまった時点でもう彼は母親に会うこともできない状態に置かれてしまったのだな。
警察から一歩外に出たら組織の報復が待っているわけで、一生追われる身になるのだ。
そのリスクを背負わせてでも告白させるというブレンダの誘導のうまさ、まさにクローザーと呼ばれる職人芸がエピソードごとに磨かれていくようだ。

サンチェスは元々ギャングだったという過去でもあるのか、ウォールペイントのメッセージをすらすら読み取っていてスゴかった。
普段はオヤジたちにおいしいところを持っていかれ、若手のセクシー担当(違)としてはさびしい存在なのだが、今回はブレンダ仕込みの尋問術まで披露して、大活躍。
頑張れサンチェス、ガブちゃんに負けるな!

・・・とはいえ、ガブちゃんは「負けてもいいから替わりたい」という気持ちかもしれない。
ブレンダよりコワイママの尋問に、お目目まん丸でたじたじになっているガブちゃんは心底かわいそうだった。「あー彼がフリッツ捜査官ですか!」ってバレバレだし。
ママもクローザーの才能大ありかもしれない。

結局バレちゃってお叱りなしなので、フリッツとブレンダはママ公認になったわけだ。
フリッツよかったじゃないか。デートの最中ママと置き去りにされても、寝泊りしていた車がオカマほられても、いつも最後に勝利を手にするのはフリッツ・・・でもないか。
バレたと分かった時の、小娘のようなブレンダの照れた表情がかわいいこと。ママにめがねを借りるってことは、彼女は老眼鏡ユーザー?なんだよね??
そんな年の娘なのに恋人宣言もできないなんて・・・
まーそれでも、フリッツにはまだまだ超えなければいけないボスキャラがいるわけで。
ブレンダのパパの登場は、どうやら第3シーズンまで待たなければいけないようだが・・・ちょっと、いやかなりのコワモテのようだ。
フリッツピーンチ!(わくわく)。

ところで来週・・・「コールドケース」のリリーの天敵の、「森」のジョージを演じていたJohn Billingsleyが出演するのを予告で見つけてしまった。
またあの不気味な存在感を見ることになるのか。
ブレンダとジョージの世紀の対決・・・コワイ・・・


【 脇俳優チェック 】

◆ウェズリーの母タルマッジ夫人 .... Vanessa Bell Calloway
「CSI:マイアミ3」8話「孤独な女」では、暴行事件の被害者マーカスの母役で登場していた。
「ボストンパブリック」第1シーズン後半で、何かと校長にクレームをつけていたマリーの母親ミシェル役を演じていた。しかし文句を言っているうちに校長と付き合うようになってしまい、マリーがショックを受けたため悩んで別れることに。
映画「クリムゾンタイド」でデンゼル・ワシントンの妻役。ティナ・ターナーの人生を描いた「ティナ」では、ティナを仏教カルトに引き入れた女友達ジャッキー役。
「星の王子ニューヨークへ行く」では、アキーム王子の当初決められていた婚約者イマニ役。イマニは従順で「おおせのままに」しか言えなかったため、アキームは失望し花嫁探しを始めるのだった。

◆ウェズリーの父タルマッジ氏 .... John Lafayette
「Dr.HOUSE」第2シーズン8話「診断ミス」では、チェイスの診療ミスで起こった訴訟に関して病院内部の審問委員会の委員長役。チェイスとハウスに処分を言い渡していた。
「CSI:マイアミ」第1シーズン3話「漂流 新月の闇」では、冒頭マイアミの海でサメを釣り上げた釣り人役で登場していた。
「ER」第13シーズン3話に登場予定。

◆ブレンダが尋問して白状させたエイトワンの少年 .... Kendre Berry
「ER」第11シーズン8話「重症患者」では、アビーを車で拉致して兄の銃創の手当てをさせようとした少年リトルC役を演じていた。
「Six Feet Under」の日本未放映分第5シーズンに登場予定。

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2 コメント

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Unknown (くーみん)
2007-10-25 11:45:56
いや~~~、今回も見ごたえ十分!!
もう私の中では、ガブちゃん命!!

ママの尋問、さすが、ブレンダの産みの母、というスルドサで・・・、あ、いや、ガブちゃんが上ずりすぎてんのか(笑)。
こんなんで、よく特捜班の刑事が務まるな=と、心配になってしまうところが、彼の魅力(違)。

駐車場の大立ち回りでは、ナイス・コンビ!と掛け声掛けたくなるコンビネーションのよさ。
フリッツ、ちゃんとFBIだったのねと、妙なところで納得いたしました(笑)。

くーみんさんへ (くまぷー)
2007-10-26 00:56:41
ガブちゃん、どんどんいいキャラになっていきますよね。番組始まる前にやってた特番での筧利夫さんの読みが完全に外れてるのが笑える・・・
ガブちゃんの顔に「フリッツ同棲中」って極太フォントで書いてありましたよね(爆)
ママには誰も勝てないっすよねー。
二人で輪唱の「せんきゅー、そーまっち」、もう最強でした。

>フリッツ、ちゃんとFBIだったのねと
FBIでも窓際なんじゃないかと常々心配です。
出世も断っちゃったし。

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