くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

CSI:4 第9話「愛の毒薬」

2005年06月26日 | CSI:科学捜査班
【CASE アメリア・ルーベン】
 現 場 :ルーベン夫妻滞在ホテルのバスルーム
 被害者 :歌手マイルズ・ルーベンの妻アメリア25歳
 死 因 :血中のフッ化水素酸の作用による心停止
 関連人物:歌手のマイルズ・ルーベン、マネージャーのサム・ホプキンス
 担 当 :サラ・サイドル、ウォリック・ブラウン
 背 景 :浴槽でうつ伏せの状態で湯に沈んでいるのをメイドが発見、通報。
      発見は死後1時間以内。検死の結果溺死ではなく心停止が死因とされたが、心臓には
      梗塞などの異常は見られなかった。浴槽内にはワイングラス。
      バスタブのダイアルにマネージャーのホプキンスの指紋。血中から工業溶液である
      フッ化水素酸が検出され、ワインに含まれていたことが判明する。
      歌手で夫のマイルズの代表曲は「アメリア」。妻の死にショックを受けつつも、ファ
      ンのことを第一に考えるスーパースター。

ホプキンスの指紋が浴槽から出てきたことで、アメリアとの関係が疑われるが、7年間勤めてきて細かい雑用までこなす間柄であり、たとえ裸でお湯に浸かっていても下心など持たないのだという。
ワインを部屋に届けたのはボーイだったが、その場にマイルズが来たので、栓は開けていないという。ボーイは「奥さんのアメリアはいつも孤独だった」と語る。よく夫婦でけんかもしていたと。
ホテルの部屋を捜索すると、フッ化水素酸が含まれている窓拭きの洗剤が発見される。しかしそれはマイルズが、窓に音符を書いて曲を作り、そのあと消すためのものだという。マイルズは妻への愛を語りながらも仕事を優先していた。
それでも第三者の犯行につながる強力な証拠は発見されなかった。
そんな時、ボトルからアメリアの指紋が検出。手袋にアメリアの火傷と一致する焦げあとが発見される。つまり、ワインボトルに洗剤を入れたのはアメリアだったのだ。仕事優先の夫不在の孤独から自殺を図ったのだと結論付けられた・・・・


【CASE アダム・ワトソン】
 現 場 :オルフェウスホテル前
 被害者 :航空保安官アダム・ワトソンと、ホテルの駐車係
 死 因 :乗っていた車に仕掛けられていた時限爆弾による爆死
 関連人物:ロジャー・ダンバー、ロジャーの妻ベスと息子ティミー、
      デビー・ダンバーと娘エイミー
 担 当 :ギル・グリッソム、ニック・ストークス、キャサリン・ウィロウズ、ジム・ブラス
 背 景 :オルフェウスホテルの前に停められたカマロが突然爆発、運転手と駐車係が死亡、
      負傷者多数の大惨事となった。グリッソムとキャサリンが駆けつけた直後に激しい
      銃声も起こり、その場に居合わせたアトウォーター保安官が厳しいプレッシャー。
      銃声はトランクに積まれていた弾薬が爆発の火災によって熱せられて暴発したもの
      とわかる。分析によりダッシュボードのデジタル時計を使った時限式のパイプ爆弾
      であることが判明。犯人の特徴らしきものなし。
      暴発した弾薬の特徴から、死亡した運転手は航空保安官であることがわかり、アダ
      ム・ワトソンと身元が判明する。
      爆発した車はレンタカーだったが、急いで借りていった経緯からワトソンが乗る前
      から爆弾は仕掛けられていたのではないかと考えられた。

ワトソンのまえに車を借りていたのはロジャー・ダンバーという男。レンタカーの記録にあった部屋は週単位で借りているという不審な生活パターンだった。踏み込んだが本人の姿はなく、爆薬の材料となるようなものもなかった。
部屋には血のついた絆創膏とシュレッダーにかけられた書類。そして歯医者の予約の痕跡からダンバー本人を捕まえるが、犯行は否定。
爆薬の成分は過塩素酸アンモニウム(ロケット燃料)とガソリン。しかし時限装置がショートしており、爆弾を設定した時間は不明であり、ワトソンを狙うのは困難であるとわかる。
ダンバーがらみに捜査の焦点がシフトした矢先、彼のシャツにロケット燃料が付着していることが判明。しかしダンバーは「息子の宿題の火山の模型を作っていて、こぼしてしまったのだ」と言う。
ダンバーはメスキートに妻子が住んでいるが、「自分の居場所がほしかった」からと妻には仕事と言って週末婚状態の生活を送っていた。メスキートの自宅には彼の言うとおりに火山の模型と薬品があったが、妻のベスが「彼は不器用で作っていない、私が作った」と語り、供述が微妙に食い違う。
ベスは「庭の水道栓が壊れて水浸しになっても、私が帰ってくるのを待ってるほど何もできない人」とダンバーのことを語る。

そんな矢先、ダンバーの自宅の火山模型の工具痕と爆弾のものが不一致という結果が出る。
一方、ダンバーが借りていた部屋にあった絆創膏の血は彼の肉親のものと判明。しかしダンバーの妻の話によると、彼は一人っ子で両親も亡くなっているはず。さらに部屋から押収した書類からは、ダンバーがもう一軒ヘンダーソンにも生活拠点を置いていることが判明する。
ダンバーは月曜から金曜までヘンダーソン妻デビーと娘のエミーと過ごし、土日をメスキート妻ベスと息子のティミーと暮らし、その上自分だけの部屋を借りていたのだ。
ヘンダーソンには同じ火山の模型があったが、ダンバーがベスの作り方を見て覚えて、エミーに作ってやったのだという(その時シャツに薬品が付着)。メスキートとヘンダーソンの二つの火山の工具痕は一致。ダンバーがメスキートからプライヤーを借りてヘンダーソンで作ったものだからだ。

物証はダンバーの犯行ではないことを裏付けている。では一体誰が・・・・
キャサリンは、ダンバーがヘンダースンへプライヤーを持ち出している期間に、メスキートでもプライヤーが使われるようなことがあったのを思い出した。
庭の水道栓・・・・そこで使われたプライヤーと爆弾の工具痕が一致。ダンバーの二重生活を知ったベスが、持ち前の器用さと簡単な爆弾の知識を使って夫を殺そうとした犯行だったのだ・・・・

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爆弾に転用できる素材で作る「火山の模型」だなんて、生きた科学といえば聞こえはいいが・・・ぎりぎりヤバイ感じ。一歩間違うとテロリスト育成教材。
しかし、キャサリンとニックが作ったというくらいだから相当ポピュラーなんだろう。と思って調べてみたら、こんなものが。「GIANT VOLCANO」これは実際に爆発するというよりは溶岩ジェルがドロドロと出てくるだけらしいので、今回のとは違うみたい。
日本でいうと「科学の付録」みたいなもんだろうか?それにしても、日本とアメリカでは教育の根幹の感性がずいぶん違うんだなぁと感じさせられる。
ともあれ、「火山と同じくらい簡単に作れるのよ」って言っても、「作れる」のと「作る」のと「使ってみる」は、全然違うわけで。人の親である立場ならその違いをわが子に教えるために教材を使うべきなのに、簡単に一線を簡単に踏み越えてしまうのは・・・・彼女もまた「親に作ってもらってた」タイプだったりするのかもなぁ。

ネバダ州メスキートヘンダーソンは同じクラーク郡の市だが、地図を見ると結構離れている感じ。よくこんなとこで二重生活しよるわなーと思うのだが、「FBI~失踪者を追え」ではNYとサンディエゴで二つ家庭を持っているひともいたし。離れてれば離れてるほど、バレないってことなのかもしれない。
現に、ダンバーはベスにつけられて発覚したわけだし。結婚生活においてもベスは何をやらせても器用で、ダンバーは不器用だったってことかな。ポイントとしては「二重生活はなるべく離れて」「器用な妻とは結婚しない」だな。

離れて暮らしたがる夫がいる一方、一緒にいても孤独にさせる夫、というエピソードの並び。
妻とか恋人とかの名前を冠した曲を作ると、あまりうまくいかないようなイメージが、というのはエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」のせいかな。一応ジョン・レノンのように「Oh Yoko」を歌って最期までつれそった例もあることだし。
そういえばポール・マッカートニーはリンダに捧げる曲を作っておきながら、「愛するヘザー」も新しいアルバムで入っていたりするから・・・・成功例を着々と進行中、みたいな?

しかし、「火山の模型で優勝候補」がキャサリンとニックの過去ってのは笑えるなぁ。それよりも笑えるのは、主任のアリの話だが。
まぁ・・・・ギル少年が虫めずる坊やだったろうというのは、普通に想定の範囲内だけど、やっぱりそういう話を聞くと「小さなグリッソム」が今と変わらないしれっとした表情で学校では浮いていて、虫を見るときだけキラキラと目を輝かせてるのとか想像してしまう。
ちなみに主任が研究した「アルゼンチンの黒アリ」は、実はここ数年日本に上陸しているらしい。中国地方では「アルゼンチンアリ被害地域住民の会」が作られるほど社会問題化し、被害は甚大の模様。ここはひとつ、主任に対策を伝授いただきたく・・・・

冒頭、保安官やけにモテモテだったけど・・・・調子乗りすぎだぞジョージ・メイスン。製作者側もそう思ったかどうかはわからないが、保安官はこの回まででしばらくお休み。次は18話に登場予定。


【 脇俳優チェック 】

◆手先が器用な第1夫人ベス .... Susan Diol
「愛の病院日誌」こと「Days of Our Lives」や、「General Hospital」などのレギュラーをつとめたことのあるテレビ女優なので、アメリカの視聴者には「あ、あの妻はまだ何かあるぞ」とうすうすわかってたんじゃないかという気が。
彼女の元夫はショーン・キャシディ(かつてのアイドルデヴィッド・キャシディの兄で「アメリカン・ゴシック」などのプロデューサー)、今の夫はアンディ・カディフ(「スピン・シティ」の監督)と、ハリウッド人脈どっぷりなお方。

◆モテモテ歌手マイルズ・ルーベン .... Randy J. Goodwin
セクシーに歌っていた彼だが、公式サイトを見ると歌手活動はしていない模様。ギター持った写真とかはあるんだけどね。
WOWOWでちょうど7月3日に放送予定の「ロサンゼルス・ホミサイド 目撃者はただひとり・・・」に出演しているので、姿を見ることができる。

◆マイルズマネージャーのサム・ホプキンス .... Don Stark
FOXの「That '70s Show」でボブ・ピンチオッティ役。この写真、とってもぷりちー。

◆紙分析官ロニー・リトル .... Eric Stonestreet
シュレッダーゴミをパズルのごとく再現してた彼、実はあのラボのおっきいひとにもちゃんとお名前はあるのです。
とっても久しぶりの登場だなーと思ったけど、第3シーズンに1回しか出て来てない(しかも第1話)からそう感じたのだな。第4シーズンでは今回を含め4回登場。
「リトル」とカタカナで書いたけど、つづりはRonnie Litre。発音微妙。

◆ヴェガスの弾丸ボーイ、ボビー・ドーソン .... Gerald McCullouch
ラボの銃・弾丸分析の専門官として第1シーズンから息長く出てきてるが、第4シーズンではお初の登場。今回は被害者の身元が航空保安官だとわかるところの長台詞で頑張ってました。
彼の公式サイトによると、音楽活動もしてるファンキーなひとらしい。「メルローズ・プレイス」や「ビバリーヒルズ・青春白書」にゲスト出演していた模様。
コメント (4)
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