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1997年の3月末、 小学校を卒業した12歳の長男はシドニーへ留学するため日本を経ちました。
彼のシドニーでの留学期間は、UTS(シドニー工科大学)を卒業するまで11年に及びました。
かれこれ25年前の話です。
ホームシック
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シドニーには、私たち夫婦の友人、由美ちゃんがいる。
シドニーでの生活は15年で永住権をシドニーにもつ彼女は通訳・ガイドとして日本人観光客を相手に、仕事をしているキャリアウーマンだ。
22歳でシドニーに行った彼女は、赤ちゃんのときの息子しか知らない。
息子を留学では、彼女の存在が心強かった。しばらく慣れるまでは、時々様子を見に行ったり、電話をしたり、シドニーへ行くときは、一緒に食事をした。
4月の中頃、夫が様子を見に行き、主人が帰国してからの彼からのファックスは里心ついてか、哀しい内容のファックスが多くなり電話でも、よく泣いた。
わたしと由美ちゃんは、その頃ファックスで頻繁に息子の様子をやり取りた。
その頃私のほうも、ホームシックにかかっている息子が気がかりでかなりナーバスになっていたんだと思う。
由美ちゃんへ
主人がシドニーから帰国してから、里心ついたのでしょう、
息子は今ホームシックにかかっています。
ファックスでは、英文で書いてくる事も多く感心していますが、さみしいのだと書いてきます。
学校での楽しい様子や、
由美ちゃんと会った事など書いてきます。
でも、学校の友達が英語の勉強を終えて順番に国に帰ったり、もうじき、帰国予定の子がいたりするとかなりショックを受けるようで、電話口で寂しい、帰りたい、と言ってシクシク泣き出します。
電話口で私も泣く事もしばしばで、夜になると辛くなって、先日はちびたち(次男、三男)のまえで、
わーわー泣いてしまいました・・。
こうして手紙を書いていても、今ごろ寂しくて
泣いているのでは、と思うと切なくて、胸がつぶれそうです。
今はとても辛い時期なんだと思う。
今の辛い時期をなんとか乗り越えてほしいと思っています。
どうか、息子のいい相談相手でいて下さい。
彼の様子や、ホームスティ先の様子、又ファックスで教えて下さい。
わたしは、今年も忙しくなりそうです。
泣いている暇がないくらい忙しいくらいが今は救われます。
きっと、後になって笑い話になるよね。
From chako
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わたしは、いつも泣きながらこうして、手紙を書いた。
涙って枯れないのかな。
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