動画は、2019年イタリア南部のカプリ島の青の洞窟
ここ最近オペラ座の怪人をの映画を見たり、動画を見たり音楽を聴いているからか、
ファントムがクリスティーヌを連れ出し、地下に入り地下水を、ボートを漕いで2人で歌いながら
ファントムの隠れ家に行くシーンを見ていたら、青の洞窟に行った時のことを思い出した。
その時の動画がこれ。
船頭の力強い歌声の『サンタ・ルチア』だ。
当時ドイツに赴任中だった次男と家族
一年目は三男家族と私で次男家族が住むドイツへ行き、2年目は主人と2人で行った。
ドイツ、ベルギー、ルクセンブルク、ポルトガル、オランダ、イタリアを旅行し、
とにかくひたすら歩いたのがイタリアだ。
パソコンやGoogle photoには、大量の画像や動画が保存されているが、
考えてみると、私はヨーロッパの旅行記を全くblogに書いていない。
当時私は仕事をしていたが、仕事に復帰する前、2011、年は不景気の煽りをうけて主人が30年踏ん張ってきた会社が多額の負債を抱えることになり、全ての財産を手放し、翌年には私の身内3人の死。主人にとっても私にとっても、そして夫婦としても、多難で苦しみに苦しんだ時期だった。
仕事に復帰し、息子3人は家から巣立ち結婚してそれぞれ家族を持ち、
幸せなことも沢山あったし、私は淡々と元気に生活をしていたが、
ある日突然、糸が切れたように自分自身にロックがかかってしまった。
職場の上司から受診を勧められ、かかるつけのレディースクリニックへ行き
『軽度の鬱』と診断されたが、仕事は辞めず部署を変わり、休みながら仕事を続けた。
好奇心旺盛のこの私が、全てのことに興味を持てなくなった。
今なら分かる。
病気にならない方がおかしい。
もう1人の自分が『休みなさい』と私をロックしたんだろうと思っている。
次男家族のドイツ行きはとても喜ばしい事であったが、旅行に行く気にはなれず、
最初の一年目の三男家族との旅行は、次男から三男への『弱っている母親を連れ出せ』のミッションだったと言うのを後から聞いて知った。
毎日出かけてひたすら歩き回った10日間ほどの旅行で私は日に日に元気になっていった。
何かが吹っ切れたんだろうか。
2年目は主人と。
次男家族と旅行したり、主人と2人で出かけたり、孫たちの幼稚園の送り迎えや買い物、嫁ちゃんとの食事作り。美味しいものを食べ、行きたいところへ行った。
『人生万事塞翁が馬』
何があるかわからない、それが人生
どんな不幸が起きてもなぜか自分を不幸と思ったことがないのは、
ある意味私の強さかもしれないとそう思ってる