ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

長男の留学(15)

2023年02月23日 | 留学

1997年の3月末、 小学校を卒業した12歳の長男はシドニーへ留学するため日本を経ちました。
彼のシドニーでの留学期間は、UTS(シドニー工科大学)を卒業するまで11年に及びました。
かれこれ25年前の話です。
  ホームシック2
   涙の電話

私たちと離れてく暮らすようになってから、
息子は私たちの体の事を異様に心配するようになった。

離れて暮らす事で、常に自分の家族の安否が気になりだしたようだ。

人間の「死」の観念についても、あれこれ考えていたようだ。
これはまずいと思った。

彼は、私たちが無理をしないようにと、当時私たち家族に約束の10ヶ条を作った。

第三条は「働きすぎないこと」だった。
いつも自分本位だった日本での彼とは明らか変わった。
    
わたしは、彼が送ってくるファックスの内容を
あまのじゃくでなかなか本音をみせない、彼の本当の気持ちが、文字の行間にあるのではと、
何度も何度も読みなおした。

この頃の長男は電話口でよく泣いた。
わたしも慰めながらいっしょに泣いた。

夜寝床に入ると、今ごろあの子は、泣ききながら眠りに就いているのだろうか、そう考えると、途端にたまらなくなり、布団を被って泣いた。
   
わたしが泣いている声に気がつくと夫はよく、
「あいつは大丈夫や、いつまでも泣くな」といって慰めてくれたが、
慰められると、余計に悲しくなったものだ。

泣いても悲しくても、また朝がくる。
がんばれ、長男!

ママは、いつもお前のことを思ってる。




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