熊本レポート

文字の裏に事件あり

熊本を舞台に使われた50億円の手形偽造事件 ?

2017-08-04 | ブログ

 昨年12月の7億円偽造手形に続いて(登場人物がほぼ同)50億円の手形も現れて現在、福岡地裁で「約束手形金請求事件」として公判中であるが、登場人物からして実に不可解な事件。
 後者は最後の裏書人である鍋島商事(日隈助一代表・福岡市西区)が熊本信用金庫託麻支店に取り立て(手形)に回したが、それに「取引なし」と返却されたことから事件化。
 振出人である和幸企画(磯道元幸代表)は平成1年11月に銀行取引停止処分を受けていて、また受取人を除く裏書人の法人6社代表と個人2名の中で、法人代表5人と個人2名は既に死去。
 受取人の1つ前の生存している裏書人は㈱インベック(原崎多恵見代表・福岡市博多区)だが、同代表は日本工業新聞社が「きらめく女性経営者32人」に取り上げた人物(新聞社の刊行物には異例ながらクレームも多発)。
 日隈助一氏は裁判費用として貼用印紙1102万円分を貼付して、8人の裏書人(実質的には生存しているインベック、和幸企画)を被告として提訴。
 50億円という超高額な請求金額もそうだが、1102万円を用意しての裁判、そして熊本信金が現場として使われた点、それに異色の顔触れからして実に不可解な事件ではある・・・。