熊本レポート

文字の裏に事件あり

高松宮記念よりも超固い熊本県知事選予想!?

2024-01-13 | ブログ
 旧川辺川ダムの計画中止から肥後大津ルート鉄道計画まで、その見せらた絵も他人事と慣れた蒲島県政4期、熊本県民の16年間。退職金4300万円(4期計約1億7000万円)は条例だが、一般的には同対象と考える公約の実現、実行力。それを探しての価値ある評価となると、苦労するは県政記者クラブと見るが、当の蒲島郁夫知事も何を成したか振り返る4期退陣ではなかろうか。



 議員半減を主張する安芸高田市の石丸市長とまでは言わないが、その善し悪しはともかく橋下元大阪府知事、吉村大阪府知事、小池東京都知事には思想、理念がある。ところが姜尚中氏を県立劇場館長に就任させて、ここに来て宮崎美子さんを県立図書館の名誉館長に座らせるとなると、やはり政治学者でも専門は統計学だったという見解。
 さてくまモンとの共演効果に大満足の自民党熊本県連は、この次に担ぎ出すのは田嶋徹副知事と予想したが、出て来た「木村敬副知事(49)」の擁立は「意外」ではなく、「その手があったか、田嶋氏よりも木村氏」で案の定。



 県民のための知事であることは否定されないが、それを熊本県版で判りやすく説明すると、現自民党県連のための知事と観れば「虎」よりも「猫」が先ず条件。



 ところで知事次選に早々と3選の挙手を見せた幸山政史元熊本市長(58)は、彼らにとっては猫ではなく、当然ながら虎。こうした構図からだと実に判りやすい知事選、そこで誕生の熊本県知事。
 その2ヶ月後の選挙だが、大方の県民に両候補の争点が見えない中で選挙戦に突入というのが第1の予想。第2の予想は危機感のない県政下では、俯瞰の機能を働かせて考える有権者ほど棄権という予測。そこで勝敗は前々回、前回の的中予想に続いて今回の予想も自民党県連支持候補に◎印の大本命。
 前々回、前回も選挙後に述べたが、落選した候補が知事の器に在らずという訳ではなく、東大教授また総務省出身の候補より、自治能力はむしろ優るかもという見方さえされる落選した候補。それが何故にダブルスコアでの敗北に陥るかとなると、政治家資質の欠落。選挙の分析、それによる戦術の組み立てが全く見えない。小さな集いも良いが、それが最終的に藤崎台球場を埋め尽くす程の動員(有権者)に繋げる戦術かとなると、その演出能力には欠ける。
 先ず、相手は担がれた候補ではなく、その支持母体の自民党県連、いや同幹部なのだが、その争点の「ソ」も有権者の前には出て来ない。自民党県連支持候補と同様に教科書通りの選挙では、投票者の2分の1以上の票を得られるはずがない。自民党県連は、自治行政力で虎視しても、政治家的には彼らが承知の猫型の相手。
 昭和34年の正月を挟んでの熊本県知事選挙では県の出納長が逮捕され、同46年の同選挙では勇退の記者会見場で同席の副知事が怒って辞職、同58年には最集票マシーン・県農政連に出馬の了承を求めて日本刀持参の専門農連会長まで登場、また平成2年の知事選前には県議側と国会議員側で半年にも及ぶ公認争いが勃発。この異様な知事選史に終止符を打ったのが、昭和後半世代の現自民党県連である事も確か。
 しかし知事は国会議員とは異なり有権者(県民)と一体にあって、即ち県民側に立ち、場合によっては孤立するのも覚悟で役所や議会、また国と戦い、対峙するのも必要となる。
 本当の敵(行政的な相対関係)は誰なのか、それを有権者の前に鮮明に打ち出し、それに呼応、同意する首長、地方議員を看板にして戦わない限り前々回、前回と同様、動員された票の前に屈するというのが元熊本市長の3選予想。
 投票率60パーセント以下の予想が、その証としての予想でもある…。
 
 
 
 
 

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