録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

「ニッポン超緊急事態シミュレーション★もしも怪獣が襲ってきたら!」の予想外の展開

2023-02-24 21:52:51 | 特撮・モンスター映画
※番組のネタバレをしています。

わたしは録画用として使っているEDCBにキーワードとして「怪獣」を登録しているのですが、ウルトラ系ドラマや以外で珍しく地上波で記録されたのが「ニッポン超緊急事態シミュレーション★もしも怪獣が襲ってきたら!」というドラマ仕立てのバラエティ番組。うーん、ちょっと面白そう。この時期だから映像そのものにはあまり期待できないだろうけど、怪獣に対して戦うよりもどういうふうに国や世間が動くか、をシミュレートした視線 はここ何年かの日本製怪獣映画にかかせないテーマであったので(アレもね)さらにリアルな視点で探るというのは悪くない。とりあえず録画予約。そして録画できた映像をCMカットすると放送は役1時間35分。おお、映画一本分の大ボリュームではないか。番組冒頭では首が動かないなどややチープ感はあるものの、ちゃんとスーツによる怪獣とミニチュア処理をしている!!!! これは怪獣特撮の歴史を語る一つとして残すべき番組かも!? それ以外に隕石の衝突をテーマとしたパートもある模様。これもいい。隕石の衝突は決してあり得ない話ではないし、なにより「妖星ゴラス」「宇宙人東京に現る」をはじめ、多くの特撮やSF映画で扱われるテーマで、十分興味の対象内。BGMも「わたしが」どこかで聞いたようなものを盛り上がるように使い、人物紹介に「博士」「世界的権威」と言ったツボを押さえたキーワードをちりばめる心憎い演出。思ったよりいいかも。

・・・思ったより隕石パート、長い。気が付けば隕石パートが終わるまでに番組の時間が半分以上使われていた。ああ、隕石と怪獣のダブルパートなのね、とそこは納得したが、それが終わるとなぜか延々と最新の緊急災害グッズや技術の紹介が続く・・・。これはさすがにテーマが違いすぎない? しかもやはり長い。もういいよ、最新グッズは。いい加減怪獣を出せ、とウンザリしてきたところでやっと怪獣の話に。しかし、残りはたった25分。完全にタイトルに偽りありな構成です。しかも、怪獣をテーマにしたリアルなシミュレーションのテーマは・・・。お金、マネー。
あああああああ、「ウルトラマン研究序説」やん!!!! あの謎本の走りと言われたあの本。一応マニアの端くれとして当時買ったんですが、正直面白いと思わなかったんだよなぁ。少しはまともな話もあったんですが、ほとんどが金の話で、正直ガッカリ。せっかく東映戦隊やアレでおなじみ特撮研究所に特撮をやってもらってるのに肩透かしもいいところでした。昔「行列のできる法律相談所」をけなしたときを思い出しましてしまいましたわ。
多分、本来の企画は番組の大半を占めた隕石話を教育番組枠でやろうってことなんでしょう。宇宙の先に飛ぶ小惑星に探査機をぶつけて軌道を変える、なんて話はかなりワクワク感をあおって面白かったし、そこだけでよかった気がします。が、それだけじゃちょっと視聴率とれるかあやしいし、柵もあって防災グッズの紹介もやって、タイトルだけ「怪獣」を付けて偽って見せようという・・・。で、結果が見事な継ぎ接ぎ番組の誕生。そりゃわたしもタイトルに「怪獣」の文字がなかったら録画までしてみなかったでしょうが、こういうことをやるから地上波は見る気なくなるんですよ。まぁそれでも同じことをやったらまた見ちゃうんでしょうが。

なお、この番組は現在TVerで視聴可能です。正直全くおすすめしません。だから放送から少し日がたっているとはいえ、ネタバレ全開で書いたんです。それでも一応見てみたい、という覚悟のできた方は検索してみてください。タイトルと中身は合ってませんが、前半は面白いです。
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