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録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

Ryzen5 2400Gの現時点での問題点

2018-03-28 16:35:27 | AMDブログ
先日休みをとった理由の一つが警察への許可申請の手続きが終わった、という一区切りがついたから、というのがありました。その前に「まだ追加してもらう書類があります」という連絡をもらってしまいましたがorz。まだ許可や登録をする必要があるというのなら仕方なく警察へ。ところが、3月のせいか人事異動があったらしく、担当の警察官が別の人に交代。まぁそこは由としてもこうした申請に関して全く経験のない新人みたいな人が相手だったのです。どのくらい経験がないかと言えば、こっちが相談にやってきたというのに「あとどういう書類が必要か分かりますか?」とこっちに聞いてくるくらい。少なくとも生活安全課自体初めてという印象です。ひょっとしたら、「あそこはもう何か月も何回も書類の申請や許可取りをやって慣れている人だから、お前あそこの担当になって経験積ませてもらえ」とかいう理由の担当交代じゃ・・・。
結果、今までの2倍!もの書類を用意する必要ができてしまいました。しかもほとんどが前と同じ書類の取り直し。今までの許可申請ってなんだったのだろうか。多分何割かは本来必要のない書類になるんだろうなぁ、今までもそうだったし・・・。とグチっても相手は警察ですから言うことを聞くしかありません。書類の書き方・取り方は分かっているので単純に前の2倍の時間がかかる、ということにはならないでしょうが、それでも休日をつぶしまくって何か月かは掛かるなぁ、そうなるとまた理由書書かせられるだろうしorzトホホ。


いろいろと心折れそうになってますが、めげずにやっていきましょう。今回のお題はその休日の時に買った新APU、Ryzen5 2400Gの簡単な能力紹介です。新、と言っても出てから少し日時はたってますからすでにいくつも公開されているでしょうし、かつてのように先行でやるわけじゃないので、まぁ気楽に、よそや商業サイトの傾向とか無視してやりましょう。

能力を見るには比較対象が必要です。が、同じアーキテクチャでコアが2倍のRynzen7とか、逆にアーキテクチャが古く、比較では遅いのがわかりきっているKaveriではあまり良い比較対象にならない気がしています。なので比較はちょっと前のIntelのハイクラス、Core i7にしましょう。買う前はHaswelllの4770がちょうどいいくらいかと思っていたのですが、買い物の都合上4770は外すことになってしまいました。なので比較にはそれより現行に近いCore i7 6700を使います。第7世代と同じマザーボードが使えることもあっていまだに売っていて、かつ2400Gより大分高価なのですが、今までのCPUをいろいろ弄ってきた手応えからそこそこいい勝負になるのではないか、という気はしてます。同じ4コア/8スレッドってのもありますしね。

比較はいつも通り、1440x1080、約48分のMPEG2-TSの動画をエンコードする時間で行います。簡易的ではありますが、わたしの欲しい情報は最低限分かる程度にはしてあります。メモリは2400Gが2400なので6700の2133よりやや有利ではありますが、大きな差にはならないでしょう。容量はどちらも8GBです。

まずはソフトにMediaCoderの32bit・64bitをそれぞれ使い、x264を使ったH.264へのエンコードを、Medium・CBR・4Mbpsで統一したものから。当然ながらリサイズは行っていません。

2400G(32bit) 1.35x 2223秒(37分3秒)
2400G(64bit) 1.45x 2056秒(34分16秒)
6700 (32bit) 1.70x 1778秒(29分38秒)
6700 (64bit) 1.66x 1828秒(30分28秒)

CPUクーラーは両社ともリテールを使用していますので、冷却とそれに伴うターボなどはメーカーの想定となります。AMDの場合Intelより64ビットとの相性がいいのは知られていますので、2400Gは64ビット版を使用すると速度が上がり、逆に6700が下がっています。が、それでもなお6700が一割以上は速いです。同じコア数/スレッドでクロックで言えば2400Gの方が高いくらいですが、まだ単純速度ではおいついていない印象です。
ここでソフトを64ビット版しかないTMPGEnc Video Mastering6に変更、こっちでテストを続行しましょう。x264でのH.264へのエンコードとx265でH.265へのエンコードをそれぞれのデフォルト、9.4Mbps(VBR)と5.55Mbps(VBR)に、AVX2を有効無効を含めて行いました。また、6700は念のためHTを切った仮想i5状態でも計測してあります。

2400G・AVX2有効
264 1時間04分29秒  265 1時間58分4秒
2400G・AVX2無効
264 1時間00分40秒  265 1時間57分01秒

6700・HT有効・AVX2有効
264 54分08秒     265 1時間20分32秒
6700・HT有効・AVX2無効
264 56分19秒     265 1時間46分59秒

6700・HT無効・AVX2有効
264 1時間08分23秒  265 1時間37分06秒
6700・HT無効・AVX2無効
264 1時間11分26秒  265 2時間8分10秒

264エンコードだと、6700もHTを無効にした仮想i5だと大分2400Gに見劣りしますね。Ryzen7 1700との比較だとHTを無効にした場合と1700を4コア/8スレッドにした場合の比較だとほぼ互角やや1700有利程度の差だったのですが、2400Gだと264においては少し差がつきます。クロックが高いこと、4コアを全部同じユニットにしているため、足回りがいいこと(単CPUのRyzenは3でもユニットが2コア+2コアの2ユニット体制になっており、コア間のデータのやり取りに若干のラグが生ずる)でこの差が生まれているのでしょう。コア自体は単CPUのRyzenと変わっていないため、相変わらずAVX2には弱い印象です。ですが、264エンコードの場合AVX2をカットするとかなり速度が上がるのが確認できました。これだけ速度が上がるのなら、正直BIOSレベルでAVX2を無効化したいくらいです。AVX2を活用している265エンコードに関してはほぼ完敗ですね、仕方ありませんが。


次にGPU部分のテスト、をしたかったのですが、どうもピリっとしません。ゆえにここから先は「わたしの環境ではこうなった。が、全部の環境で同じとは断言できない」とさせてください。
VCEのエンコードを成功させることが、とうとうこの一週間ほどで一度もありませんでした。A's Video Encoderはもちろん(Microsoft H.264 Encoderを使うとエンコードできたので、初期設定は間違っていないと思います)TMPGEnc Video Mastering6でも、AMD Midia SDKだと1フレームもエンコードできませんでした。Raven ridgeではVCEが再編成され、VCNと名を変えていたと聞いていますが、仕様は変わっていないと思っていたのですが・・・。やはり大幅に変更になって従来のVCEプログラムではエンコードできなくなったか、ドライバで無効化されているかのどちらか、どいう気がしてなりません。実際、AMDのサイトで公開されているRADEON SOFTWAREや自動ドライバインストールツールはRyzen5 2400Gでは使えませんでした。別に公開されている専用ドライバを使う必要があります。

https://www.amd.com/ja/support/apu/amd-ryzen-processors/amd-ryzen-5-processors-radeon-vega-graphics/amd-ryzen-5-2400g

バージョンは17.40と低く、Adrenalin Editionになっていません。が、Adrenalin Editionは充てられないのでこちらを使うしかありません。もちろん今回のテストではこの公開ドライバを使用しました。VCE相当の機能自体はあるはずなので、ドライバのバージョンアップで使えるようになることを期待するしかないでしょう。
なお、GPUの動画再生能力は期待通り。テスト用に苦労して縞ノイズが出やすいようにエンコードした映像も、その苦労がムダになるほど補正して見られるものにしてくれますし、Carrizo以降対応しているH.265のデコードもできます。フルHDのH.265程度ならCPU使用率が3%くらいで収まってしまうくらいですから、裏でエンコード作業を行ってもほとんど障害はありません。もちろんFluid Motion Videoもモード2に対応していることを確認。動画再生能力は十分備えています。
そこはいいのですが、なぜかWindowsが立ち上がると一瞬映るのにすぐ画面が消えてしまう、という現象が起きています。ディスプレイへの信号はDVI-Dを通してちゃんと来ているのですが、画面が映らないのです。何度かディスプレイの電源を切ったり入れたりしているうちに安定して映るようにはなるのですが、かなり頻繁にこの現象が起こるので使い勝手はあまりよくありません。一応先に書いたドライバはもちろんマザーボードのUEFIも新しいものと差し替えてあるのですが、改善しません。もう少し安定が欲しいものです。


以上、細かい二次検証など全くせずに、さっさと数字と感触だけ書いてみました。正直VCEが使えないのとディスプレイがつかなくなることがあるの二点は参ってますが、いろいろ試す暇も知識もありませんので止まってます。誰かやり方教えてください。6700との比較になりましたのでCPU部分だけの性能はもう一つパッとしない印象を与えたかもしれませんが、この程度の差ならあのFX8350もHaswellのi7 4770も確実に性能で上回ります。これら古い機種を使っているのなら2400Gは交換の選択肢の有力候補でしょう。Intelの第8世代は性能はいいですが、前に書いた通りマザーボードの選択肢がIntelの割に少なく、ミドルロー程度のPCが組みたい場合困ることになります。第7世代なら豊富ですが、それなら同価格でGPU性能はUHD BD対応を除いて上を行き、CPU性能も見劣りしないRyzenGは十分対抗馬になりえます。生まれ変わった新たな第一世代となったが故の不具合は多少残っているのは問題ですが、これからの改良と熟成に期待しましょう。

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5 コメント

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Unknown (emanon)
2018-04-02 23:58:00
 近いのはこれでしょうか… 自動選択ではなくレジストリ書換えて指定しておくと言うのを 時々見かけますので探してみてください 

Windows に接続したモニターを再認識させる
https://hebikuzure.wordpress.com/2017/09/22/force-rediscover-monitors/
返信する
Unknown (krmmk3)
2018-04-04 23:51:14
>emanonさん
解像度とかの記憶とも少し違うんですよ。一瞬映るんですけど、すぐ黒くなっちゃって。なんとなくHDCPとかその変の制御が悪さしている気がしてます。
返信する
もう解決してますかね? (録画オタ)
2018-06-26 01:11:59
2200G買ってからサブ機として使い、
先週までGPUに負荷かけるような使い方せずに来ましたが、
ゲームするようになってAdrenalinで不具合が出る一部のソフトがあり17.40に戻したり、
ゲームのためにモニタ(TV)変えたりしたところBIOS画面は出るのにWindowsが表示されない問題が出ました。
とりあえず、2mのHDMIケーブルを1mにしたことで解決しました。
ゲームで不具合が出るので最新のAdrenalin+2mのHDMIケーブルで試していませんが
とりあえず、報告です。
安BDP付属HDMIケーブルなので質が低いのかも知れませんが映らなくなるのはこれが初でした。
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追記です (録画オタ)
2018-06-26 01:21:31
最近になって本格的に使いだしたので、
BIOS更新とかもして環境が結構変わっており
ドライバ、APU、BIOS、マザーボードのHDMI出力等原因は突き止めてません。
ちなみにGA-A320M-HD2(F23b)+17.40での事です。
個人的にRavenがWindows10しか使えない事が残念です。
SSD買えば良いのですが、Win10だとの
HDD環境だと尋常じゃないぐらいストレスが溜まるので。
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Unknown (krmmk3)
2018-06-27 00:42:19
>録画オタさん
わたしの場合、ケーブルはもちろんDVIを使ってもHDMIを使ってもWindowsだとノイズ入って映らないことがあります。多分マザーが安物なのでノイズが混じってるのかと最近思うようになりました。まぁ4~5回電源を入れなおしたりしてれば映るので、もうしばらくこのままでいいかな(^^;)
Windows10縛りはまぁ仕方ないでしょうね。実はRaven機の起動にはSSHD使ってます。SSDより遅いですがまずまず使えます。
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