録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

ソニーとパナソニック、またしても共同開発。今度はディスクだ

2013-07-29 20:54:54 | 次世代ビデオへの懸念
ソニーとパナソニックの共同開発と言えば有機ELテレビをやってる、という話がありましたが、アレどうなったんでしょうね。有機ELの歩留まりの悪さを解決するより国策でもあるし4Kテレビを相変わらずの液晶でやったほうがいいとなってあまり進んでいない印象もあるのですが、真実や如何に。

まぁ同じ共同開発と言ってもすでに立ち上がった技術を量産化することを目的とした有機ELと違ってこっちは一からの開発のようですが。

ソニーとパナソニック、光ディスクの次世代規格を共同開発へ

2015年を目処に300GB以上、1.5TBも視野に納めた光ディスクの開発を目指すとのこと。現状ではBDフォーマットの延長上にあるディスクを搭載したものになっているようですが、これから共同開発によって統一フォーマットを進めていくようです。ディスクの巨大容量化の技術の報道は年に数回あるほどどこの研究機関も開発に熱心ですから、そのどれかを使えば1TBオーバーも確かに夢ではないでしょう。ただ、光ディスクが本当に望まれているのか、どいう疑問の方が先に出てくるのですが。4Kソフトだって現行のBDをどうにかすれば収まる容量ですし、そのBDにしたところで日本以外では対して普及していないと聞いています。その日本でも映像ソフトはDVDで十分と考える人はまだまだ多いですし、この段階で次世代ディスクだ、と言われてもあまりピンと来ませんね。
ただ、4Kでも現状のBDのように「高圧縮フォーマットだからといって低ビットレートで十分という妥協はしない。高圧縮フォーマットでも容赦なく高いビットレートを割り振って望みうる最高画質を」となると話は変わってきます。ここ最近のイメージから「この先の映像販売の主力はネット配信になり、ディスク販売は廃れる」と言われています。音楽が(世界で一番CDが売れている日本ですら)そういう風潮なのだから動画も当然そうなる、という論ですよね。でも、わたしはそう思ってないんです。現状音楽の配信はダウンロードで、映像はストリーミングという大きな違いがあるからです。不安定で家によって受信状況が大きくことなるインターネットでは配信動画の画質に限界や差が出てしまいますから、それはマズイに決まってます。かと言って映像をダウンロード販売する気はないみたいですしね、DVDBBは何もしないうちに終わっちゃいましたし。もとより何時間かかるかわからない動画の巨大容量ダウンロード販売なんてどこもやらないでしょう。できるのはこの先もビットレートを絞った放送の代行品の配信がせいぜいです。となれば、画質を極めるならやはりローカルメディア販売、という需要はこの先も堅く存在するのはないかと思うのです。ですが、さすがにもう録画フォーマットとしての需要はないでしょうね。

となると、リンク先のものはまだまだ期待できるものではないです。なにせカートリッジに収めて利用するタイプですから。もう忘れられているでしょうが、最初期のBDはカートリッジタイプでしたが、すぐに捨てられました。ディスク入りカートリッジとしては例外的なほど普及したDVD-RAMですら結局切られてノンカートリッジに移行、それから数年のちにはDVD-RAM自体も切られています。カートリッジ入りに手を出すな。これが僕らの誓いです。となると、わたしらの眼中に入るようになるには、2015年どころかもっと先になりそうですね。そのころまで「ユーザーに高画質の映像ソフトを届けたい」という意思が業界に残っているのか、需要と関係なく効率を優先して配信ばかりになっていないか・・・。それが一番恐れることなんですが。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (emanon)
2013-07-29 22:12:13
 その内 光学テープメディア とか言い出すのでは?  8トラック200mだとか
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Unknown (なんだかなぁ)
2013-07-29 22:58:17
個人的にはそろそろ光学メディアは、終止符を打つべきなのではないかと思います。
そもそも12cmメディアってこんにちの環境からいうと大きすぎだと思うんですよね。
パソコンで一番場所を必要とするデバイスであり、これが原因で設計サイズの制約がされるため、ノートパソコンなどでは内蔵しない、いや正確には内蔵できないモデルも少なからずあります。
保存メディアとしての長期耐久性も、当初言われていたほどにはもたないことも多くの方が経験されているでしょうし(ビデオテープのほうが保存状況がよければ残りやすいようでもある)
大容量メモリーが年々手に入りやすくなって来ているのだから、ファミコンみたいにROMにて半導体で供給も、そろそろありなんじゃないですかね。
ネットでの配信もHDでの配信はそのまま行って、4Kとかは差分データを追加購入した人だけ利用とかにすればいいかもしれない。
ネットはWiMAX 2+の登場が確定しましたから、これで実効速度もADSLからの乗り換え需要には答えられる程度の速度は出るでしょうし、
いよいよネット環境の底上げも期待できそうですし。
難しいことをしないといけなかったことを、誰でも簡単に利用できるようにして、市場の拡大をすることのほうが先かもしれませんね。
いまの動画環境は一般人の理解を越えた状況になりすぎていますし。
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Unknown (Beep)
2013-07-29 23:28:38
業務用機器の話のようですね。
(DTF使ったペタサイトとかあったなぁ)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061005/250044/
↑くらい前から話はありますが、全くどうなっているのか?
BD-XLもアナウンスだけの4層とか見ないし

無線系も月7GBとか3日で1GBとかそろそろ考え直して貰わないと...

制限無しで続けばいいのですが。
http://japanese.engadget.com/2013/07/29/uq-100mbps-wimax-2-10-2017-1gbps/
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Unknown (Unknown)
2013-07-29 23:29:54
いまだに音楽CDを使っているのは、一番制約が少ない事も関係有るのでは?
配信は基本的にDRMですからね。

DVDがCDと同様に使い勝手のいいメディアで有ることは法律で閉ざされましたのでSDは配信に移行するのでは?
だとすればメディアの生き残る道は配信では不可能な高画質の追求とコレクターズアイテムとしてしか無いような気がします。
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Unknown (SCSI)
2013-07-30 08:45:51
記事にもありますが業務用アーカイブ目的の光ディスクですね。耐環境性が優れているところや互換性で長期保存が売りのようで。

AV Watchの記事には追記で民生用途は予定無しとなってますし、我々には無縁のデバイスでしょう・・・。
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Unknown (nekomantle)
2013-07-30 12:05:19
そもそも今の段階で300GB以上、1.5GB視野って、むしろ容量少ないように思えるのは僕だけでしょうか。
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Unknown (krmmk3)
2013-07-30 15:05:23
>emanonさん
どこかでやってそうですね。テープに関してはわたしらの範疇ではないですし。

>なんだかなぁさん
映像メディアだとあれでも小さいくらいかな?と言う気がしなくもないですけどね。本音を言えば、ドライブの中で回転する構造はもうやめた方がいいんじゃないかと思ってます。
モバイルのネット環境はどんどん上がってますね。気になるのは有線の高速規格への関心が低いことです。モバイルは容量速度制限がありますので映像配信には耐えられないし。WiMAX2+がいいとこ取りになってくれれば言うこと無いのですが。

>Beepさん
現状は業務用という修正、あったみたいですね。どうしても光メディア=民生用のイメージがあるからでしょう。ただ、全く見据えてないわけではないと思います。

>2013-07-29 23:29:54さん
PCで取り込んで音を増幅して再生する方法の流行もあるかも知れませんね。
多分供給元は配信に移行したいんだと思います。問題は受け手の方がその気がないことで。多分レンタルの代行くらいにしかならないんだろうなぁと予想してます。

>SCSIさん
本当は民生用の新規格にしたいんでしょうけど、法律の強化で先細りが見えてしまっているので、大きく出られなくなっているというところでしょうか。

>nekomantleさん
わたしもそう思うんです。光メディアでは容量も耐久性も不安ですしね。
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Unknown (秋山)
2013-07-30 15:31:06
過去の遺物と考えられてきた磁気テープがここ数年需要が回復している事実もあります。
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Unknown (krmmk3)
2013-07-30 16:38:05
>秋山さん
ランダムアクセス出来ないので普通に使うことは出来ませんが、やはり信頼性が高いのでバックアップ用としての需要が根強いんでしょうか。
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Unknown (seaki)
2013-07-31 20:16:06
正直、業務並のデータ量をすでに保有しており、毎月9TBのペースで増えている私にとって、こういったデジタルアーカイブ向けの光ディスクは喉から手が出るほど欲しかったりします……。
さすがに民生用のバルクハードディスクでは長期保存が不安で仕方ないです。
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