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録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

ゴジラ-1.0、予告編公開

2023-09-04 18:30:51 | 特撮・モンスター映画
ゴジラ-1.0と書いてゴジラマイナスワンと読む新作、今年の11月3日公開予定ということがどうにも信じられないほど秘密主義で進行しており、やきもき・・・というよりドラマだったりモンスターバースだったりの方のアメリカでのゴジラ登場に興味の枠を取られてもう一つ盛り上がらない感触さえありました。おそらくギリギリになって一気に盛り上げていくのだろうゴジラ-1.0。その予告編がYouTubeにてようやく公開となりました。


でかい! とにかくでかく見えることを最重要視したえあろうゴジラがそびえたちます。感触としてはいかにも山崎貴監督の映像感は強いので劇場で見るともっとCG臭くなりそうではありますが、外観といい存在のさせ方といい、ここ最近の国産ゴジラの「何か違う」が悪い意味で出ていた(あくまでわたしの感想で、です)。のに対し、デザインといい作中空気の中での在り方といい、以前のゴジラに戻ったかのような雰囲気をまとっているのは良いことです。

もちろん気になる部分はあります。デカすぎることです。今回の-1.0は1954年のゴジラとは無関係で、それ以前の戦後すぐの時代を背景としているとされています。つまり、このゴジラ、水爆の影響を受けていないんです。ビキニ環礁での水爆実験は1954年のこととされているのでそれ以前の物語なら水爆とは無関係としか、なりようがありません。水爆関係なく巨体ではある(ゴジラの巨体と核エネルギーが関係ありとされたのは1991年の「ゴジラVSキングギドラ」が最初)のはもちろんアリですが、なのでこのゴジラ、このままでは熱線は吐けないんじゃないかと思うのです。力はあるけどそれ以上のもののないゴジラ・・・。うーん、アレが思い出される。水爆の代わりに原爆の影響を受けたのでは? とも考えましたが廃墟がどうも東京っぽいのでその可能性も低めです。予告編でもハッキリとは熱線を吐くシーンは描けていませんし。強いて言うなら戦艦が爆発するシーンにそれっぽい光が見えますが、断言はできません。故にまだ「第一作につながる話」という考えは個人的には捨てていません。だってマイナスワンっていう副題、いかにも前日譚っていう気がするじゃないですか。なので
「タイトル前にアバンがあり、しっぽや足・ガラスに映った姿だけでゴジラが映る」
「戦後すぐの時代を想定した本編の大半では"巨大生物の存在"が語られるが、ゴジラ以外の巨大生物しか登場しない。主人公ら大半はそれと無縁に過ごす」
「クライマックスは本編後数年がたった時代、残り上映時間数分でゴジラが
ようやく登場。ここから第一作に重なる」
と推測します。

とにもかくにもあと2か月で公開です。誰が何と言おうとやっぱり日本のゴジラが一番楽しみです。ですので、たまにはVSもやってね。
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東宝怪獣コレクション創刊号がキタ!!!!!

2023-08-12 14:58:53 | 特撮・モンスター映画
一部地域の限定発売であったころから注目し、「全国発売はよ!」と唸っていたディアゴスティーニの新刊「東宝怪獣コレクション」がついに全国発売され、創刊号が我が家に届きました。はやる気持ちを抑えられず、さっそく開封しました。


ドデンと重量級のパッケージですが、わたしはディアゴスティーニの定期購読なので、途中からはマガジン本体と付録(食玩と同じようにあくまで本体は雑誌、フィギュアは付録です)だけの簡易パッケージになるとのこと。わたしとしてはこれは歓迎。外箱を残す趣味は持っていませんし、マガジンをパッケージから取り外す手間も省けますしね。

創刊号のフィギュア、84年度版ゴジラ。東宝怪獣コレクションのフィギュアはすべて1/700で統一されるため、50mクラスの怪獣だとちょっと小さく、100m級だとパーツの一部だけの供給になって見栄えしない、ということで全長80mの84年度版ゴジラが創刊号用として選ばれたのでしょう。しかし、この写真、ヘタクソです。実物はもう少し頭部が小さく見えるんですが、何度やってもこういう頭でっかちの映りになっちゃうんです。わたしが写真がヘタというのが一番でしょうが、スマホのレンズはこうした小さいものを映すには向かない、というのもあるんでしょうね。


ボリュームなどはほぼ映画に使われた怪獣スーツを踏襲しており、造形者のアレンジなどは行っていないようです。マガジンという性質を考えたらそれで正解ですね。映画でのイメージが強い正面から見たときの凶悪な顔つきを重視したためか、目を黄色く彩色してあるのが個人的には減点な点ですね。84ゴジラは見る方向によってはかわいい表情も持っているのです。見る方向で印象が異なるのはゴジラの怪獣スーツの特徴の一つなので、そこも重視してほしかったですね。フィギュアの稼働領域などは一切ありません。ポーズはこのままです。
フィギュアを取り出すためにさっさと台紙とプラスチックカバーによる内部パッケージを壊してしまった(笑)のでもう残ってないのですが、内部パッケージの台紙にはラジコンでおなじみKYOSHOこと京商のメーカーロゴが記載されていました。前の「ゴジラをつくる」でも製作は京商だったのでこのコレクションも製造は京商が行っているのでしょうか? 雑誌の方には特に記載がないようなので少し気がかり。

隔週で100号予定なので、完結まで4年もかかることになります。4年後のわたし・・・想像がつかんな。無事仕事続けていられるだろうか。と、不安になる長期刊行になりますが、そういう先を考えなければ長く楽しめるということでもあります。早くバランやvsメカゴジラ来ないかな。
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ゴジラ 4K UHDの特典で「怪獣王ゴジラ」収録

2023-07-19 18:38:05 | 特撮・モンスター映画
東宝が仕掛けてるんでしょうがない(2回目)ですが、特撮の話があったので書いておこう。

ゴジラ作品のうちが7作品が4K UHDでリリースされるとのこと。


うちには4K UHD環境がない(現状作る気なし)ので購入する予定はないですし、最近の4K版のリマスターの仕方を見るとなにかわたしの好みとは異なる方向~初期の2Kの時は「新品に近いフィルムの映像を再現するデジタル化」だったのが4Kリマスターでは「如何にもデジタルリマスター」な方向になりつつある~でリマスターが行われている感があるのでまぁ買わなくてもいいかな。現代人の目では元がフィルムであってもそちらの「如何にもデジタルリマスター」画質の方が良いと感じるわけですから仕方ないのですが。
ただ、「ゴジラ」第一作の特典映像はちょっと驚きました。あの「怪獣王ゴジラ」が「シネスコ版 怪獣王ゴジラ 海外版 」HD画質で収録される、と書いてあるんですね。ようやく東宝から初の販売デジタルディスク版で登場です。しかもシネスコ版。前に講談社DVDマガジンで初ディスク化された時はもちろん、それ以前にVHSソフトで発売された「怪獣王ゴジラ」のいずれも海外版「GODZILLA KING OF THE MONSTERS!」のスタンダードサイズのフィルムに字幕を後付けした別物であり、日本に逆輸入されて上下カットされ、映画館で公開されたシネスコ版ではありませんでした。日本で上映された「怪獣王ゴジラ」のフィルムは傷だらけのプリント版のみですが現存しており、一度日本映画専門チャンネルで放送されていますから、それを収録することは可能です。ですが、果たして放送時と同じ傷だらけのプリント版を収録しているのか、それともこれも海外版フィルムを流用してHDリマスター化した再現版なのか、非常に興味はありますが、それだけのために4K UHD環境を作る気にはならないので自分で確認することはないでしょう。個人的には日本公開フィルム版をレストアしただけでそのまま使ってほしいですが、記事には「シネスコ版 怪獣王ゴジラ 海外版 」と書いてありますから「怪獣王ゴジラの海外版のシネスコ版」と読め、再現版が収録されているように見えてしまいます。海外版のネガを使った方が「如何にもデジタルリマスター」な画質は作りやすいですし。理想は両方収録することなんですが、はてさてどうなるか。両方もしくはレストア版だったらBD版も出してほしいです。単独でも買いたい。

一方、同じく第一回販売となる「モスラ対ゴジラ」の海外版はやっぱり収録されないようです。これも前から欲しい、って言ってるんですがねぇ。まぁ4K版だけでなくそれを2K化したBD版の発売に期待しておきましょう。

追記:期待どころかAmazonでBD版の発売予約が開始されていました。記事に書かれていなかっただけで同時発売だったようです。そりゃそっちも売らないと儲けも出ないでしょうしね。他の作品もUHD版だけでなくBD版も登場すると思われます。こっちは買おう。特典映像が楽しみ。

 
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山崎ゴジラ情報ようやく! ゴジラー1.0

2023-07-12 09:49:30 | 特撮・モンスター映画
また特撮・・・というより怪獣ものの話ではありますが、あちらも意図的に仕掛けてきてるんだから連続で出てくるのは仕方ないところであります。
どちらかと言えば最近の怪獣ファンとしての関心はどうしても小出しとはいえ情報が出てくる「GodzillaVS.KONG」の続きの方に行っていてともすれば忘れがちになっていた山崎貴監督による新作超大作怪獣映画のゴジラの情報、予定している公開日2023年11月3日まであと4か月を切っていたこの段階でようやく出てまいりました。


このタイトルで「ゴジラマイナス1」と読ませるそうです。0はどこで行くんでしょうか。少なくとも現段階までわずかながら出ていた情報および特報では、舞台は明確に”戦後"となるようです。


つまり「ゴジラ」第一作を全く踏襲しない、存在しなかったストーリーになるということですね。まぁ「シン・ゴジラ」もそうだったわけですが、それでも存在否定は明確ではありませんでした。今回は「ないこと」になることが確実になったわけです。とらわれない分良い、ということになるのか、それともまた作家の自分ゴジラに「どこか違う」感が漂う作品になるのか・・・。期待半分不安半分というのが素直な今の感想。
ただ、ちょっと期待感が上です。まずデザインがちゃんと「ゴジラ」していること。「ゴジラ2000ミレニアム」以降の炎が上がるような"生えてきた"背びれを思い出す感じで、とにかく「背びれで魅せる」感が伝わってきます。大きすぎて若干アンバランスに見えますがそれは全体を見ることでさらに印象が変わるかも知れません。また、特報を見た限りでは、よく動いています。昔、「ゴジラ」第一作のころの日本怪獣は"よく動く、スムーズに動く"ことを海外で称賛される存在でした。海外の怪獣の代表が「キング・コング」で、ストップモーションアニメを使った動きは当時としてもぎこちなく、カクカクとして見えたのに対し、怪獣スーツらを駆使してカメラの前で直接動かす日本の特撮は違和感なくスムーズな動きに見えたということでした。時代が進んで特撮が使われなくなり、CGばかりになってしまった昨今、米国ゴジラがVSもので非常によく動く(あるいは動きすぎる)映像を作ってきたのに対し、国産は「シン・ゴジラ」もCGアニメのGODZILLA三部作にしても従来型からみて違和感のあるデザインで、かつあまり動かないゴジラばかり続いていきました。動かない時点ではリアルでもいざ動き出すと途端にCG臭くなるデザインを採用し、そういう表現しかできなかったから仕方ないのですが、今回こそちゃんと動く国産ゴジラが出来るか? という点が一番の注目です。個人的にはVSものの方がいいのですが、多分それはやらないだろうし。

と、やっと気分が盛り上がってきた新作ゴジラ。可能ならば公開日に見たいと思います。もちろんレイトショーのような深夜上映が潜り込む限界ですが、それでも少しでも早くみたいな。
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ディアゴスティーニの「東宝怪獣コレクション」受付開始

2023-07-07 15:37:23 | 特撮・モンスター映画
以前から一部地域のみの限定販売で全国販売はよせい! と唸っていたディアゴスティーニの「東宝怪獣コレクション」がようやく正式創刊、全国販売開始となりましたので早速申し込みしてきました。東宝製作の怪獣映画に登場した怪獣がすべて1/700という統一スケールでフィギュア化されるという非常にマニア心をくすぐる企画になっています。隔週刊で全100号ということですから完結に4年もかかりますが、それだけの価値はあるかな、と思ってます。収録怪獣は60体以上を予定とのことで、少し少ないかな。だとするとゴジラだけで作品や造形ごとに区別して20体以上、なんてことはやらないでしょうし、「怪獣総進撃」に登場はしてもほとんど出番のなかった事前情報でわたしが非常に収録を楽しみにしていた二代目バランも出ないかも知れないですね。なるべく多く、本当の意味でのマニアックなこだわりにしてほしいものです。

ディアゴスティーニというと以前は「週刊ゴジラをつくる」で100号・2年間のマガジンを購読しておりました。完成したゴジラはもちろん飾ってあります。で、それから全くかかわっていなかったかといいますとそうでもなく、割とちょびちょびと買っておりまして、現在はドラマ「西遊記」のDVDマガジンを購読しています。この手のはピラーボックス表示だったりビットレートも低かったりで画質面で言えば大したことはないのですが、それでも解説本の豪華さとかを考慮すると欲しくなるんですよねぇ。「西遊記」は1978年に日本テレビが開局25周年を記念して作った連続ドラマで、よくもこれだけの規模のセットや衣装、さらにキャスト陣を抑えて半年もの連続ドラマを作ったものだと驚かされます。しかも放送終了後わずか半年空いただけで「西遊記Ⅱ」をまたしても半年間放送したのですから当時の製作のすごさがしのばれます。特にパート1ではまるで舞台劇かコントのように非常に長いワンカットで軽妙ややり取りが描かれており、当時ならではの作劇が楽しめます。
パートⅡは制作準備期間が短かったせいか、若干パワーダウンした感はありますが、それでも第一話ではなぜか熱子竜という"ネッシーと恐竜の合いの子"な巨大怪獣が出てくるあたり気合は十分。。パートⅡ第一話と言えば一度三蔵の元を離れ、自分の領地にかえってきたもののどこか覇気のない孫悟空を部下が怪しんで石をぶつけて試すシーンがあるのですが、これを見てアニメ「ドラゴンボールZ」のアニオリシーン、セルゲーム直前あまりに自然に寛ぐ悟空を怪しんでクリリンが石を投げつけたらあっさり当たり「超サイヤ人と言っても痛えものは痛えんだから」と半泣きする、今なら絶対やらないシーンを思い出しました。多分ドラマ「西遊記」からの戴きだな。そもそもドラゴンボール自体序盤の展開は西遊記そのものというよりドラマの「西遊記」からのインスパイアで作られたという感じがしますし、そういう視点で楽しむのもあり。
個人的にはやはり特撮。珍しくも円谷プロダクションが本編ドラマをやらずに特撮のみを担当するという珍しい関連が見られます。ただ、東宝映像のクレジットもありますし、逆にパートⅡに円谷プロのクレジットはありませんので解説本にある序盤の龍のシーン以外は不明。ひょっとしたら一部のシーンのみの参加だったのかも知れません。パートⅡではプロデューサーに元東宝で特技監督だった有川貞昌氏の名も見えるのもちょっとうれしいところ。特撮の主な活躍は孫悟空が筋斗雲に乗っての飛行シーンですが、一話ごとの舞台となる山や街の全景が作中の冒頭にミニチュアで描かれるのも見逃せません。「西遊記」を代表するエピソードである火焔山の炎を芭蕉扇で沈める話は、火薬王・中野昭慶特技監督の手によって迫力ある爆発が展開。全体としてみれば迫力より面白さ重視ですが、特撮愛好家としては見逃せない作品です。

こちらももうすぐ、というよりあと4話で終了ですから7月で終わり。「東宝怪獣コレクション」は8月からなので、まぁ狙ってますね(笑)。その誘いにまんまと引っかかっている気しかしませんが、良しとしましょう。
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メカゴジラ≒多羅尾伴内として「ゴジラVSメカゴジラ」の演出を考察する

2023-07-01 11:50:41 | 特撮・モンスター映画
※くだらねーことしか書いてません

とにかく録画ものが溜まっているのでどんどん消化してもしきれず、必ず見たいと思っているのにどうしても後回しになってしまうコンテンツがいくつかあります。そのうちの一つをようやく先日視聴することができました。多羅尾伴内シリーズです。と、言っても東映チャンネルでやったのだけなので片岡千恵蔵最後の伴内「七つの顔の男だぜ」と小林旭主演の二本という晩年期の三本だけなんですが。本気でこのシリーズを語る気なら大映時代の作品にも目を通したいところ。AmazonのPrimeでいくつか見られるんで無料会員登録してそれだけ見てさっさとやめる手もあるんですが、しょせん配信は録画保存できない(ピーすればいいとかは無しで)し、買い物の際にちょっとでも手順を間違えると半強制的に有料プライム会員にしてしまうAmazonのやり方が気に入らないので入る気はありません。東映版の旧作の放送に期待。

これを見ておこうと思ったのは、すでにだいぶ前の話ですが「ゴジラ対メカゴジラ」の上映イベントで中野昭慶特技監督が「メカゴジラの登場シーンのイメージは多羅尾伴内」と話していたことがキッカケなんです。それまではぼんやりとしたイメージしか知らなかった多羅尾伴内を、「いずれ見なければならない作品」に押し上げた一言でした。「ゴジラ対メカゴジラ」でメカゴジラが正体を現すシーンおよびその前後は個人的評価では特撮映画最高ランクの名シーンで、外連味あふれる演出が最高です。そのモデルとなった多羅尾伴内を見て・・・ふと思いついたのが「対メカゴジラだけじゃなくてVSメカゴジラも多羅尾伴内じゃね?」でありました。

1974年作品「ゴジラ対メカゴジラ」の特撮班には、のちに1993年度「ゴジラVSメカゴジラ」で特技監督を務める川北紘一氏が助監督として参加しています。メカゴジラ登場シーンのコンビナート対決では川北氏が怪獣の演出を付けている写真が残っているので、そちらの現場はほぼ任されていたのでしょう。当然特技監督である中野監督と綿密な打ち合わせをやり、その際「メカゴジラ登場シーンのイメージは多羅尾伴内で」と言われていても不思議ではありません。その中野監督に代わってゴジラシリーズの特技監督となり、「VSメカゴジラ」の特撮を担当する川北監督。その際に「中野監督の言っていたイメージを新作でも生かそう」と考えるのは当然です。それをなにより感じたのはメカゴジラが右目を壊されるところ、戦闘のダメージで一時的に右目の光が消えるのです。これ、一般的には「メカゴジラの悪役としての凄みを増すため」とされていますが、今回「VSメカゴジラ」を見直したときのわたしは別の結論でした。多羅尾伴内がもっとも多用する変装、片目の運転手ではないか、と思ってしまったのです。
前述通り、わたしは多羅尾伴内は最晩年の三本しか見ていませんが、全作品で必ず片目の運転手は登場していました。「鬼面村の惨劇」は左目でしたが、他は右目に眼帯をしていましたし、他作品の映像などもチラとみる限りは右目眼帯のようでした。本作でメカゴジラが破壊される目も右目です。片目の運転手が基本右目眼帯なのは運転シーンを撮影する際に左目眼帯だと助手席からのカメラ視点では顔が分からなくなるからだと思われます(鬼面村はだからこそ逆を狙った?)が、メカゴジラは特に理由はなさそうなのに右目眼帯状態です。偶然の可能性も否定はできませんが、その時のわたしはそういう理由にしか見えなくなってました。この右目はクライマックスにスーパーメカゴジラに合体する際になぜか勝手に再点灯します。これはゴジラVSシリーズを揶揄したがる人の批判ターゲットの一つとなっていますが、多羅尾伴内だとすればスーパーメカゴジラ合体シーンは正体を明かすシーンでしょうからもう片目という変装は必要なくなった、ということなんでしょうね。つまりあの合体の裏では「ある時は片目の運転手。またある時は私立探偵多羅尾伴内。しかしてその実体は・・・正義と真実の使徒、藤村大造だ」というセリフがあったのだけど消されているわけなんです。
川北監督は「VSメカゴジラ」を完全な合体メカにしたがっていた、と言われています。それはポスターのイラストからも明らかなんですが、おそらくメカゴジラを多羅尾伴内に、ラストバトルを藤村大造にするには、メカゴジラでないものからメカゴジラに変わるのが一番いいと思っていたんでしょう。ストーリー上の都合もあってむしろスーパーメカゴジラはメカゴジラから変装しているに近い簡易な合体になってしまいました。多分川北監督が本作でもっとも残念に思っている心残りではないでしょうか。それでも川北演出は藤村大造をあきらめません。合体した際に追加される兵器、ガルーダに搭載されていたビームキャノンを肩からの二門砲にして使います。これは藤村大造の二挺拳銃です。シナリオの都合も入れるとスーパーメカゴジラの強さはGクラッシャーとプラズマグレナードという派手な武器にあるように見えますが、本当はあの二挺拳銃にあったのです。二挺拳銃を使う限りメカゴジラは藤村大造であるので、さしものゴジラも手も足も出ません。藤村大造の二挺拳銃は無敵だからです。少なくともガルーダのビームキャノンが拳銃による銃撃戦のイメージで撮影されたのは確実です。それを象徴するのがスーパーメカゴジラがビルを盾にするように回り込み、横から飛び出してビームキャノンで攻撃する演出です。メカゴジラはゴジラの熱線が通用せず、逆に吸収して打ち返す機能が付いているので熱線を浴びるのは望むところですからビルを盾にする必要はありません。むしろゴジラの熱線で崩れるビルの下敷きになる可能性を考慮すると(実際間一髪くらいだった)一瞬でもビルに隠れるのは悪手です。それでもやったのは、銃撃戦の主役側と言えば壁など縦の障害物を利用して身を守りつつ攻撃するやり方が定番だからでしょう。小林旭版はなぜか銃撃戦がほとんどなくてやりませんが、片岡千恵蔵の「七つの顔の男だぜ」では当然のようにやってました。だからビルの陰に隠れて飛び出しながら攻撃させることであのラストバトルの主役はスーパーメカゴジラである、という立ち位置を作ったのです。だからこそ最後、死の淵からよみがえったゴジラに対してスーパーメカゴジラは肩のビームキャノンを使えくなってしまったんです。とっておきのBGMを背景に、力業で主役の座を取り返したゴジラの前ではもうスーパーメカゴジラは藤村大造でいられなくなったためでしょう。
ミレニアムシリーズのメカゴジラ、3式機龍でも多羅尾伴内色は残ります。「ゴジラ×メカゴジラ」では合体を解くことで真の力を発揮するVS版とか逆の形をとることで正体っぽさを出しますし、背中のブースターの色が青いのは藤村大造が青いスーツを着ていたから、というのを意識したのかも知れません(これはさすがにこじつけ)。「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」ではまたしてもメカゴジラは右目を損傷して片目となります。話の都合上最後まで完全な修復はしませんが、これはスーパーメカゴジラが勝手に直ったように見えることを揶揄されたことへの返答を優先したためでしょう。一応再点灯はするんですがほとんど目立たず・・・でした。もう機龍の時点で色が残る程度でそれほどうまくいっているとは思えない多羅尾伴内。ましてそんなもの知らない人たちがやっているであろうアニメ版やアメリカ版にそれを求めるのは無理というもので、「GODZILLA  決戦機動増殖都市」にせよ「ゴジラVSコング」にせよ色は皆無。ただ、「レディ・プレイヤー1」に登場したメカゴジラは外連味のある登場でそれっぽさを感じさせてくれますが、どちらかと言えば「対メカゴジラ」を念頭においた演出という気がします。ほとんどラストになってメカゴジラをチラと見せたアニメ「ゴジラ シンギュラポイント」の第二シリーズがあったとしたら、果たして多羅尾伴内は反映されるのでしょうか。

以上は中野監督の発言以外はほとんど妄想一本です。それでも、なんとなく説明がついてしまうのが面白い。こうした擬人化演出は~もし本当ならの話ではありますが~否定的に考える人の方が多そうですが、もともとゴジラは物真似キャラなのでメカゴジラがその代役をやったというのはありそうです。昔幼児向けゴジラ本に載せるつもりで「ゴジラの趣味はものまね」ってコラムを書いたら「今の子供じゃ元ネタのほうが分からない」って理由でボツを食らった暗い過去を思い出しました。今回の記事を書くために何回か繰り返し「ゴジラVSメカゴジラ」の特撮シーンを見たんですが、見れば見るほどスーパーメカゴジラが藤村大造にしか見えなくなってしまいました。もう過去に何十回も見ているのにちょっと知識を得て視点を変えればまた新しい発見がある。やっぱり怪獣映画を繰り返し見るのは楽しいわ。
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サメ一色の時代に問う 「キラーカブトガニ」と「シャークトパス」

2023-05-04 13:52:45 | 特撮・モンスター映画
※「キラーカブトガニ」を含む映画の内容に触れています。ご注意ください。

この近年、とは言えないほど長きにわたってB級モンスター映画界に君臨し続けている実在の生物をモデルとした怪物、それがサメです。今やB級のみならずモンスターやアニマルパニックもの映画の全体をさしても「サメ映画」と「それ以外」に分けて前者の方が多い、と言っても言い過ぎじゃありません。我が国日本はその海外から押し寄せる荒波に「怪獣映画」と言う特異ジャンルが防波堤となり侵略を阻み続けていましたが、その怪獣ものの流れが海外に流れていったせいか、ついに近年になってサメ映画が次々と制作・上映され始めています。この兆候がいつから始まったか、わたしにはわかりません。近代サメ映画の出発点となったのは1975年制作の「ジョーズ」で間違いないと思いますが、同作ヒット直後から模倣したサメが登場する映画は作られており、それはほとんど途切れることなく続いているからです。1975年以降サメ映画やそれに似た造りである水棲肉食獣が登場する映画が作られていない年代はおそらくないでしょう。ただ、モンスター映画まで含めていつの間にやらサメ一色という時代が来るとは思っていませんでした。
わたしはB級ものやそれ以下の怪物モンスター映画を大変愛していますが、この状況は正直好ましくありません。それどころか「またサメかよ」と少々ウンザリしてさえいます。もちろん何作かは見たこともあるわけですが。それで思ったのが
「サメ映画のここが良くないその1、キャラがワンパターン」
であるという点です。どのサメも人間を見たら食い殺そうと襲ってくるばかり。人間と交流するハートフルな展開のサメ映画とか見たことないし、デザインも90%はホオジロザメベースばかりでバリエーションってものがありません。わたしが内容にがっかりした恐竜映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 」で登場する恐竜が途中から馬鹿の一つ覚えみたいに人間を見たら襲い掛かってくるやつばかりだったのは、ひょっとしたら「今の人気の流れを読んで映画に取り入れよう」と考えた制作陣が血迷ってサメ映画の悪影響を受けて作ったからではないか、と疑ってさえいます。考えてみたらジュラシックシリーズの第1作と2作目は「ジョーズ」と同じスティーブン・スピルバーグが監督ですし、同じ祖から分かれた結果収斂進化を遂げて似た性質を持った、のかも知れません。
とは言ってもそれなりに面白く見られたものもあります。
この手のサメ映画を取り上げれば必ずどこからか名前は上がるだろう「シャークネード」。WOWOWで一挙放送までやった第6作まで作られたシリーズなので拝見しましたが、これは面白かった、というより感心しました。大竜巻とともに海が荒れて洪水が起こり、街が・家が浸水し、そこには必ず人食いザメの姿が・・・という展開は、一見「水さえあればどこにでもサメが居るってどういうことよ、家の中にいるやつとかどこから入ってきたのよ」と突っ込みたくなります。が、考えてみたら街や家がどんどん水に沈んでいくというだけで本来は恐ろしいわけです。でも、水だけで怖く表現したら生々しくなりますし、それじゃエンターテインメントじゃない。だから水にサメを常に置くことであくまで楽しめる恐怖表現を狙った、と考えると納得がいってしまうのです。だから作中では尺稼ぎにも見える水没したスクールバスからの救出シーンも「サメは水の恐怖の比喩」と考えれば良いシーンでした。それは終盤姿を現すシャークネードも同じ。ただ、その体裁を保っていたのはせいぜい第2弾まででシリーズが重なるごとにサメはただのシャークネードの攻撃手段と化し、恐怖もヘッタクレもない話になっていきましたが。

と、見たのはサメ映画全体のごく一部だけにすぎませんが、さすがに多すぎる数に閉口。前に日本放送協会の制作番組でサメ映画が多数作られ続ける状況を取材したことがありましたが、その際に語られたのが「CGで表現するのが楽」と言うことでした。ここが「サメ映画のここが良くないその2、表現がCGばかり」。時代を考えたら仕方ない部分もあるのですが、低予算であっても努力と工夫と思い込みによって様々な技を駆使して怪物を表現するのがB級モンスター映画のだいご味の一つ。そこを放棄している感がどうしても否めないのです。
と言った背景もあってクラシックな映画ばかり堪能していた中、「サメの時代は終わった。」というキャッチを掲げた映画が昨年公開されました。「キラーカブトガニ」です。

 これ、見に行きたかったんですが近所の映画館ではやってくれず、休日を一日つぶして遠出する必要があったのでパスしてしまいました。なもんでDVDの発売を待っていたのです。
B級らしく序盤はエログロゲロありのお下劣なものでセリフも下品なものが横行。しかしそんなものは二次的なもの。注目のカブトガニが冒頭いきなり登場し、人間の顔に組み付くではありませんか。さすがに苦笑い。フェイスハガーやん。そりゃカブトガニは「図鑑で見る表の部分はともかく裏から足の部分を見るとなかなか気味が悪くてエイリアンみたい」、とよく言われたものですが、まさかそのまんまパクってくるとは。さらにこのカブトガニ、人間を喰って第二段階に達すると人間大に巨大化して襲ってきます。この二種類のカブトガニがどちらもがCGに頼り切らず、造形物やモンスタースーツを使って表現を行っているところに歓喜! CGを全面否定はしませんが、やはりこっちの方が見ていて楽しい! ラストバトルはさすがにCG任せでしたが、だからと言って必要以上にウネウネ動かしたりしないのでモンスタースーツの延長上という表現で良好。ただ、全体的に「おふざけムードのパニックムービー風コメディ」なんですよ。人間を殺して街を占拠したカブトガニ第一段階が酒を飲んで陽気に騒いだりエロビデオ鑑賞に浸ったりと親の顔よりも見たようなシーンが満載で新鮮さもあまりありませんでした。わたしは「低予算なんだからはなっから笑わせるつもりで作った」より「笑われるのを覚悟の上で内容は真面目に演出する」のが好きなんです。よって合格点には到達しませんでしたが、あえて昔ながらの表現を採用した点は近年作の中では意欲作であったと思います。


先ほど「人間と交流するハートフルな展開のサメ映画とか見たことない」と書きましたが、わたしが見たことのあるサメ映画の本数などたかが知れています。ひょっとしたらわたしが知らないところでハートフルなサメ映画が存在するかも知れません。誰かそれを知らないか・・・? そうだ、AIに聞いてみよう! ということでChatGPTに質問。

k:人間とサメの交流を描いたハートフルなサメ映画はありますか

C:はい、あります。2017年に公開された「シェイプ・オブ・ウォーター」は、人間と人間に似た形をした水棲生物との交流を描いた映画で、多くの人々からハートフルなストーリーや美しい映像で高く評価されました。この映画は、アカデミー賞最優秀作品賞を含む4部門を受賞しました。


ただし、この映画の主役の生物はサメではなく、人間に似た形をした水棲生物です。サメを題材にしたハートフルな映画としては、「スーパー・サメ」(Super Shark)、「マン・イーター」(Man-Eater)、「サメ対オクトパス」(Sharktopus vs. Pteracuda)などがありますが、これらはホラー映画やB級映画に分類されることが多いです。

途中までは「最初に「はい、あります」と返答が書かれたときのわたしのときめきを返せ!」と憤りましたが、最後で一転。日本語タイトルが間違っているのですぐに気が付きませんでしたが、Sharktopus vs. Pteracuda、「シャークトパスVSプテラクーダ」が紹介されているじゃありませんか。そういえばハートフルとは程遠いものの、人間に育てられていたなぁ。
「シャークトパス」シリーズはB級好きなら誰でも知っている大御所、ロジャー・コーマン製作によるケーブルテレビ向けのテレビ映画で、軍が兵器として開発したサメとタコの合成生物がその管理下を離れ、人間を襲いだすモンスターパニック映画です。が、以前第一作を見たわたしはその出来にガッカリしました。
「ロジャー・コーマン製作だから期待したのに、なんでサメがフルCGなんだ。使いまわしの効くハリボテ作って使おうよ。それに捕食シーンもCGばかりで軽すぎる。ハリボテ使って悪趣味な残酷シーン撮るのがコーマン作品じゃなかったのか。あの「ダイナソー・クライシス(別名カルノザウルス。再DVD化を強く希望)」シリーズや「禁断の惑星エグザビア」のころはどこへ行ったんだ」と。まぁコーマンからすれば造形物よりも壊れずに使いまわししやすいCGは現代のハリボテなのかも知れませんが。
ところが、シリーズ第2弾「シャークトパスVSプテラクーダ」は一転。出番はわずかではありますがハリボテによる悪趣味な残酷シーンが復活。第二の生物兵器、水空両用のプテラクーダとシャークトパスの戦いはフルCGではあるものの、特に水中戦は映像に工夫を凝らしていて「ゴジラVSコング」に影響を与えた、かも知れない、くらいに見ていて楽しくなるもの。基本的にコメディ要素を控えめ気味にし、わたしの好む「笑われるのを覚悟の上で内容は真面目に演出する」内容となっており、好感の持てる作品でした。第三弾「シャークトパスVS狼鯨」は単なるホラーコメディになっちゃってましたが。
「VSプテラクーダ」に登場するシャークトパスは前作の子供で卵から生まれたばかりの状態で漁船の網にかかり、水族館所属の女学者に育てられました。確かに交流と言えば交流、クライマックスの展開はハートフルと言えなくもありません。さすがAI、わたしも忘れかけていた内容を把握していたところから見ると、各国が問題視する能力も理解できるというものです。


 
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タイトルは「Godzilla x Kong: The New Empire」で決まり? モンスターバース新作

2023-04-21 15:19:08 | 特撮・モンスター映画
わたしとしてはまだ少し疑っているんですが、出回っている映像が新作タイトルと情報として世間では認知されているようなので、取り上げておきます。
レジェンダリーのモンスター・バースシリーズの次回作、「Godzilla&KONG」などと呼ばれていた作品のトレーラーらしきものが公開されているのです。


埋め込みしても再生できなかったのでリンク貼っておきます。
これが真のものだとすると、まずわたしの「実はジラが出てくる」という予想は外れそう。コング単独作なら相手としていいと思うんだけど、ゴジラと共闘ならジラじゃ役者不足でしょうね、秒殺されるし。
で、気になるものと言えば冒頭に出てくるコングのようでそうでなさそうな猿人型タイタン。これはコングの息子じゃないでしょうか。そもそもモンスター・バースの次回作は「コングの息子」になるという予想でしたし、まだ成長しきっていない感じがしますのであり得ると思うのです。そしてゴジラとコングの骨らしきものが転がっていますが、ゴジラが死ぬのは東宝が許さないでしょうから先祖のもの、つまり歴代タイタン族最強の座を争って戦い続けてきたゴジラとコングの先祖、その頂点に立とうとする新たなキングがコングの息子であるというイメージ映像であると、そういう解釈をしています。おそらくこのシーンが直接映画に出るということはないでしょう。継承がテーマだとするとだとすると今までのコングは命を落とすのでしょうか。その相手が前作でも戦ったゴジラであるというのはちょっと考えづらいので、新たなる強敵の出現となります。しかし、すでにキングギドラとメカゴジラという最大級のゴジラの難敵を出してしまっていますし、それ以外で、かつコングが敗れゴジラでも勝てないということに説得力のある相手となると・・・。で、またまた外れるのを前提として考えた敵がデストロイア。「ゴジラ」第一作に使われた兵器、オキシジェン・デストロイヤーの影響を受けた太古から残っていた微生物が酸素を取り入れて異常進化を遂げ、怪獣化したという設定の「ゴジラVSデストロイア」に登場した怪獣です。「ゴジラ キング オブ モンスターズ」でオキシジェン・デストロイヤーは使われていますし、アレを伏線として使うこともできます。また、海外では結構デストロイアの人気は高そうで、リメイクされたデストロイアのCG映像がこれまた海外のファンの手によってよく発表されているのです。中にはとても素人作品とは思えないものも・・・。ちょっとまさか、と思っていたもので。
この妄想もすべてはトレーラーとされている映像が真実であったら、というのが前提ではあります。ただ、ラストで書かれていた「公開が2024年でシアターのみ」という部分だけは当たっていてほしいです。つまり同時配信公開はやらないということですよね。どうせまた日本では公開は遅くなるのですから、その前にYouTubeのAIが配信映像を個人がキャプチャーした動画をおすすめ映像に混ぜてきて、いろいろ台無しにしてくれるという「ゴジラvs.コング」の悲劇の再来は回避できるというだけでもありがたいです。
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講談社より「ゴジラ&東宝特撮OFFCIAL MOOK」シリーズ発売開始

2023-03-29 13:29:05 | 特撮・モンスター映画
以前はDVDマガジンを発行し、海外版の「怪獣王ゴジラ」や「Godzilla2000」の初DVD化を果たして発行してくれた講談社が、今度は特撮作品そのものを紹介するMOOKシリーズ、「ゴジラ&東宝特撮OFFCIAL MOOK」を発売開始しましたので、さっそく購入しました。今後は全40巻の予定で各種特撮ものを取り上げる予定の用で、すでに公式サイトにて予定表が掲載されています。ただ、40巻という作品数からすると少ない刊行数にもかかわらず、珍しくテレビの東宝特撮ものを、わたしが見る限り「メガロマン」以外はほぼ取り上げているのでかなり詰め込んで作られる印象です。特に「ゴジラの逆襲」「ゴジラ(1984)」の二本をカップリングで一冊発行とか大いに気に入りません。他のカップリング刊行が登場怪獣だとか基本ストーリーだとかに共通点があるのに対しこの2本は強いて言えば「ゴジラ」第一作の直接の続編であるくらい。資料的価値からしても、刊行数を増やしてでも単独発行すべき二本だったかと思うのです。DVDマガジンの時の講談社らしくない。外注先が違うのかも知れません。
あとは「透明人間」や「モスラ」三部作、「さよならジュピター」「日本誕生」「ヤマトタケル」あたりが入っていないことと、災害パニックものが「日本沈没」くらいなこと、新し目のやつがないことくらいですかね。まぁほかのいろいろ面倒くさそうなやつと合わせて少ない刊行数で済ませるとなるとこれらがカットなのは仕方ないのかも知れません。


わたしは以前「ゴジラ(1954)考察 山根博士最後の登場シーンの意味」という記事を書いたことがあり、それ以降ひそかな夢としてこの記事の中身がパクられて傍流の意見としてどこかの書籍の端っこに書かれるのを目撃したい、というのがあるのですが、もちろんそういう異なる意見は本誌では無し。当たり前ですけどね(笑)。ただ、ちょっとだけニヤリとしたのが紙面冒頭に入る切通理作氏の文章の中に
「本作最後のセリフは「敬礼」「直れ」であり」
とある部分です。この方、以前は「東京人」と言う雑誌で
「あの映画で最後のセリフを言ったのは ~(中略)~海上保安庁巡視船「こうず」乗組員による「敬礼!」という掛け声である 」
と書いており、わたしもこの文章を非難したことがあります。多分他の方からも指摘され、今回はその反省もあって「直れ」を入れたかったんでしょうね。ただ、映画の演出として「直れ」を入れた意味を考えてはいなかったようなのが残念です。
全体的に中身はそれほど厚いわけではなく、むしろ薄い部類に入るのでそれほど目新しい資料や写真はありません。むしろゴジラ以前の東宝や円谷英二特技監督の記事が個人的には興味深いものでした。ただ、記事自体はかなりマニアな方が書いていると思われます。ゴジラ東京上陸の後、海へ戻っていこうとする時に戦闘機によるロケット弾攻撃が開始されるシーンがあるのですが、これ、一発も当たってないんです。作る側からすれば理由はいろいろあるんでしょうが、MOOK中の写真に添えられた説明文に「空対空ロケット弾の精度では、攻撃がゴジラに命中しない」とあるのです。おお、そうだったのか。攻撃に使われたF-86の性能もあるでしょうがロケット弾が空対地用を使えなかったのが原因だったのですね。だから海に出るまで戦闘機は戦闘に参加できなかったのか、てっきり出動が遅れて最後にやっと登場できただけだと思っていたのですが、市街地で撃っていたら流れ弾で被害が広がるばかりなので海へ出るのを待っていた、が正解なようですね。この一文は目からうろこでスッキリした。今後の常識にしよう。

続巻も継続して買う予定ですが、もっと気になるのはディアゴスティーニの「東宝怪獣コレクション」の方。全部同じ縮尺でフィギュア化されるというアレ。楽しみにしてるんですが、いまだ一部地域の先行版が出ただけで全国発売の告知なし。ディアゴスティーニのページもいつの間にかなくなっているようだし、てっきり全国発売に向けたリニューアルのための一時削除かと思っていたら、もしかして全国発売中止・休刊・・・なんてことになってないでしょうね。「西遊記」とかもいいけど怪獣出してください。
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団時朗氏、死去

2023-03-24 14:59:36 | 特撮・モンスター映画
俳優の団時朗氏がガンのため、74才で亡くなられたことが発表されました。ご冥福をお祈りいたします。
団時朗氏と言えばやはり団次郎名義で演じられた「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹役。わたしは歴代ウルトラシリーズの中で「帰ってきたウルトラマン」を最高傑作と評していますが、その大きな理由はやはり団時朗氏の演技と存在感です。序盤は未熟さをさらけ出しながらも体当たりで難に立ち向かい、ある時は頼れる兄貴分として一歩引いた存在感を見せ、またある時は見ていてほれぼれする一人前のヒーローとして話の中心となる演技の幅の広さを見せながらそれでいてブレた感がなかったのはやはり団時朗氏の存在感あってこそのものだったと思います。もちろん「スーパーロボット マッハバロン」の村野博士や怪人二十面相らも忘れられない役でした。年を重ねられて、恰幅がよくなったひげ面で出ることが多くなりましたが、それはむしろダンディさを増していたかのように見え、年を取ったらこうありたいと思えるものでした。もう既存の映像の中でしか会うことはできませんが、いつまでも尊敬し続けたいと思います。
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