俳優の団時朗氏がガンのため、74才で亡くなられたことが発表されました。ご冥福をお祈りいたします。
団時朗氏と言えばやはり団次郎名義で演じられた「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹役。わたしは歴代ウルトラシリーズの中で「帰ってきたウルトラマン」を最高傑作と評していますが、その大きな理由はやはり団時朗氏の演技と存在感です。序盤は未熟さをさらけ出しながらも体当たりで難に立ち向かい、ある時は頼れる兄貴分として一歩引いた存在感を見せ、またある時は見ていてほれぼれする一人前のヒーローとして話の中心となる演技の幅の広さを見せながらそれでいてブレた感がなかったのはやはり団時朗氏の存在感あってこそのものだったと思います。もちろん「スーパーロボット マッハバロン」の村野博士や怪人二十面相らも忘れられない役でした。年を重ねられて、恰幅がよくなったひげ面で出ることが多くなりましたが、それはむしろダンディさを増していたかのように見え、年を取ったらこうありたいと思えるものでした。もう既存の映像の中でしか会うことはできませんが、いつまでも尊敬し続けたいと思います。
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