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録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

ゴジラ -1.0/Cは見られません

2024-01-12 10:55:49 | 特撮・モンスター映画
ちょっと前に「ゴジラ -1.0」をモノクロ化して上映する「ゴジラ -1.0/C」は見るけど感想は書かない、ってな記事を書きましたがそれ以前の問題でした。

わたしがかろうじて見に行くことができる映画館、もちろん「ゴジラ -1.0」そのものは上映している映画館では、レイトショーはもちろん通常上映時間でも「ゴジラ -1.0/C」は上映しない、とのことです・・・。鑑賞できないのだから中身を検証することも感想を書くことも不可、とこうなりました。

これはわたしへの嫌がらせに違いない!! と陰謀論をぶちまけてもやらないものはしょうがない。ああした扱いを見ると、わざわざ遠出してまで/Cを見る気にもなりません。まぁ円盤にはさすがに収録される(別発売、とかしないだろうなぁ東宝さん・・・。やりかねないけど)でしょうからそれまで待ちましょうか。

と、いうわけで気分はすでに日本での公開は4月26日と決まった「ゴジラxコング 新たなる帝国」の方に移しております。今度はやっとタイトルをただカタカナにしたものではなくちゃんと日本語化、こうでなくちゃ。本作は日本ゴジラのイースターエッグが随所に散りばめられるということなので、あからさまな氷山からの出現以外にどれだけ過去を彷彿とさせるものがあるか楽しみ。


さすがにこれは上映無し、ってことはないでしょうからこちらもなる早で鑑賞したいものです。
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再会のクラウドファンディング怪獣映画「HOSHI35」

2024-01-09 11:41:55 | 特撮・モンスター映画
地震のあとで思ったこと。
遺影は意外と落ちてこない。
古い映画かドラマで見た気がするんですが、地震になると遺影が落ちてくる印象があったんです。が、今回の地震ではかなり揺れたにも関わらず我が父の遺影はちょっと位置が曲がっただけで済んだんです。我が家は古い家屋で家の中では部屋を仕切る壁がなく、襖で仕切られるのみ、という箇所がかなり残っていて、仏壇はその一番外側奥の部屋に仏間としておいてあるんです。天井からつながる上部のみの壁は土作りでその下部にある襖を通す溝部分は木製ですが、その溝部分が土壁の前を塀のように覆う構造になっており、木の塀と土壁の間には溝が出来ているんです。葬儀屋さんの話では「あの溝は遺影を差し込んで飾っておくための溝だ」と言うんで、なんか不安定で落ちそうだな、と思いながら父の遺影を斜めに差すようにしておいたんですが、その溝はあの地震でも不安定どころか見事遺影を守ってくれました。溝だけが優れていたんじゃなくて、家全体で地震の衝撃を揺れに変えて吸収してくれたような気がします。明治時代から使っている(らしい)窓ガラスもひび一つ入らずに無事でしたし。地震の報道で「古い家屋は倒壊、耐震構造の新しい家は無事」と言っていたニュースがありましたが、日本の古い家屋って意外と耐震構造もバカにしたものでもないと思いましたよ。お客さんに地震の話をされて「この店は何もなくて無事でしたよ」って答えると驚かれますからダメダメに見えるんでしょうけど。古いから壊れて新しいから無事だったんじゃなくて、地盤がくずれたかどうかが一番の原因でしょう。

と、地震の経験を振り返る余裕も出てきましたので、もっと早く見たかった映画のDVDを鑑賞してみました。「HOSHI35」と書いて星屑と読む、クラウドファンディングによって作られた怪獣の登場する映画です。


1989~95年に作られた「ゴジラVS」シリーズに一貫して三枝未希役を演じられた小高恵美氏のデビュー35年周年を記念して2023年に作られた映画となります。小高恵美氏はの映画出演は「ゴジラVSデストロイア」以来とのこと。タイトルは「HOSHI35」と書いてホシクズと読むのですが、35の数字は当然小高恵美氏のデビュー35周年にちなんでと思われます。
パッケージによると「平成特撮にリスペクトを捧ぐ」「新しい時代への架け橋になるような特撮映画を目指した」とありますが、あくまで目指した、であった本作が特撮映画と呼ぶほど特撮シーンが多いわけではありません。低予算であるのに尺は80分とそれほど短いわけではなく、予算のかかる特撮にそこまで時間を振り分けられませんからね。怪獣の出番はアバンタイトルとクライマックスのみで出現場所は山のふもと。他は宇宙があるくらいです。ただ、その程度の出番なのに安易にCGに逃げることなく怪獣をちゃんとスーツで表現したことが素晴らしいのです。
内容も矛盾点は多く、SFともファンタジーとも言い難いどっちつかずになってしまった点があって手放しには褒められません。出演陣は小高恵美氏をはじめ、「平成特撮」作品で名前を見たことがある人がずらり。そのせいもあって特に後半部分で顕著なんですが、登場人物の年齢層が非常に高くて苦笑いが出るのを隠せませんでした。ただ、本作のテーマは「再会」だと思いますし、登場人物だけでなく「平成特撮」に魅せられた観客がその主人公たちと「再会」できる、その機会を与えてくれただけで映画としては成功していると思います。これもまた時代の反映の一つなんです。
DVDは本編のみ。画質は・・・ちょっと煙とかがシマシマ模様になっちゃってイマイチかなぁ。ただ音響や音楽はかなり凝っていて好印象なので視聴の際は良い音響や再生ソフトを使って欲しいですね。
このDVDはクラウドファンディングの出資者の特典として送られてきたもの。つまりわたしも出資者なのでDVDがもらえた以外に、ちゃんとエンディングのスタッフロールの中に登録した「krmmk3」とあるのを確認できました。出資額はDVDがもらえる最低限の金額なので三行部分でしたが、真ん中の列で一人だけ意味のなさそうな半角アルファベットなのでちょっと目立って自己満足度高し。これでわたしに何かあっても名前は残る! いやあってよかった。特典なんでクレジットに名前があって当然なんですが、やはり実物を見るまでは安心できなかったもので。できれば劇場で見たかったなぁ。東京でしか上映してないみたいなんで無理でした。

本作では宇宙の彼方から地球衝突が予想される隕石を、人工衛星(惑星の軌道とは無関係に遠隔操作するので探査機と呼ぶべきかと思うんですが)をぶつけて軌道を変えるという作戦が行われています。これで思い出したのが昨年の2月に放送された「ニッポン超緊急事態シミュレーション★もしも怪獣が襲ってきたら! 」という番組。タイトルとは裏腹に怪獣シミュレーションはほんの少しで半分以上が宇宙の話というタイトルサギな番組でしたが、番組中で隕石の軌道を探査機を使って変える、という実験が行う話がありました。ひょっとして「HOSHI35」はこれを見てストーリーを考えた・・・とすると間に合わないから取り入れてみた、程度の変更点はあったかも。スタッフが見たとしたらわたしと同じでタイトルに釣られたからだろうし、参考にしたのならあのタイトルで放送したのも意味があったというものです。
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スーツアクター、薩摩剣八郎氏亡くなる

2023-12-17 15:35:36 | 特撮・モンスター映画
1984年「ゴジラ」から1995年「ゴジラVSデストロイア」までのほとんどのシーンでゴジラのぬいぐるみに入って演技した他、「ヤマトタケル」でヤマタノオロチ、北朝鮮に招かれて撮影された「プルガサリ(不可殺)」でプルガサリ、中山剣吾名義で「ゴジラ対ヘドラ」でヘドラ「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」でガイガンと多くの映画で怪獣に入るスーツアクターをされていた薩摩剣八郎氏が亡くなられました。76才とのことです。



厳密に言えば初代ゴジラアクターである中島春雄氏引退の後、数人の方がゴジラに入られているので2代目ではありませんが、かつて雑誌「宇宙船」の記事でも中島氏から「実質2代目みたいなものだよ。俺の後は薩摩しかいねえ」と語られているので2代目と称して間違いないと思います。
その動きは薩摩示現流で鍛えられた体に日本舞踊と空手の型を組み合わせたものとされ、力強さと優雅さを兼ね備えた独特の、誰にもまねできない動きでした。スーツと一体となってゴジラを演技した、という点においては中島氏以上であったとわたしは信じています。VSシリーズの、他に類をみないほどスーツアクターに要求するものの多かった特撮演出の数々は川北特技監督の薩摩氏に対する絶対の信頼があってこそのものだったでしょう。あの時代、あの人がいたからこそ出来た映画。その魅力はきっといつまでも人を魅了し続けることでしょう。
お疲れさまでした。ご冥福を祈ります。今頃中野・川北両特技監督と再会できているでしょうか。
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Godzilla x Kong :The New Empireのトレーラーも出たぞ

2023-12-05 11:10:46 | 特撮・モンスター映画
さすがに週刊動員数一位の座は明け渡したようですが、当初の予想を超えるヒットとなったと言っていい映画「ゴジラ -1.0」。海外での評判も、少なくとも今出ている情報では良いようで、オープニング3日での興収が歴代ゴジラ1位となったとのことです。ただ、それまでの1位が国内では予想ほどのヒットとはならなかった「ゴジラ2000ミレニアム」なのでちょっと比較対象としては弱いのですが。

さて、その-1.0の余勢も勢いとなるか、アメリカ製作の「Godzilla x Kong :The New Empire」のトレーターがYouTubeで公開されました。

Godzilla x Kong :The New Empire

当初ゴジラは出ないのでは? と言われていた時点での予想タイトルだった「Son of Kong」を彷彿とさせる小型のコング、劇中表記ミニコングの登場やコングとは別種と思われるエイプ型タイタンの姿。右腕に謎の装置を付けていますが、前作以上に生き生きとしているコングの姿などが確認できます。やはりコングの真骨頂はロストワールドにあってこそ、ですね。ピラミッドや市街地での影響も描かれていますが、今のところストーリーは地球内部の空間が主となっているようです。
そしてやっぱり一番気になるのがゴジラ。前作とおそらく同個体なんでしょうが、まずトレーラー内での最初の出現地が雪山かなにか、の寒冷地の地下から飛び出しているのです。大抵の生物はそうですが、別の地域に生息している生物がわざわざ寒冷地に移動することはありません。ましてゴジラは低温になると動きが止まるという弱点があります。思い出すのは氷山からの出現シーンがある「キングコング対ゴジラ」ですが、これは前作で雪崩に埋められて動かなくなったからその設定を踏まえて、のことでした。そのオマージュもあると思いますが、寒冷地に出現するには理由が必要です。それは何か? そのヒントとなるのが背びれの発光や熱線が赤くなった状態でしょうか。個体によっては終始赤い発光と熱線しか使わないゴジラ(それこそ「ゴジラ2000ミレニアム」のゴジラです)も存在しましたが、それまで青い発光と熱線を使っていたゴジラと同個体が赤い熱線を吐いた過去の個体例は一体だけ。「ゴジラVSメカゴジラ」「VSスペースゴジラ」の時に見せた融合熱線と「ゴジラVSデストロイア」のバーニングゴジラの個体だけです。あの時のゴジラは体内の核エネルギーが暴走していつ爆発するかも知れない状態でした。赤い熱線は使わなかったものの似たような現象がアメリカゴジラも「ゴジラ キング オブ モンスターズ」でもありましたので、本作のゴジラも何かしら暴走状態にあると考えられます。敵にやられたかウィルスに感染したかであのような状態になり、寒冷地に出現したのは体温を冷やすためか? あるいはパワーアップのために意図的に過去の最強状態を引き出そうとした結果? そこまでゴジラを追い込んだ相手こそ本当の敵? など興味は尽きません。

国内と海外が混じるとはいえ、現在公開中の作品を見てから一年もたたずに新作が見られる幸せとひしひしと感じるkrmmk3でした。
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特報と予告編が充実。4Kリマスター版ゴジラのBD

2023-11-22 15:11:04 | 特撮・モンスター映画
「ゴジラ-1.0」の客入りが好調だそうです。わたしも面白いと思いましたし、好成績なのは大いに結構。ですが、これで次回作は作りにくなったかなぁと思う寂しい気持ちも起こってます。「シン・ゴジラ」はゴジラを分かったうえで作った別物でした(わたしの現在の評価は「シリアスに作ったパロディ映画」です)し、だからそのあとアニメでしたが新たな作品を展開できました。そしてアニメ版、特に劇場三部作は明らかにゴジラを知らない人が作った作品で、いずれも名前だけゴジラの、別物が収斂進化した怪獣でしたから"次"を期待することができました。が、「ゴジラ -1.0」は初代の存在こそ否定しているものの「ゴジラ」な作品で、ストーリーに矛盾が生じてもゴジラの軸をずらさないことを優先した気配りがありありとしています(熱線は相手の攻撃を受けた・縄張りを荒らされた・進行の邪魔になるというような怒った時や焦りを感じている時にしか使わない、など)。これがハリウッドの対決ものより観客を呼んでいる、となると昔のような対決ものはやりにくいだろうし、単独では少し間を空けないと二番煎じとしか思ってもらえない。ある程度のヒットならともかく、今予想されている特大ヒットになると、それゆえに次回作は当分ないだろうな、と思うわけです。ああ、日本の技術と魂で作った対決ものがまた見たい。毎年フェスで作られている特別上映のやつは、去年のVSガイガンは良かったけど今年のVSジェットジャガーはまたチープ感を前面に押し出す作風に戻しやがったし・・・。

となれば、昔の作品を見るしかない、という思いとは別に4Kリマスター版の「三大怪獣地球最大の決戦」と「怪獣大戦争」のBD二本が届きましたので鑑賞。
二本とも動きの少ないパートはクックリシャッキリのデジタルっぽい画質になってしまっています。特にオープニング部分など明らかに最初のフィルムの撮影時点からあっただろう傷も消してしまっているあたり(特典として収録されている「ゴジラ モスラ キングギドラ 地球最大の決戦」と比べると分かります)、先日見た初代「ゴジラ」とは方針が異なる感がありますが、特撮部分のそれも動きの激しい箇所となるとそうでもなく、割とボケを感じる箇所も少なくありません。個人的に怪獣は巨大で遠近感がつかみにくい存在なので少しボケるくらいでちょうどいいと思っていますが、監督でもないリストアスタッフが映像のクッキリ感で演出するような行為はしないと思いますので、それよりはフィルムやリマスター用の再現部分の状態との統一を優先したかと思います。
「三大怪獣地球最大の決戦」は初登場のキングギドラを既存のゴジラ・モスラ・ラドンが迎え撃つ怪獣バトルがウリで、リマスターによって臨場感の増した、なぜか書き割りの"背景っぽさ"が縮小した良好な画質で怪獣たちの生き生きとした様子が展開します。作品に関して言えば所謂東宝自衛隊の活躍がほぼ皆無でそこらへんは物足りなく感じますが、この年三本目の怪獣もので、しかも四体もの怪獣が登場しますし、そっちには手が回らなかったと思ってます。
BDの目玉は新たに収録された予告編と特報の数々。今までは東宝チャンピオンまつり用に改題された「ゴジラ モスラ キングギドラ 地球最大の決戦」の予告編が本作の予告編として収録されていました。その予告編でもタイトルは「さんだいかいじゅうちきゅうさいだいのけっせん」と呼んでいたので我々はてっきりタイトル部分だけ差し替えにしたほとんど同じものだと思っていましたが。それは半分正解で半分間違いだったという事実が最近発覚。ほとんど同じではありますが、ゴジラとモスラが並び、かつゴジラが岩石を投げるシーンがほぼ同じ画作りではあるもの別映像であることが分かったのです。まぁ言われないと気が付かない程度ではありますが、今回のBDはそこを再現、タイトルの差し替えも合わせてほぼ完全に近い形での「三大怪獣地球最大の決戦」の予告編が再現されました。もちろん東宝チャンピオン祭り版も同時収録されています。
特報も改めて収録、東宝の新年あいさつと合わせ、社長シリーズやクレイジーキャッツの新作など正月映画をずらりと並べる中に三大怪獣地球最大の決戦もあったので収録されていました。しかもその多くが未使用映像ばかり! 特にゴジラがラドンに持ち上げられてジタバタするところとか恐ろしくよく動いていて、なんで本編で採用しなかったんだろうと思うほどでウットリします。怪獣とは関係ないですが、すでに総天然色の時代の中、あえてモノクロで撮った時代劇も特報が収録されていますが、正直違和感満載。モノクロ時代劇はいかにもデジタルなリマスターすると臨場感のないペラペラ画質になってしまうと思うのはわたしだけでしょうか。

 
続く「怪獣大戦争」は以前日本映画専門チャンネルで海外版のフィルムを使って失われていた"明神湖""鷲ヶ沢"のテロップを再現した完全版が放送されていましたが、冒頭の東宝マークはなぜか海外のものになっていました。今回のBDはそうした再現はもちろん東宝マークも本来の日本版に戻した、完全of完全版で現状BDでしか見られない版となっていました。
7本(別にテレビ特撮番組前後編を一本と数え、さらにアニメと海外映画と海外映画のゲスト登場も入れれば確認済で11本)存在するキングギドラ登場特撮映画作品のうち実は3本しかないキングギドラへの東宝自衛隊の攻撃シーンがある作品の1本。「三大~」では出番のなかった東宝自衛隊がで実質的にクライマックスを全部持っていくほどの活躍をする内容で怪獣バトルが蛇足にしか見えない欠点はありますが、わたしお気に入りの一本。
これも東宝チャンピオンまつり用に改題された「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」の予告編しか過去の円盤では収録されなかったんですが、今回は「怪獣大戦争」の予告編を復刻収録。ただ、「三大~」のような大きな変更点はなく、タイトル以外では出演された沢木桂子氏のテロップに「'66年のホープ」の一言が目立つくらい。ですが東宝チャンピオンまつり版の上映予定を紹介する特報で本作が「怪獣大戦争」のタイトルのままなのは興味深い。宣伝のためタイトルに「ゴジラ」の文字を入れる改題が行われるようになったのは本作が最初ですが、ギリギリまで改題する予定はなかった、と証明する貴重な特報です。
特典収録の「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」は当然東宝チャンピオンまつり版。ナレーションが複数追加されているので収録価値は高いですが、テレビ放送や上映会で使われた準全長版は未収録。これは当然か。

 
相変わらず狂気じみた特典映像へのこだわり。こういうことがあるから高いと思っても国産映画のBDの購入はやめられない。
 
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小説「ゴジラ -1.0」の解釈はどこまで信用していいのか

2023-11-16 12:42:12 | 特撮・モンスター映画
※個人ブログにつき、「ゴジラ-1.0」の映画および小説の内容に関してある程度触れています。ネタバレ要素もあります。

Googleのニュースでは利用者の検索やWEBの閲覧履歴からニュース一覧の内容を決めているので、今のわたしの場合一覧ニュースのかなりのパーセンテージが映画「ゴジラ -1.0」関連で占められています。わたしの関心と言う部分を除いたとしても世間的に「ゴジラ -1.0」関連のニュース記事は少なくないようで、今までの怪獣映画関連とあまりに違う扱いにちょっと驚いているkrmmk3です。「シン・ゴジラ」でもヲタ関連はともかく一般ニュースではここまでの扱いではなかったよいに記憶しているのですが。ゴジラはイケる、として東宝の広報も気合が入っているのでしょうか。
そのいくつかを眺めていると、「小説版で分かったあのシーンの意味」みたいな記事がいくつか出てるんですね。映画はもちろん登場人物の心情までこと細かく表記したり言わせたりしているわけではないのでどう解釈すべきか鑑賞者の解釈にゆだねる部分はどうしても存在します。「ゴジラ -1.0」でも当然多々あったのですが、小説版でそのいくつかの答えがズバリ書いてあると。そういわれると気になるので小説版、買って読んでみました。まぁ電子版なんですけどね。8インチのタブレットを買って以来すっかり買う書籍が電子版ばっかりになってます。電子版だと改訂が行われた際に自分が買ったものまで書き換えられて細部が変わってしまう可能性があるので今まではそちら一色になるのを避けていたんですが、8インチタブの扱いやすさに屈しました。そう考えると今までメーカーが意地になって作ろうと思えば作れるまともな8インチタブを作ろうとしなかったのは、印刷の書籍市場を守るためだったのでは・・・という陰謀論を思いついております。

さて、まずは小説を一読して最初に思ったことは「内容が映画そのまま」という点です。昔角川書店(現KADOKAWA)が話題作になる映画を作り、その公開に合わせて同じタイトルで発売される小説を出版する角川映画の手法を確立して以来他社でも同じやり方をやることは珍しくなくなってはいます。が、それらはたいてい映画と内容を一部ないし大幅に変更するものでした。怪獣ものでわたしが読んだもので言うと

・ゴジラ東京編・大阪編
ゴジラ第1作と第2作「ゴジラの逆襲」を小説化したもので、ゴジラの原作者香山滋氏によって子供向けに書かれた内容です。大阪編はほとんどそのまま、せいぜいアンギラスが熱線を吐く(ただし映画の脚本でも熱線を吐いているので、吐かないのは映画本編だけ)くらいの違いしかないですが、東京編の方は主役が新吉少年に差し替えになっていて尾形はチョイ役に落とされてしまっています。また、「東京ゴジラ団」なるゴジラを崇めるあやしげな一団が登場しますが、ほとんどにぎやかしでした。

・科学冒険絵物語 ゴジラ
きのこ雲をイメージしたと言われているあの最初のゴジラデザインを描いた阿部和助氏が「え(絵)」を担当した児童小説版ゴジラ。他の著者は原作として香山滋氏の名前があるのみで文章の担当者は不明ですが、全ページ挿絵付きなのに120頁もある大ボリューム(しかも復刻を除けば雑誌掲載のみ)なので別々に書いたら連携に時間かかりすぎるので阿部氏が直接文章も書いたと思われます。やはり新吉少年がクローズアップされ、しかも恵美子ともども年齢が10歳前後と思われる容姿に変えられて二人が仲良くなる、という改編がありました。個人的に一番気になるのは山根博士が「わたしは、いままでゴジラを生けどりたいと考えていたが、もうそののぞみはすてた」「わしは、はじめは学者としてゴジラの生命をたつことははんたいだった。だが、これをみては・・・」のセリフとともに芹沢博士の説得にあたっており、ゴジラ打倒派に乗り換えたことが語られている点ですね。

・空の大怪獣ラドン
これも絵物語。担当はマンガ「8マン」やコミカライズ版「ウルトラセブン」で知られる桑田次郎氏。ただ、あのシャープな画風とはかなり違うリアルタッチで、当時の子供には映画よりもはるかに怖かったんじゃないかと思います。60頁の内容にもちろん全頁挿絵付きで掲載は雑誌のみ、当時の作家の仕事量のすごさは驚愕するしかありません。内容はほぼ映画に準じますが登場人物構成が大きく変更されいて、主人公が映画主人公の弟の中学生になってます。何よりラドンの絵が完全な鳥になっていて全く違う印象を受けます。

・ゴジラVSビオランテ
若狭に出現するビオランテの所謂植獣形態が、手足のある、植物体ではありますがより大きなゴジラ、な姿になっており、熱線も使いました。映画では最後死亡した白神博士が生き残るのも印象的です。あとはスーパーX2の性能もファイヤーミラーがなくて違っていましたね。個人的な思い出では本作の"プロローグ"と"エピローグ"が普通の一章ばりのボリュームの上、内容の肝心な部分がそこに集約していたので、プロローグは"つかみ"、エピローグは本編終了後のオマケ部分程度の存在と思っていた自分の常識を覆された覚えがあります。

・ゴジラVSキングギドラ
プロローグとエピローグが追加され、プロローグではなんと宇宙怪獣の方のキングギドラが登場、未来人によって倒されています。ゴジラの復活も、映画本編の「たまたまそこに核廃棄物があった」ではなく、原潜の魚雷によってゴジラ化する扱いとなっています。エピローグは完全にオマケでした。

・モスラ
初代モスラには「発光妖精とモスラ」という一応原作扱いの小説がありますが、結果から見るに、多分これも原作というより事前刊行のノベライズに近いものでしょう。文中ではゴジラの名も大きさの比較でちょっとだけ登場していますが、残念ながらそれ以上は覚えていません。1996年の「モスラ」もノベライズ化されています。内容の変更点はなかったようですが、登場怪獣のデスギドラの説明にエントロピーを使用しており、かなり説明がくどい内容でした。また、それゆえデスギドラは不死身で封印する以外ない、とされていました。

・ゴジラ2000ミレニアム
表紙目次を含めなければ236頁の内容のほぼ2/3までがオリジナルストーリーという驚愕の内容。映画本編のストーリーは最後1/3でなぞるように使われているにすぎません。ラストのゴジラとオルガの戦いに至ってはわずかにラスト3ページのうちの2ページだけしか使っていないのです。実はわたし、当時映画を見る前にこちらを読んでしまっており、実際に映画を見に行った時は「映画のほうはこんな途中から始まるの?」とヘンな驚き方をしておりました。

他にも怪獣映画を使った小説は多々ありますが、読んでいなかったり読んだことを忘れていたり資料が見つからなかったりで省略。
とまぁ前置きは長くなりましたが、映画を小説化する際には作家も映画の不満点や物足りない部分を補ったり自分でストーリーが頭の中で勝手に出来上がったりするのか、それなりの改編が行われるのが通例なのです。まして怪獣ものはビジュアルメインのシーンが多くてそのまま書いたら書面が埋まりませんから。そこを考えると「ゴジラ -1.0」は実はゴジラの登場シーンは短く、本編の内容が多めなバランスになっているのでほぼそのままでも文庫本一冊くらいにはなるのでしょう。ちょっと短く感じてしまいましたが。
他の部分は他のニュースや検証にゆだねるとして、わたしが気になっていた部分二か所を取り上げます。まずは呉爾羅がゴジラになった経緯。映画ではそれっぽく触れられるだけだった1946年のビキニ環礁での「原爆実験」、クロスロード作戦・ベーカー実験が明確に原因と書かれています。おそらく実際の実験をモデルに書いただろう旧帝国海軍の戦艦「長門」らがその実験によって破壊された様子も描かれています。一方呉爾羅はといいますと、たまたまその熱の範囲内にいて熱と放射線で焼き尽くされようとしながらも脅威の再生能力で乗り切り、表皮の細胞が再生の際に元の形を再現できないエラーを繰り返しながら巨大化する様が書かれています。小説内の映画比で一番加筆の多い部分と言っても過言ではありません。が、やはりわたしの疑問であった「なにゆえ日本領であるはずの大戸島近辺に生息していた呉爾羅がわざわざビキニ環礁まで出向いたのか」に関する答えはありませんでした。ビキニ環礁って日本本土から3000km以上も離れてるんですよ。呉爾羅は大戸島にたびたび上陸していました。何度も上陸するほどということはその近くを縄張りにしていたということで、そこから1000km単位も回遊するとは考えづらいです。大戸島が日本本土から見ればはるかにビキニ近海にあったとしても、距離数キロってことはないでしょう。まして「原爆実験」ですから範囲も水爆に比べれば限られていたはず。やはりわざわざアメリカが連れて行って実験材料に使ったとしか思えないんですが・・・。
もう一つのゴジラ東京上陸の際にこれに攻撃をしかけた戦車部隊。これは「本土決戦にと秘匿温存されていた新型の四号戦車」という説明があったのみでした。これで判断すると、一部の元軍人が旧帝国軍の秘密兵器を勝手に出撃させた、としかわたしには読み取れません。戦後すぐのマンガの展開みたいで格好よくも感じるのですが、すぐに出撃どころか砲撃もできる状態の戦車を4両も隠しておけるか? というのは大いに疑問。そこにも回答はありませんでした。

そして、この小説。著者は監督の山崎貴氏となっています。が、本当に本人が書いたかは少々疑問が残ります。一番気になったのが序盤で主人公が載っていた零式艦上戦闘機、略称零戦で知られる戦闘機ですが、これに「ゼロせん」ってルビが振られてるんですよ。戦後の人間からすればこの戦闘機は「ゼロせん」が定着していますが、少なくとも実際に使った人たち、終戦以前では「れいせん」と呼ばれていたはずです。ゼロは英語表記ですから軍では使わなかったでしょうし、映画の中では「れいせん」呼びでした。他に序盤で機銃を「20ミリ」と呼ぶのも疑問。多分劇中では「きじゅう」としか呼んでいなかったような。ちょっと覚えてないですが(20ミリって呼んでました、すいません)。まぁ「ゼロせん」は担当編集者が勝手に振った、20ミリは本来使っちゃいけない言葉だけど咄嗟に出てしまった、と納得することはできます。が、後半ではルビもへったくれもなく戦闘機を「ゼロ」と呼び、また登場人物のセリフの中に「ダメージ」という言葉が出てきたり・・・。後になるほど言い回しへの配慮が薄くなっているように感じます。少々大げさな演出表現を用いても時代考証は優先するイメージのある山崎貴氏っぽくない書き方で、別人が名前を伏せて代筆したのではないか、という気がしてなりません。まぁこの手のではよくある(と言われる)話ではありますけど。もちろん真実はわからないでですけどね。

そういうこともありまして、いくらほとんど映画準拠でも映画と小説は別物、中身は書き手の解釈であって、有力な説ではあっても答えではない、程度の扱いにしておいた方がいいと思うのでした。せっかく面倒くさい設定・理屈っぽさから解放されたゴジラ映画である「ゴジラ -1.0」なんですから各自の勝手な解釈という楽しみを「小説に書かれているからこれが唯一解、他は全部間違い」と思考停止してしまうことで塞ぐようなことはやめておきましょうね。


 
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ゴジラ -1.0で到達した点

2023-11-04 11:05:49 | 特撮・モンスター映画
※個人ブログゆえ、ある程度のネタバレを含んでいます

もはやただのドリンクとのセット販売になった劇場限定ゴジラ頭部

「ゴジラ -1.0」。本作は"ゴジラ70周年記念"と銘打たれています。しかし、「ゴジラ」第一作は1954年に公開された映画。現在は2023年ですから厳密に言えば69周年で70年目に入った、が現在なわけです。なので公開は一年早かったんじゃないかな? と思うところもあるわけで。ひょっとしたら「ゴジラ -1.0」は70周年の前座で2024年の11月3日には隠し玉としてもう一本極秘製作された新作が用意され、それが今回最後に特報の形で発表されたりしないかな? などと別の期待もしておりました。
ちなみに過去のゴジラでの〇周年では何かあったかと振り返りますと
・10周年
特に何もなかったようです。ただ、本年は春に「モスラ対ゴジラ」、冬に「三大怪獣地球最大の決戦」と二本もゴジラものが公開される珍しい年でした。しかもこの間の夏にも「宇宙大怪獣ドゴラ」が作られており、わずか一年で三本もの怪獣映画が本多監督の手によって作られる過密スケジュールの年であったため、内部としてはゴジラ10周年というより怪獣映画10周年という感じでやっていたのかも知れません。
・20周年
明確に周年を謳った「ゴジラ対メカゴジラ」が春に公開されています。とはいえ子供向け興業企画の東宝チャンピオンまつりの一本であることに変わりはなく、また予算が増えたということもなかったようで、あくまで宣伝文句だけだったようです。
・30周年
特にそういう宣伝文句はなかったようですが、この年は1984年度版「ゴジラ」が作られ、公開されています。宣伝としては30周年よりもゴジラ復活の方が大きく使われていました。
・40周年
こちらは記念作として読み方は20周年と同じ「ゴジラVSメカゴジラ」が作られました。あえて合わせたと思われます。ただ、製作公開は1993年であり、一年前倒しになっています。これは当時トライスター版ゴジラが1994年公開予定だったこともあって1994年は東宝としてはゴジラは空ける予定だったという事情があります。代わりに1994年特撮映画として「ヤマトタケル」が作られ、こちらがこの年のメインになるはずでした。が、トラゴジが結局延期になったため急遽1994年も「ゴジラVSスペースゴジラ」が作られることになり、特に周年記念は謳われませんでした。
・50周年
「ゴジラ ファイナルウォーズ」が"50年の集大成」として製作されました。が、周年を記念するより最後のゴジラ、という方が大きく取り上げられていました。
・60周年
何もありませんでした。代わりと言ってはなんですがモンスターバース第一作となるレジェンダリー版「GODZILLA」が製作公開され、「日本はこの節目に何をやってるんだ」と憤慨した覚えはあります。

70周年を今年の段階で謡っているのはモンスターバースの新作が来年公開のため、40周年の時のように前倒しにしただけ、という可能性はあります。もっともあちらの新作はゴジラの出番は少な目になりそうですが。


そろそろバックするための場所稼ぎは十分かな? 
事前に「ゴジラ -1.0」の内容の予想はしていました。が、ほとんど当たっていませんでした。驚くほど第一作「ゴジラ」の存在の完全否定、それ以前の時代世界で登場するゴジラとなっており、つながりは全くありませんでした。当たっていたのは核実験にさらされる以前のゴジラが登場したこと、前半はストーリーが怪獣の存在を前提とせずに一市民の視点で展開することくらいでした。

細かい点を言えば演出の都合と思われるシーンは目立ち、不満はあります。水爆実験以前の時代を描くがゆえに本作のゴジラは水爆の洗礼を受けることができず、熱線も使えないのではないかと考えていましたが、代わりに1946年のビキニ環礁での核実験の影響を受けた(らしい)ことが劇中の描写にあります。が、確か1946年での実験は水爆ではなく原爆だったはず。それならゴジラはそれほど強くないのでは・・・と思っていたらその通りで、1947年当時の攻撃でもある程度ダメージを受ける程度の耐久性しかありません。ただしダメージを受けても瞬時に再生する圧倒的生命力があり、その描写が明確に書かれているのでびくともしないというよりゴジラの倒しようのないタフさはむしろ分かりやすかったように思います。そこはいいんですが、序盤核にさらされる以前、まだ第二次世界大戦中のゴジラは大戸島に居ました。大戸島がどこにあるか不明ですが、名前からして日本の島です。なのにそのあとビキニ環礁で原爆実験にさらされている・・・。これはゴジラが日本の領海からわざわざビキニ環礁まで出向いて行って、核実験を受けてからまた日本に帰ってくる、という非常に不自然な行動をとったように見えます。ちょっとだけ大戸島は日本が占領した太平洋中央部の孤島に日本風の名前を付けただけで実際にはビキニ環礁近くの島、とも考えましたが映画内で、大戸島の住民によって「ゴジラ」と呼ばれていた怪獣の表記を漢字で「呉爾羅」と書く箇所があったところから見るとその可能性も低そうです。わざわざパワーアップのために出向いたのか、それともアメリカが実験のために捕まえてビキニ環礁に連れて行ったのか・・・? 原爆による巨大生物への影響を調べるため、ゴジラを捕獲してビキニ環礁に連れて行って原爆をぶつけた。当然死ぬだろうと思っていたらかえってパワーアップしたので手に負えなくなり、間違ってもアメリカ本土へ来ないように音波などで日本側へ誘導したのが日本近海へ現れた原因、とか考えると辻褄が合いそうで面白いかな、後付けですけど。
これ以外にも東京上陸したゴジラに砲撃する戦車はどこから出てきたのか? アメリカは軍事行動を起こすことでソ連を刺激することを恐れ(わたし説だとゴジラと核実験の関係を追及されることを恐れて不干渉を貫いたって解釈も)て動かないと説明されていたので、米軍の戦車ではなさそうですがじゃぁ当時の占領下の日本に戦車数台を勝手に動かす権利があったのか? という疑問もわきます。これもゴジラに反撃という手段で熱線を撃たせる理由を作るため、という演出上の都合で出てきただけだったように思えてなりません。今回のゴジラは熱線を撃つと自身にもダメージが跳ね返ってきて再生するまで連発できないようなので、理由もなしに撃つよりははるかにいいのですが。

と、いくつか気になるところはありました。が、それらをぶっ飛ばすほど"音"の使い方が良かった。海の音が少し変化するだけで湧き上がる恐怖感、猛烈な衝撃音、クライマックスに数秒間すべての音を消して、一瞬自分の耳が聞こえなくなったかと錯覚を起こすほどのメリハリ。何よりきわめて地に足の着いた貧弱な武装と作戦でゴジラに最後の決戦を挑もうとする際に流れる伊福部昭氏作曲によるSF交響曲! スタッフロールでは「ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」「モスラ対ゴジラ」からの流用のように書かれていますが実際にはコンサート向けに編曲したSF交響曲が使われていましたが、この際の圧倒的高揚感が何より素晴らしい。自然と拳と顎に力が入ってからだが勝手に動いてしまい、何度も腕や足をそこらにぶつけてしまいました(大迷惑行為。まぁ他の観客はみんな後ろなので気づく人はいなかったと思います)。伊福部サウンドの流用がパロディに聞こえず、高揚感を湧き立てる感触は、それをやった初作品である「ゴジラVSビオランテ」いらいかも知れません。そういえば全体的な空気も背景とする時代は違いますがどことなく「ゴジラVSビオランテ」を感じさせました。
怪獣映画というより戦後を描いた時代劇を描きながらの怪獣の登場する映画、という流れでしたが退屈する暇はなく、なによりここ最近の国産ゴジラで不満要素だった"理屈っぽさ"による思考停止が全く感じられない、ようやく「シン・ゴジラ」の呪縛から逃れられることを今後期待させる、怖さと面白さに満ち溢れた映画でした。ただ、ビジュアルには寂しさも感じます。やってることがアメリカのゴジラと一緒なんですよねぇ。背びれを水面から上に出して泳ぐサメ映画みたいな泳法は過去の日本のゴジラでは1984版くらいしかやってなかったはずなのですが本作は多用。熱線を吐く際に尻尾からメーターのようにに発光するやり方もアメリカ式。一見過去の日本のゴジラに近いデザインですが細部の皮膚描写はやはりアメリカゴジラに近く、悪く言えばアチラのコピーのようにも見えます。もともとアメリカ式とは全く異なる進化の道を進んできた日本の特撮がアメリカのやり方を真似するだけになってしまった昨今の事情も反映してか日本ぽさがすっかり抜けてしまったように思われてなりません。
最後に、ラストのの再生を思わせる描写はちょっと蛇足な感はあります。これは「ゴジラVSデストロイア」時の田中友幸プロデューサーの意向を反映し、「(死しても)またゴジラは必ずスクリーンに帰ってきます 」の精神を受け継ぐためと思われます。

若干不満点多めの書き込みになってしまいましたが、これは鑑賞から一晩たって落ち着いてからの評価になりましたので鑑賞直後の興奮の反動が反映されてしまったがゆえ。上映中や直後は興奮しっぱなしで退屈する暇がなく、問答無用理屈抜きで楽しめた映画であることも事実です。鑑賞の際は音の良さを感じられる会場と座席で全身で感じることをお勧めします。

そうそう、来年の特報とか一切ありませんでした。
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ゴジラ(1954)4KリマスターBD来る!

2023-10-24 22:22:32 | 特撮・モンスター映画
間もなく新作も公開される映画ゴジラシリーズ第1作、「ゴジラ」の4Kリマスターが行われたのはだいぶ前、日本映画専門チャンネルですでに放送済なわけですが、ようやくそのパッケージ版が発売され、それが無事Amazonから届きました。いやー、実のところ早期に届くかどうかは危ぶんでいたんですよ。多分例のクロネコ便の問題とかが絡んでいるんだと思うんですが、「遅れるかも知れない」通知がすでにAmazonから来ていたりまして大変心配していたのですが、全く遅れることなく届きました。なお、今回購入したのは4K映像のUHD BDではなくあくまで4Kリマスター版の通常BDです。
映像の空気はやはりBSの日本映画専門チャンネルで放送されていたものとほぼ同じ。当然解像度もビットレートもBDの方が上なんですが、ことモノクロ映像に関していえば日本映画専門チャンネルは割といい仕事をしてくれているので両者を見比べても大きく見劣りはしない印象でした。その代わりにカラーではたまにやらかしますけど。新規のリマスターゆえに古い映像で見られた明滅はほとんど見られませんが、ちょっとノイジーな映像部分では縦のノイズが見られますし、おそらく記録フィルムを流用しただろう部分はかなりノイズが目立ちます。そこらへん少しチグハグさが目立って残念ですが、今回の映像、ノイズを除去しようとするあまりデジタルっぽくなってしまうのを極力避けようとしている感があります。なので余計な修正はなされていません。どうしても「空の大怪獣ラドン」のBDでワイヤーを消すという"やらかし"をやってくれた東宝さんだけに今回もそこらへん心配はしていたのですが大丈夫だったようです。まぁ「キングコング対ゴジラ」の団地のシーンで、窓ガラスにそこにいないはずの帽子をかぶった人物が映っている、という多分消しても気が付くやつはほとんどいないだろう箇所もそのまま残していましたので、もう"やらかし"はいちいちいう必要はないのかも知れませんが。なのでクライマックスのゴジラが苦し紛れに海面に姿を現して咆哮する場面の一つ前、画面下部の髪の毛みたいな傷まで残ってます。これは消してもいいとわたしでも思うんですが、万が一を恐れてかそれすら避けてました。いろいろ凝ってますね。それだけに「思ったほど変わってない」のはちょっと残念にも思います。と言っても「ゴジラ」は古い作品のわりに過去のソフト化でも画質は良い傾向にあったので変化が少ないのは仕方ないですね。

わたしにとっては本編以上の本命、特典映像として収録されている「怪獣王ゴジラ」ももちろんチェック。と言っても事前に情報は漏れていたのですが、収録されているのは正真正銘、日本で公開された逆輸入映画「怪獣王ゴジラ」の現存するポジフィルムをそのままHDでデジタル化して収録したものでした。これも日本映画専門チャンネルで放送したものと同じマスターのようで、フィルム破損部分の飛び方まで一緒です。傷の修正もほぼ行われていません。「ゴジラ」海外版である「GODZILLA KING OF THE MONSTERS!」のネガはあるわけですからそちらを使って復元する手段もあったのですが、これも「あえてやらなかった」んでしょう。個人的にはSDでもいいので講談社の「ゴジラ全映画コレクターズBOX」に収録された「GODZILLA KING OF THE MONSTERS!」+字幕版も収録してほしかったな、と思います。
それでも過去のBDよりも特典映像は多めでコレクション目的としては大変満足のいくものとなっていました。ぜひご視聴の際にはわたしが指摘するクライマックスの田辺博士の表情の変化や黙とうをささげる人々に背を向けて歩く山根博士の後ろ姿なんてのも確認していただきたいと思います。4Kリマスター版BDは全部ではないですが特典映像を見て何本か買う予定です。ついに完全な予告編を復刻できたという「三大怪獣地球最大の決戦」が楽しみ。あと、まだ予定はないですが既存映像だと暗くてイマイチはっきりしないシーンが多い「ゴジラの逆襲」を高画質補正したものを出してほしいですね。

 
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やっぱり統一スケールは楽しい ディアゴスティーニ東宝怪獣コレクション

2023-10-18 10:50:54 | 特撮・モンスター映画
すでに全国発売が始まっているディアゴスティーニの東宝怪獣コレクション。わたしは定期購読なので少し遅れて到着し、かつその到着も少し前だったので今更感はありますが、ちょっと感想などを。
現在5号まで届いており、完成した怪獣は4体。シン・ゴジラが未完成で残りのパーツは次号待ち、という状態です。本シリーズの特徴はスケールが全部1/700で統一されていること。そのため、映画の垣根を超えた大きさの比較を楽しむことができるわけなんですが、現在の4体は。
えー、明らかになにかがおかしい(笑)やたらポツンと見えるのが初代メカゴジラ。このメカゴジラは当初ゴジラに化けて登場しているので身長はゴジラとほぼ同じ、で50mのはず。50mのゴジラは横のキングギドラおよびガイガンと映画の中で何度も戦い、特に「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」では二匹を同時に相手にしているので同一画面に入ることもあったのですが・・・。こんなに大きさ違ったっけ? むしろ端の80mゴジラの方がしっくりくるほどです。本シリーズとは無関係ですがこのメカゴジラと高さがほとんど同じな東京SOSゴジラが手元にあるのでこちらを50mゴジラの代役にしてキングギドラ・ガイガンと対峙させてみましたら

見上げるようなポーズがとても合うなぁ。無理だろ、勝ち目ないでしょ! 子供が大人と大男相手に喧嘩売るようなもんです。ちなみにガイガンの身長が65mで、キングギドラは「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」でガイガンと同じ画面で映っている際のバランスを参考に100mを想定して作ったものと思われます。もちろん劇中のゴジラとガイガンの身長はほとんど同じくらいです。
多分「対戦怪獣は強そうな方がいいからゴジラより大きい数字にしておこう」くらいの思惑でガイガンの身長は後付けで決まったんじゃないですかね。特撮班は50mを想定していたでしょう。VSシリーズ以降はここまで極端に違うことはないんですが、これは1960~70年代、まして東宝チャンピオン祭り向けですからそこらへん大雑把なのは仕方ないのです。ウルトラマンだって40mのウルトラマンと60mのテレスドンが作中ではほぼ同程度の大きさで戦ってますし。シン・ウルトラマンも今思えばそういうところ出してほしかったなぁ。二足歩行で1.5倍くらいの身長の怪獣と戦わせるとかCGの意味がある演出で。
でもこういう「明らかにおかしい」ところまで含めて楽しんでくれ、がおそらく統一スケールで作っている本シリーズのコンセプトだと思うので、どうしても揶揄を含んでしまいますが、最後まで集めていこうと思っています。ただ、せっかくの同一スケールなのにマガジンの方に怪獣の想定身長を含むデータが書いてないのがいただけません。84ゴジラは80m、メカゴジラはゴジラと同じだから50m、キングギドラ100m、くらいなら反射的に出てくるんですがガイガンはそこまで身長の扱いがメジャーな怪獣じゃないので少し戸惑ってしまいました。目立つところにちょっと付け加えるだけでいいのでデータの表記をディアゴスティーニさん~から依頼されているだろう編集プロダクション~にはお願いしたいところです。
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8インチタブレットを使うとB級映画が見たくなる、はず

2023-10-12 14:27:25 | 特撮・モンスター映画
先日入手した8.4インチタブレット、iPlay 50 mini PRO。やっと発売された通常利用で支障のない性能を持つ8インチクラスのタブレットと言うことで大変気に入っており、アンドロイド端末で使うコンテンツとかはほとんどこれでやるようになりました。ベンチマークで測る基本性能では手持ちのスマートフォンの方が上なのですが、大きさという別ベクトルの使いやすさ・性能のおかげで実際に使う快適さが段違いと感じているでの、アンドロイド端末を使うときはタブレット・通話および外出時に持ち歩くのはスマホ・8インチタブでは物足りないがっつりWEBでいろいろやったり動画関連を使いたいときはPCと使い分けるようになりました。高級高額なスマートフォン一台で全部やるのが現代人のネット端末の使い方のようですが、わたしは原始人なので状況に応じて使いやすいものを選択するやり方の方がいいですね。

で、8インチタブレットの塩梅がなぜこうもいいのか、の理由を考えてみました。よく言われるのが紙のA5サイズに近いから、ですね。持ちやすくて見やすいA5サイズに近いから、特に電子書籍閲覧には使いやすいと。わたしの場合は
「DVDのパッケージと大きさが近いから」
から良い、ってのが結論です。厳密にいえば幅は高さはタブレットの方が上で幅と厚みはDVDパッケージの方が少しあるんですが、タブレットにケースを付ければ幅と厚みがほぼ同等になるので、見た目から受ける印象がかなり近いものになるんですね。ちなみにBDパッケージだとDVDよりも高さがないのでかなり印象が異なります。
つまり、8インチタブレットになじむと自然とDVDを思い出し、DVDソフトが見たくなるのです! DVDソフトと言えば今はB級映画!! ということでまたB級映画をがっつり掘り出して見まくりました(笑)。

今回のテーマはテレビムービー。日本だと2時間の枠で放送されるものでも媒体がテレビだと「ドラマスペシャル」などの表記であくまでテレビドラマという扱いですが、海外特にアメリカだとテレビ向け映画・テレビムービーという扱いになり、日本でのテレビ放送やビデオ化の際には映画と区別されず公開されることが多い印象です。おそらくは一回かぎりの放送ではなく繰り返し再放送する扱いで作るものではないかと。有名どころでは「刑事コロンボ」シリーズなんかもテレビムービーですね。マニアが「低予算でひどい造形」と揶揄するような映画も実はテレビムービーだったりすることが多いのです。劇場映画と比べりゃ低予算なのは仕方ないですからそこを追及したもしょうがないですけどね。この流れは現在でも続いていますが、一時のケーブルテレビ向けを経由して現在は配信前提の作品が多いのかな。
1970年代のテレビームービーの単発作品で、多分一番有名なのが、サメ映画の実質的な開拓者として知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」でしょうか。先にも触れた「刑事コロンボ」で初の単体監督作品を発表したスピルバーグ監督がその2か月ほど後に公開したのが「激突!」でした。トレーラーがひたすら主人公をひき殺そうと追いかけてくる、だけ、と言えばだけな作品ですが、殺人トレーラーの運転手の登場シーンがハンドルを握る腕のみで顔は一切見せず、心情も語られないという演出が撤退されており、見ていると殺人狂の運転手に付け回されているというより悪魔か幽霊がトレーラーに乗り移ってそれ自体が意志を持って追いかけてくるかのような不気味さが漂う作品となっていました。ただ今回取り上げるのはそれではなく、同じスティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたやはりテレビムービーの「恐怖の館」です。

 田舎暮らしにあこがれていた一家がほとんど飛び込みのような形で家を買い、引っ越してくる。そしてある日の夜、家のどこからか不気味な笑い声のようなものが聞こえてきた・・・。
Wikiによると「激突!」の翌年の1972年発表とのことですがパッケージの表記には1971年とあります。どちらにしても「激突!」の後に手掛けた作品でしょう。おだやかな日常パートと恐怖をあおる闇のパートにメリハリがあるため、起きる現象が"悪魔のしわざ"なのか、単なる"ヒステリー"なのか後半になるまで判別が難しく、それだけにドキドキさせられますね。肝心な部分での演技面がイマイチな人もいて恐怖を感じるという点では現代ではちょっと物足りませんが、丁寧な演出や細かいカメラワークのおかげでドキドキ感が最後まで保てる作品となっています。「ジョーズ」以前のスティーヴン・スピルバーグ監督の演出を堪能したい、という点でも興味深く鑑賞できますね。劇中自動車がぶっ壊れるシーンがあるのですが、「激突!」を意識したのかな?
設定がどことなく、のちに「事実をもとにした」の触れ込みでかかれた本(実際はかなりフィクションも含まれていたようですが)を原作とした映画「悪魔の棲む家」を連想させますが、本作はその本どころかその引き金となった事件よりも前に作られています。むしろ「悪魔の棲む家」の原作の方が本作を誇張表現の参考にしたんじゃないか・・・と個人的には疑いたくなりますね。低予算ゆえにショッキングなシーンなどは控えめですが、一度・・・いや、一度見たあとに伏線探しに二回三回と見ても損はしない作品でした。

同時期に、特に記載はなかったのですが多分テレビムービーとして作られただろう作品「ウィッチング」も今回引っ張り出してみてみました。こちらはすでにAmazonで売り切れているくらい以前に買ったものですが、あまり面白くなかったので紹介せずに放置していたものです。ただ、面白くなかったと感じたのは視聴する前の期待が大きすぎたせいでしょう。
だって監督が、あの「世界終末の序曲」とか「戦慄!プルトニウム人間」とか実際の生物や半裸の人間を合成で巨大化表現する特撮作品を連発したバート・I・ゴードンで、出演者のトップに名を連ねているのが「市民ケーン」の監督兼主演で、一部の人には教材「イングリッシュ・アドベンチャー」(昔雑誌広告によく載ってた「家出のドリッピー」とかのアレ)の読み手の一人と言った方がピンときそうなオーソン・ウェルズですよ。ものすごい怪作を期待するじゃないですか。
ですが、まぁ怪作と言えば怪作なんですが、不安をあおる音楽やカメラワークが基本的に一本調子で、途中で疲れてくる演出なんです。オカルト映画の時は演出のメリハリって大切なんだなぁ。おまけにオーソン・ウェルズの出演料が予算を圧迫したのか監督得意の特撮もほぼ無しで、呪いの人形が適当な人形に相手の顔写真を切り抜いたものを貼ったものだったのはさすがのわたしも苦笑い。それでも自動車の大破シーンだけは何故かあるんですけどね。サスペンスものは自動車を壊すって決まりでもあったのかいな。
まぁさしものバート・I・ゴードンも巨大生物ものの需要がなくなり、くすぶっていた時期の作品でしたから仕事ならとりあえず飛びつく、って感じで半ばやっつけだったのでしょう。ただ、この数年後動物パニックもの映画のブームが起きたおかげで「巨大生物の島」や「巨大蟻の帝国」でその手腕を存分に発揮することになるのですが、そのキッカケとなったのが同時期にテレビムービーの監督をむしろ積極的にやって頭角を現したスティーブン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」だったわけなんで、いろいろ因縁を感じる作品ではあります。
ちなみにバート・I・ゴードン監督、今年の3月に亡くなりましたが、享年100才の大往生だったそうです。
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