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スナップオンが提案する演出とは。

華やかなショールームとは間逆な、どちらかというと地味で薄暗いイメージの整備工場。

お客様の目に触れるショールームにはお金を掛けて、整備工場にまでは正直お金がまわっていないという工場を良くみる。

経営上優先順位としてお客様をもてなすショールームを華やかにし販売車をより素敵に演出するのは当然の事だ。車は高額な買い物なのだ。

ただ、スナップオンが狙っているところはもっと別なところにある。

メカニックの地位や整備環境の向上もそうだし、割りと人手間に対する理解が少ない日本においてどうやってお金を出してもらうか。

手間には出さないが、演出にはお金を出す傾向が人にはある。極端な例ではあるがディズニーランドあたりが好例ではないだろうか。あの演出には各企業が何かと参考にしている。人はコストの掛かったものにお金を出す(ことに抵抗が無い)ということを証明している。

メカニックの地位や給与の向上をうたっても、店舗や工場に収入が入らなければ無利な話だ。車検簡易化や車自体が壊れにくくなってきている昨今、整備収入不足がかなり深刻な問題だが、ある意味これは予想されていたことだ。

自動車業界は90年代をピークにあきらかに流れとして下降傾向である。どのジャンルもそうなのだが、ピークを過ぎればあとはコストダウンしかない。

ところが前述したとおり、人はコストにお金を掛ける傾向がある。

限られた予算で今後はどこにお金を掛けるか。

答えはもちろん整備環境だ。しかも演出という要素が必要である。エンターテイメントと表現を置き換えると分かり易い。


スナップオンは常にこの演出が大切であると提案してきた。スナップオンディーラーもお客様に商品紹介をするときは演出を大切にしている。

美術品を例に考えてみよう。骨董品屋にある壺が売っていたとする。この価格が200万円。仕入れ原価はいくらか?せいぜい50万円くらいではないか?じゃあ残り150万円が利益?そう思った人は大間違い!悪いことは言わない、独立しないほうがいい。

実は残り150万円のうち、主人が骨董品について研究・勉強してきた経費50万円と、この壺を販売する際の演出料50万円がコスト計算される。つまり利益は50万円!荒利25%だ!普通でしょ?

私は昔からこのセンスが整備工場に足りないのではないかと思っている。

演出にお金を掛ければ、お客さんはお金を出すものだ。

どこに置くんだ的な巨大で派手なカラーリングのキャビネットやメッキでピカピカのハンドツール、アメリカナイズされた製品がそこにはある。エンターテイメント王国アメリカの真骨頂と言える。

ショールームでお客様をもてなすのは当たり前の話であって、問題はお客様のお車をもてなしているのかということ。合うサイズが無いからプライヤーでボルト締めましたなんて論外!

なんとなくスナップオンの狙いが分かっていただけただろうか?






・・・番外編。



今日は柔術の試合があった。未熟者も私はまだまだ試合には出られないが、兄弟子たちが頑張ってくれた。

総帥も真剣に応援されている。愛弟子の試合運びに熱い視線を送る。



M本会会長宮本氏の激しい戦い!この後、惜しくもギブアップ負け!



残念がる宮本氏。また明日から頑張りましょう!

TEAM HODAからは大杉先輩が紫で、稲垣先輩が青でそれぞれ優勝したとのこと。おめでとうございます。

私は用事があったため余り応援出来ませんでしたが、試合を生で観て、また、明日から練習を頑張ろうと思いました。総帥ご指導よろしくお願いします!

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