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あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

持ち帰り厳禁

2008-02-03 23:02:20 | つれづれ
雪の降る日は、外で大声を出したくなる。それはあの、音が吸い込まれていくような感じが好きだから。だが、今日はまったく外に出る気になれなかった。

まず、昨晩というか、早朝まで読書し続けていたので、朝起きるのが辛かった。機能の疲れも、少し遅れて出てきたため、余計に堪えた。
そしてもう一つ、これは僕の悪い癖だが、仕事を持って帰ってきてしまい、それが気になりつつ手をつけられないまま時間だけが過ぎてしまうという、もっとも厄介なものだ。

家で仕事をしようと思うばかりに、余計に疲れがたまってしまう。だから、いっそのことあきらめたほうがいい。そう頭ではわかっていても、癖と言うのはなかなか直らないものだ・・・
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願う

2008-02-03 10:43:32 | 本を読む
昨日はほとんど立ちっぱなしで、体に疲れが残っていたのだが、なかなか寝付けなかった。こんな時は無理して眠ろうとするのではなく、むしろ眠らないことを考えたほうがいいと思い、読書中の本を開いた。

「八日目の蝉」は、昨年暮れ近くにまとめ買いした中の一冊だ。なぜこの本を選んだか・・・ 「爆笑問題 大田光氏も大絶賛!」という帯の文字も気にならないではなかったが、最近、角田光代さんの本を読んでいなかったという理由だった。そこで、店頭にあったこの本を数冊の本とともにかごに入れた。

刷数をみると、初版から8ヶ月で五刷目となっていた。何となく、よく読まれているのだなあと思ったことを覚えている。2005年11月から2006年7月まで、読売新聞夕刊に連載されていたというのは、先月末に読み始める前に知った。

不倫相手の子を堕胎した女が、その相手の子供を誘拐して逃避行する前半と、誘拐された子供が大人になって、あるきっかけで、誘拐犯とともに暮らした4年間を振り返る後半とで構成されている。

前半部分は、無理だろうと理解しつつ、「どうか逃げ切って欲しい」、「本当の親子になってほしい」と言う気持ちで読んでいた。そう、ドラマ「青い鳥」や映画「顔」を観た時と同じ気持ちで…
そして後半、子供が誘拐犯と暮らした島を訪れようとするところで、その誘拐犯…その当時の「母」との再会を果たして欲しいという思いで読み進めていた。

涙が止まらなかった。途中から嗚咽も混じってしまった。こんな姿を通勤途中では見せられないと思うと、一気に読んでしまって良かった。

たぶん、姪が生まれる前だったらもっと冷静に読むことができたのだろう。逆に、自分の子供がいたら、読むことができただろうか…などと、読了後考えてみた。

恋愛に縁がない僕なので、当然「不倫」という関係にも縁がない。ただ、単に「不倫イコール悪」と単純には語れないということは、何となく理解できる。
とは言え、得るものに対し失うものが余りにも多く、理性が働いているうちは自動的に避けて通るものだと… だが、恋愛は理性の支配する範囲ではない。だから、不倫という恋はあちこちにあり、それを描く小説や映画も作られる。
そもそも、何の「倫」に対して「不」なのだろうかと、根源的な問いをしてみたこともあったが、その時に相手がいた訳でもないし、そのような恋にあこがれるわけでもなかったので、何となく頭の中の書棚に整理しないまま放り込んでいた。

僕にできることは、どこかにいる一人の人を愛して、その悲しみから未然に、いや事後でもいい、救ってあげることくらいだろうか。もちろん、あからさまにそんな気持ちでと言うわけではなく…
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