
バーでお酒を愉しんでから、最終の新幹線で帰るという選択肢も無くはなかったかなと思うものの、今回は行きたい場所がまだあったので泊りがけでよかったし、そんなに詰め詰めで行動するのも楽しくない。
そんな二日目はホテルで朝食をいただいてから、チェックアウトし宇都宮駅へと向かった。前回訪ねた後に開通したライトラインに乗ってみたいと思いながら、どこへ行くかは迷ったけど、事前に地図でチェックしていた何となく緑の多そうな場所へと向かった。

飛山城跡は観光スポットのようで、幟が立てられたその場に車で来る人も見かけたけど、その場所を覆う静けさを払しょくするにはぜんぜん足りない感じだろう。せめてライトラインの駅にレンタサイクルでもあれば…

ほとんど青空を見ることができなかったこの日は、梅雨らしいと言ったらいいくらいだったけど、まだ梅雨入り前だったのでその言葉を出さずに飲み込み、ただ紫陽花の花を眺めたりした。
その後、宇都宮美術館を訪ねて詩人のまど・みちおさんが描かれた作品を鑑賞した。言葉を紡ぐために描かれる絵もあれば、創作の過程で編まれる言葉もあるのかな…などと考えながら、僕もその場所で「ぞうさん」を描いてみた。
会場内に展示された、多くの方が描かれた絵に触発されたというのもある。

その後、館内のレストランでコーヒーとフルーツサンドをいただいた。

広々とした緑豊かな敷地と、その中に建てられたゆったりとした空間もまた、この美術館の魅力だ。休日は駅からのバスも少なくなるのが難点だけど、行く価値は十分過ぎるほどあると思う。