11月17日夕方にNHKは次のように伝えました。
『ロシアの旅客機が先月、エジプトに墜落した原因についてロシア連邦保安庁は捜査の結果、爆発物が機内で爆発したテロだと断定しました。報告を受けたプーチン大統領は「犯行に関わった者たちを見つけ出して処罰する」と述べ徹底的に捜査するよう指示しました。
ロシアの旅客機が、先月31日、エジプト東部のシナイ半島に墜落して乗客乗員224人全員が死亡し、過激派組織IS=イスラミックステート関連の武装組織は、自分たちが墜落させたと主張しています。
ロシア大統領府によりますと、ロシア連邦保安庁のボルトニコフ長官は16日夜、墜落は爆発物によるテロが原因だとプーチン大統領に報告したということです。この中でボルトニコフ長官は、「飛行中の旅客機の機内で爆発物が爆発し、空中で機体が破壊され、破片が広い範囲に落下した」と説明しました。これに対し、プーチン大統領は「犯行に関わった者たちがどこに隠れようとも見つけ出して処罰する」と述べ、徹底的に捜査するよう指示しました。
ロシア連邦保安庁は、テロの実行犯に関する有力な情報を提供した人には、5000万ドル(日本円で60億円余り)の報奨金を出すとしています。ロシアの旅客機の墜落を巡っては、アメリカやイギリスの政府がテロの可能性を指摘してきましたが、ロシア政府は、これまでテロと事故の両面から捜査中だとして、慎重な姿勢を示してきました。(以下略)』
この件に関して、同日夕方に「スプートニク」は、次のように爆弾の威力について伝えています。
『(前略)
「これはテロ行為であったと断定できる。」ボルトニコフ長官はロシア機墜落原因についてクレムリンでプーチン大統領を議長に行われた捜査結果を発表する会議の中でこう語った。
「我々の専門家の評価では、飛行中に機内でTNT換算で1キロの威力を持つ手製の爆破装置が作動し、その結果、機体は空中で『ばらばらに崩壊』した。これは機体の破片がかなり離れた場所にまで分散していることから説明がつく。」ボルトニコフ長官が会議で語った。』
TNT換算で1kgの威力を持つ爆弾であれば、色々な軍用火薬類がある現在、製造にはそれほど難しくはありません。
また、航空機は飛行の際には内部気圧が高く、外部との気圧差が大きいため、内部の爆発には極めて弱くなります。
犯人は、それを計算に入れて犯行を行ったと、推測されます。
これを受け、ロシアはISに対して更なる徹底した空爆を実施しており、同日深夜にNHKが次のように伝えました。
『先月、エジプトで起きたロシアの旅客機の墜落について、ロシア政府が爆弾テロだと断定したのを受けて、ロシア軍はシリアにある過激派組織IS=イスラミックステートの拠点に、報復とみられる集中的な攻撃を行いました。
これは、ロシア軍の幹部が17日、シリアで続けている軍事作戦についての会議で、プーチン大統領に報告したものです。
この中でロシア軍の幹部は、戦略爆撃機を国内の基地から直接シリア上空へ派遣し、過激派組織ISの拠点に向けて巡航ミサイル34発を発射し、ISの重要施設14か所を破壊したことを明らかにしました。また、ISが一方的に首都と位置づける北部のラッカも空爆するなど、集中的な攻撃を行い、今後も戦略爆撃機を使った空爆を続けるとしています。
報告を受けたプーチン大統領は、「シリアでのテロリストとの戦いで、軍はロシアとその国民を守っている」と述べ、シリアでの軍事作戦の意義を強調しました。また、プーチン大統領は、パリでの同時テロ事件を受けて、地中海で活動するフランス軍と緊密に連携して作戦を続けるよう、軍の幹部に指示しました。
ロシア政府は17日、エジプトで起きたロシアの旅客機の墜落について、爆弾テロによるものだと断定しましたが、今回の集中的な攻撃は、IS関連の武装組織によって起こされたテロとして報復したものとみられます。』
G20サミットではISに対するテロ対策強化などが話し合われ、安倍首相は17日に帰国しました。
明日からはフィリピンでAPEC首脳会議です。
もう、フランスのパリで発生した同時テロ事件や今回のロシア旅客機墜落事故などで日本は蚊帳の外ではありません。
日本はロシアとの連携を強化せよ!!
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