門前の小僧

能狂言・茶道・俳句・武士道・日本庭園・禅・仏教などのブログ

5/22(水)世阿弥「夏」「敷島」復曲・試演会

2013-04-28 18:45:26 | マンガ
5/22(水)観世能楽堂にて、 世阿弥生誕650年記念シンポジウムの連動企画として 特別講演、試演会が開催されます。

●復曲特別試演会 観世宗家、観世清和師による 『四季祝言』「夏」、『五音』「敷島」
http://kanze.net/index.php?id=218

5/22(水) 開演14:00~ 於観世能楽堂


入場は無料。往復はがきによる事前申込制です。
5/15までに必着。
他に高桑いづみ・落合博志両氏による解説があります。


両曲は能一番のように舞や演技を伴わない、純粋な声楽曲で、
いわゆる謡い物とよばれる曲。

主に貴人宅で開かれる宴会や祝い事で披露されました。
三代将軍足利義満、二条良基などに指名され、
田楽や曲舞や早歌など、他の芸能者よりひときわ抜きん出、
一層の支援を得るべく、世阿弥が精緻に技巧を
凝らした作品であろうと予測されます。

『四季祝言』「夏」は世阿弥の子、観世元能の『申楽談儀』にも
謡い方の技法が世阿弥の伝として収録されています。

以下、「夏」の記述を含む同書の「文字訛、節訛」についての段落を
全文現代語訳にてご紹介しましょう。



・文字訛、節訛

 「何に」という場合の「に」。てにをは等、助辞部分の訛が節訛である。「何」という言葉、すなわち自立語部分の訛が文字訛である。文字も、てにをはも、同じように思えようが訛の違いをわきまえねばなるまい。

 「松には風の音羽山※1」。観阿弥の「松には風」が訛っているといわれたが、喜阿弥の「秋の野風に※2誘はれて」の「野風」も訛っている。が、良い節訛はかえって面白いもの。さほど興を催さぬところに、節訛を置くべきではない。歌道でも「病に犯されぬ歌※3は苦しからず」というではないか。

 「小野小町は※4」の「は」は音が立ちすぎる。謡いながすべきである。
 「人の宿をば貸さばこそ※5」を句末で落すのは良くない。他ではこのようにもするが、ここは具合が悪いのだ。「貸さばこそ」の「ば」より落すべし。
 『夏の祝言』※6では「うけつぐ国」の「つぐ」を当たって謡うが、これも悪い。ここはまっすぐに謡うべし。

・続きはこちら
http://nobunsha.jp/blog/522.html
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日本の漫画のルーツがこれだ!

2013-04-26 18:26:25 | マンガ
●特別展「北斎と暁斎 -奇想の漫画」太田記念美術館
http://p.tl/HWLI

現代日本文化「マンガ」は、この二人が作ったもの。
怒涛の着想力と神のごときデッサン力。学ぶべし、学ぶべし。
漫画家はもちろん、マンガ好き、漫画家志望のみなさん、必見です。
ぼくも行きます!

4/27(土)より原宿太田記念美術館にて開催。
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GW銀座一日体験講座「千利休と茶の湯の歴史」

2013-04-25 10:48:32 | カルチャー講座
ゴールデンウィーク中も、日本文化の基本を学ぶ【言の葉庵】1Day体験講座があります。
教室は、5/5(日)銀座の茶道史入門と4/30(火)新橋の「風姿花伝」「南方録」。
各講座の内容をご案内いたします。



●5/5(日) 銀座
〔銀座おとな塾産経学園〕
講座名:千利休と茶の湯の歴史
    ~和敬清寂、一期一会。千利休が大成した茶の湯の歴史と茶の心をやさしく学びます。
http://p.tl/k3UN
日時:5/5(日) 10:30~12:00
講座種別:一日のみの体験講座

講座内容:
茶道の歴史と千利休の足跡を一日で学ぶ、茶道史入門講座です。
日本にはじめて茶がもたらされた背景、禅院茶礼から生まれた日本の茶の湯、禅の心をもととして大成された千利休の侘び茶…。「一期一会」「和敬清寂」など茶の湯の名言をたどりながら、利休、珠光、紹鴎など代表的な茶人の事跡をたどります。
『南方録』、『山上宗二記』の名段落を受講生の皆様とともに味読します。


★続きはこちら
http://nobunsha.jp/blog/gw.html

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【言の葉庵】全翻訳作品リスト

2013-04-22 19:52:09 | 日本文化バンザイ
●水野聡(能文社)翻訳作品一覧
http://nobunsha.jp/img/sakuhinlist.pdf

【言の葉庵】翻訳書全リストを公開しました。「あ。こんな作品もあったのか!」一見当サイトは分野の幅が狭そうにも見えますが、高校教科書のあの有名な古典の一節も訳しているのです。
今昔物語、徒然草、日本書紀、去来抄、論語、史記、春秋左氏伝、旧唐書などなど。

そもそも【言の葉庵】HPを開設した目的は、ぼくたちの国だけがもつ、すばらしい日本文化を一人でも多くの現代日本人(海外ではなく)に伝えていくことでした。
そのために二つの手段を考えました。

1.不朽の古典名著より「名言名句」を取り出して、著者・作品、時代、分野への興味・共感(気づき)を呼び起こす。

2.今までにない訳出方針のもと、〔わかりやすく読みやすい・小説のようにどんどん読める・かつ意訳を排除した直訳〕の新現代語訳版で、名作古典をあらためて翻訳し世の中に紹介する。

上の目的でスタートし、あっという間に七年が経ちました。ここでHP棚卸の意味もあり、これまで当社で翻訳した古典作品を、出版物はもちろんコンテンツの抄訳も含め、すべてリスト化してみました。最近当HPにはじめて来訪された方、開設当時より閲覧くださっている方の便宜となればさいわいです。
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能・狂言Q&A集

2013-04-18 21:34:36 | 能狂言
【言の葉庵】の最新コンテンツ、〔能・狂言Q&A集〕ができました!
http://nobunsha.jp/img/nokyogenQA01.pdf

2012年度、まぐまぐ言の葉庵メールマガジンにて、連載でお届けした「はじめ
て見る能狂言講座」を、Q&A集としてまとめました(インターネットファイル
pdf形式)。
言の葉庵トップページコンテンツ〔はじめて見る能・狂言ガイド〕のはじめて
見るシリーズ姉妹版という位置づけです。

これから能狂言を見てみようと思う方、一度見たものの「なんだかわからない
…」、「あの仕草はどういう意味?」等々、素朴な疑問を抱かれた方。
そんな初心の方対象の、肩のこらないエッセイ風の読み物となっています。
市販の能狂言ガイド本は往々にして難解な用語が羅列され、初心の人にはなか
なかとっつきにくいもの。そうした能狂言解説本に挫折した経験のある方にも
おすすめ!

続きはこちら↓
http://nobunsha.jp/blog/qa.html

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