日時 平成21年4月25日(土.)
会場 高齢者活動支援センター
杉の樹ホール
講師 元関東医療学園講師
本間令峰先生
第1部 東洋医学の基礎知識
①西洋医学と東洋医学の特徴 .
西洋医学=己病(病気が発症してから)先端技術の機器を用い、
動物実験などによる数値的なデータをもとに化学薬品などで治療
し、一般に心の病気と体の病気を分けて治療します。
東洋医学=心と体は別のものでなく一体と考え、天地間の自然現象も
人間の生理現象も同一の原理によって支配されるという天人合一の
思想、更に万物すべては気によって構成されるという気の思想また
陰陽論、五行説により構築運用されてをり、未病(未発症の疾病)を
四診法(望聞問切)で治すことを重視しており、生薬(漢方薬)や
鍼灸などで治療します。 .
②三要素「気」「血」「水」について .
気:目に見えぬ生命エネルギーで身体の原動力となるもの
血:目で見て手で掴める体に酸素、栄養物、ホルモンなどを運ぶ血液
水:血液以外の体液の総称 .
③陰陽論、五行説 .
陰陽論:あらゆる自称の属性を対立した概念で規定し、その相互作用
や盛衰転化を論理する思想 .
五行説:自然界や人間などのさまざまな現象を分類し木火土金水という
五行に所属させ、それぞれの自然現象に属性を持たせた思想
これらの五要素の間には「生」と「克」の神話と拮抗関係があり、
その調和が破れたところに病が生じると考えた。
④五臓の機能 .
肝、心、脾、肺、腎の機能をいう。 .
第2部 アレルギー体質の改善
①アレルギーとは .
アレルゲン(アレルギーの原因=花粉症、ダニ、特定植物)で起こる
激しい免疫反応、一方東洋医学ではアレルゲン(毒)が気血の流れを .
乱して発病 .
②アレルギー体質の治療 .
東洋医学の概念をもとに五行に基づく五臓六腑の体質の異常による
病気と考え陰陽五行論より臓腑の気血水を整えたい室改善を目指す
③各論 .
花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎
の治療法について東洋医学の立場から説明された。
④アレルギー体質の改善法 家庭療法と生活上の配慮 .
まずストレスの解消を。糖尿病があるとアレルギー体質はかえって悪化する。
.偏食、華燭を避ける、腹八分目 .
.不摂生、運動不足のないよう心掛ける .
(10時過ぎに寝て6時前におきる)
.魚肉や卵の動物性食品はできるだけ控える
補足:人体雑学
(ア)脳:重さ 男性1,350g~1,400g 女性1,200g~1,250g .
(イ)肝臓:男性1.2キロ 女性1.0キロ . .
(ウ)小腸:5~6m(最低1.5mないと生きていけない) .
(エ)大腸:新調と〃長さで1.5m前後(全部とっても生きていける) .
(オ)二つある臓器は何れも非対称 肺:右は3葉、左は2葉、 .
(カ) 足裏の大きさは、一般的に男女とも左足の方がやや長い(0.8~1.5cm)
以 上
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