米国の調査会社ABI Researchが調査したところによると、2012年1―3月の世界のスマートフォン市場で端末メーカーが上げた利益のほとんどを、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)と米Appleが手にしているらしい。
わずかな富裕層が利益ののほとんどを得ているという、どこかの国の現状と似たようなものだが、出荷台数のシェアではSamsungとAppleが合計55%なのに対して、利益面では全体の90%以上を占めている。スマートフォンに対してだけ言えば、SamsungとAppleはよほど効率のよい経営をしていることになる。
メーカー別出荷台数を見ると、Samsungが約4300万台でトップとなり、次いでAppleが約3500万台。続いてフィンランドNokia(ノキア)が約1190万台、BlackberryのカナダResearch In Motion(RIM)が約1110万台、英Sony Mobile Communications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)が約700万台、中国
Huawei Technologies(ファーウェイ、華為技術)が約680万台、中国ZTEが約490万台の順になった。
このうち前期(2011年10―12月期)から出荷台数を伸ばしたのはSamsungとSony Mobileの2社で、ほかは減少した。特にNokiaの出荷台数は40%減、RIMの出荷台数は20%減と大きく落ち込んだ。ABI Researchによると、Nokiaの不調は従来のOS「Symbian(シンビアン)」搭載端末の出荷減にあり、2012年中に立て直しするには、米MicrosoftのOS「Windows Phone」搭載端末の事業規模を今の50倍に成長させる必要があるという。
歴史的にみても、シェアを独占する企業が永遠に続くわけではないので、いづれ第3のメーカが出てくるだろうが、はたしてどこか?
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