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こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

アムネスティ・インターナショナルの声明

2013-01-15 02:03:04 | おしらせ
1月10日に、アムネスティ・インターナショナルから以下の声明が出ていましたので、お知らせします。
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日本:朝鮮学校の子どもたちに 無償化制度を適用すべき


2013年1月10日 [日本支部声明] 国・地域:日本 トピック:
去る2012年12月28日、下村博文文部科学大臣は記者会見において、拉致問題に進展がないことおよび在日本朝鮮人総聯合(朝鮮総連)
との関係を理由に、朝鮮高級学校 (以下、朝鮮学校)
をいわゆる「高校無償化」制度(注1)の適用から除外すると表明した。アムネスティ・インターナショナル日本は、今回の決定が、「政治的判断に基づき、特定のマイノリティ集団に対して教育の権利を制限する」という、日本も批准している複数の国際人権条約に違反する差別的政策であることに強い懸念を表明する。

2010年3月に関連法が成立して以来、民主党政権下において、朝鮮学校への無償化適用は政治的判断により実施時期を先延ばしにされてきた。今回の政府の決定案によれば、朝鮮学校の指定の根拠自体を削除する省令改正等を実施するとしている。

日本政府は、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約)13条2項(c)に基づき、高等教育の無償化によって、すべての人びとに教育の機会を均等に保障するという国際法上の義務を負っている
(注2)。日本政府は、社会権規約2条2項に基づき、自国内のすべての人びとに対し、教育の権利を無差別および平等に保障しなくてはならない(注3)。拉致問題や外交関係上の問題、および朝鮮総連との関係という政治的事情に基づいて、子どもの教育に対して差別的取り扱いをすることは許されない。

日本国内における高等教育の無償化は、朝鮮学校と同じ、学校教育法上の「各種学校」に属するいわゆる「外国人学校」やインターナショナルスクールに対しては、すでに無償化の適用が行われている。にもかかわらず、国際法において正当化され得ない政治的理由に基づき、朝鮮学校への適用を除外する今回の決定は、社会権規約第2条および第13条に違反し、人種差別撤廃条約が禁止する、民族的な出身に基づく「人種差別」にあたると考えられる


国連の人権諸機関は、日本政府に対し、マイノリティ集団の教育の権利に対する差別的な取り扱いについて繰り返し懸念を表明してきた。

とりわけ、人種差別撤廃委員会が2010年に実施した日本審査の総括所見において、委員会は、子どもの教育に差別的影響を与える行為として、、「締約国に居住する外国人、韓国・朝鮮出身者の子孫および中国出身者の子孫のための学校が、公的支援、助成金、税の免除に関して差別的な取り扱いを受けていること」、「高校教育無償化のために現在提案されている立法提案から朝鮮学校を除外するという政治家発言」を明記して懸念を表明している。(パラグラフ22
の(d)、(e))

人種や皮膚の色、民族的な出身、あるいは政治的意見やその他の意見などにかかわらず、人権を無差別および平等に保障することは、日本政府に課せられた国際人権諸条約の中核的な義務である。下村文科大臣は、朝鮮学校への無償化適用について、「国民の理解が得られない」と発言しているが、人権の保障は、「国民の理解」の有無にかかわらず履行しなければならない国家の重大な義務である。日本政府はむしろ、すべての人びとの人権が保障される社会の実現に向け、社会全体の理解を促進しなければならない。

日本政府は、人権諸条約の理念と原則を十分に理解し、各委員会からの勧告を真摯に受け止め、朝鮮学校を高校無償化の対象に含め、ただちに無償化を実施すべきである。

また同時に、社会権規約13条に基づき、すべての人びとに対する高等教育の無償化を差別なく実現するという観点から、現時点で無償化の対象となっていない教育機関(例えば、「各種学校」とされていない「外国人学校」やフリースクール、NPOが運営する学校など)に通う子どもたちも対象に含めるべきである。

背景情報

特定の国家との外交関係を理由として、自国内のマイノリティ集団に属する子どもたちの教育の権利について差別的取扱いを行う決定は、国際法上の人権保障義務に違反するものである。

社会権規約委員会は、その一般的意見8(注4)において、国連決議に基づく経済制裁のような場合でも、関係各国は子どもを含む一般の人びとの経済的社会的および文化的な権利を保障する義務を負うと指摘している
。さらに同委員会は、一般的意見13(注5)において、高等教育に対する権利について、「いかなる禁止事由による差別もなく、法律上も事実上も、すべての者にとって、特に、最も脆弱な集団にとってアクセス可能でなければならない」と指摘し、高等教育は個々人の能力に応じて均等に与えられるべきであるとして、政治的理由に基づく差別的取扱いを認めていない。

また、子どもの権利委員会、自由権規約委員会からも、それぞれ2010年、2008年に同様の懸念が表明され、日本政府に対して朝鮮学校を含む外国人学校への公的支援の拡充など、具体的な是正措置を勧告している
(注6)。

特に、子どもの権利条約は、その第2条において差別を禁止し、子どもや保護者の人種や皮膚の色、政治的意見やその他の意見などにかかわらず、
いかなる差別もなしに条約に定める権利を尊重し確保することを締約国に要請している。

今回の決定は、こうした人権条約の規定や国際人権機関からの勧告を無視し、マイノリティ集団の教育についての差別的取扱いを公然と行うものであり、人種差別撤廃条約が禁止する「人種的憎悪及び人種差別の正当化・助長」(4条)に該当する疑いが強い。

注1:正式には公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律

注2:社会権規約第13条2項(c)「高等教育は、すべての適当な方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、能力に応じ、すべての者に対して均等に機会が与えられるものとすること。」

注3:社会権規約第2条2項「この規約の締約国は、この規約に規定する権利が人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、出生又は他の地位によるいかなる差別もなしに行使されることを保障することを約束する。」

注4:一般的意見第8 「経済制裁と経済的、社会的及び文化的権利の尊重との関係」
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/kokusai/humanrights_library/treaty/data/CESCR_GC_06-08j.pdf

注5:一般的意見第13 「教育に対する権利(規約13条)」
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/kokusai/humanrights_library/treaty/data/CESCR_GC_13-14j.pdf

注6:
・自由権規約委員会 総括所見(2008年)
パラグラフ31「締約国は、国庫補助金の増額並びに他の私立学校への寄付と同様の財政上の優遇措置を朝鮮学校への寄付に適用することによって、朝鮮学校に対する適切な財政的支援を確保すべきであり、また朝鮮学校の卒業資格を即大学受験資格として認めるべきである。」

・子どもの権利委員会 総括所見(2010年)
パラグラフ72「委員会は,中華学校、韓国・朝鮮人学校及びその他の出身の児童のための学校が不十分な補助金しか受けていないことを懸念する。」
パラグラフ73「委員会は、締約国に対し,外国人学校に対する補助金を増額し,大学入学試験へのアクセスが差別的でないことを確保するよう慫慂する。」
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もとのURLは以下です。
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/0110_3737.html

留学同京都総合文化公演

2013-01-11 17:07:43 | おしらせ
留学同京都の公演の案内をいただきましたので、ご紹介します。


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* 留学同京都総合文化公演 4.24の歌 *
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日時:2013年2月16日(土)14:00開場、14:30開始
場所:京都市国際交流会館(地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩4分)
(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)

アクセス方法:http://www.kcif.or.jp/HP/access/jp/index.html

公演内容

☆演劇☆

☆映像☆

☆楽器演奏☆

チケット:1,000円(大学生以下:500円、小学生以下:無料)

※チケット収入の一部を京都朝鮮学園新校舎建設募金に充てます。


行事詳細、広告に関するお問い合わせ

075-313-8464もしくはkyoto@ryuhaktong.org


ホームページ:https://www.facebook.com/ryuhaktongkyoto.saisaenore

※京都朝鮮学園新校舎建設募金について:http://www.facebook.com/kyoto.sesede.supporters



<趣旨>

先人たちは何を守ってきて、私たちは何を継承していくのか


日本による朝鮮植民地支配から100年以上、そして南北の分断から64年以上が経ちました。これまで私たち朝鮮民族は、

国はおろか名前や命など民族の自主を奪われ、自らの力で自主的な繁栄を遂げることを否定されてきました。


そのような苦難の歴史の中、先人たちはあらゆる闘争を繰り広げてきました。日本による植民地支配から解放された後も、

継続する朝鮮人弾圧の中、奪われた民族の言葉と心を取り戻すために、在日同胞の子どもや青年たちにウリマル(私たち

の言葉)と朝鮮の歴史を教えてきました。それはまさに先人たちが命をかけて繰り広げた教育闘争であり、その歴史がある

からこそ、今私たちは朝鮮人としての道を見出すことができます。


しかし、朝鮮学校に対する「高校無償化」制度からの適用除外や地方行政による補助金凍結・保留、さらには露骨な排外主義

を掲げる政治家の台頭など、日本の排外主義的な風潮は勢いを増し、私たちにとっての真の解放は未だ訪れていません。

ともすれば民族教育の存在自体が危ぶまれるような現状ではありますが、私たちが目の前の問題に立ち向かうためには、

今一度先人がこれまで守ってきたのは何なのか、その闘いの歴史と向き合わなければいけないのではないでしょうか。


このような思いの下、私たちは先人の意志を継承し、これからも先頭に立って同胞社会の明るい未来を創造していくという決意を

込めて、「留学同京都総合文化公演」を行うことにしました。本公演を通して、そのような私たち同胞学生の気概を感じていただければ幸いです。




<広告及び一口カンパのお願い>


本行事開催にあたり、広告及び一口カンパを募集しています。

心苦しいお願いになりますが、本行事の趣旨にご賛同いただき、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

(当日配布するパンフレットに個人名、団体名、企業名を掲載させていただきます。)




【振込先】

京滋信用組合:本店(普)1002710 留学同京都(リユウガクドウキヨウト)

三菱東京UFJ銀行:西院支店(普)0035140 留学同京都(リユウガクドウキヨウト)

京都銀行:西五条企業会館支店(普)3220435 留学同京都(リユウガクドウキヨウト)

郵便局:京都 01030-9-3682 留学同京都

滋賀朝鮮初級学校の公開授業

2012-11-06 18:49:58 | おしらせ
2012年度 滋賀朝鮮初級学校 第17回公開授業
日時:2012年11月11日(日)
公開内容:
①9:00~9:45 一時間目 公開授業・保育
②9:55~10:40 二時間目 公開授業・保育
③11:00~12:00頃
・保護者と園児、学生による交流会
・ウリハッキョの現況と質疑応答(来校者対象)
④12:00 解散

場所:滋賀朝鮮初級学校
住所:滋賀県大津市木下町2-24
TEL:077-522-1922
アクセス:
JR膳所駅下車 徒歩15分
京阪 錦駅下車 徒歩5分


無償化署名ご協力のお願い

2012-11-03 00:19:21 | おしらせ
こっぽんおりは、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会からの下記の呼びかけを受けて無償化署名を集めています。11月末の第二次集約に向けて集中的に取り組んでいますのでご協力をお願いします。

新しい署名活動にご協力ください!
全国各地で「高校無償化」朝鮮学校即時適用を求めて闘っておられるみなさま、朝鮮学校への補助金打ち切りなど地方自治体に広がる朝鮮学校だけを狙い撃ちにした差別攻撃と闘っておられるみなさまに、新しい署名活動へのご協力をお願いします。
「高校無償化」制度が発足して早2年半が経過しようとしています。外国人学校も一条校と同様に適用する画期的な制度であったにもかかわらず、朝鮮学校だけがはずされるという異常な事態が続いています。国が公然と「朝鮮学校差別」をおこなっていることに連動するかのように、地方自治体による補助金打ち切り・カットが広がっています。
2012年8月6日から31日にかけて、国連・人種差別撤廃委員会でこの問題が取り上げられ、話し合われています。また蓮池徹さんにつづいて、横田めぐみさんのご両親も週刊朝日や週刊金曜日に「拉致の問題と朝鮮学校の子どもたちの教育とは、別の問題です。拉致問題を理由に高校無償化からはずしたり、補助金を打ち切ったりするのは筋違いである。」という趣旨の発言をされています。朝鮮民主主義人民共和国との間でも、日赤を通して遺骨の収集や墓参の問題も話し合いがはじまりました。
こうした状況を受けて、このたび全国朝鮮高級学校校長会、全国朝鮮高級学校学生連絡会、朝鮮学校全国オモニ会連絡会、朝鮮学校を支援する全国ネットワークの呼びかけで、全国署名がはじまりました。「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会もこの署名に全力で取り組もうと思います。

学校の行事

2012-10-20 07:51:21 | おしらせ
更新が遅くなり、既に終わってしまったものもありますが、
よろしければご参加ください。

10月19日(金)18:30~ 京都朝鮮中高級学校芸術クラブ発表会
  場所:呉竹文化センター
10月21日(日) 9:00~ 京都朝鮮第二初級学校バザー&授業参観
10月21日(日)14:00~ 京都朝鮮初級学校フレンドシップコンサート
  場所:同志社大学寒梅館
11月1日~2日  全国朝鮮高級学校 中央芸術競演大会
11月11日(日) 9:00~ 京都朝鮮初級学校バザー&授業参観
11月14日~16日    京都朝鮮中級部3年生修学旅行(広島)
11月24日(土)12:00~ 京都朝鮮中高級学校文化祭
  場所:中高級学校グラウンド
  ※生徒作成のパネル「ウリハッキョの日常」が展示されます。