開催日 平成30年11月11日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子近隣センター並木北近隣センター1F 第2会議室
講 師 「新アララギ」代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
11月1日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:語り部を終ふれば友と手を取り合ひ大き声上げ乾杯したり(新アララギ2018.9)
佐々木フミ子:病める子の窓にも見ゆとメール来ぬ天秤座ともなひ上る木星(新アララギ2018.9)
木村和子:植木屋は混み合ふ枝を大胆に切りてわれらの度肝を抜きぬ(新アララギ2018.9)
須田博:どくだみの真白なる花咲く見れば無下には抜けずはびこるままに(歌会2018.9)
千葉照子:魚沼より旨しと聞くは佐渡の米金出でし地に秋は近づく(歌会2018.9)
今野英山:この洲(しま)に醸(か)みなす技をもたらしし秦氏の社の手水は甘(うま)し(新アララギ2018.9)
高橋毬枝:貶(けな)されて少し褒めらるる学びの場この緊張感に病み付きとなる(新アララギ2018.9)
山崎日出男:リリーフを果たしし童顔のピッチャーを白髪の監督肩抱き迎へぬ(歌会2018.9)
麦島和子:*フラワーシャワーの祝福受ける新郎新婦純白のドレスに花びらが舞う(新アララギ2018.9)
岸野トモヱ:*マータンと呼ばれし彼の応援の寄せ書きに吾も加わりし事(歌会2018.9)
大倉康幸:*世の中が変わりゆくなら自らも変わりゆくのみAI時代に(新アララギ2018.9)
相川盈子:*満願の朝の粥を思い出すわが参籠の遠き日ありて(新アララギ2018.9)
宮本通代:明日あさつて雨の予報を確かめて仕立てし苗を畑に植ゑぬ(新アララギ2018.9)
葛岡昭男:*ちゃん付けで名前呼ばれた担任のおなごの先生は今も心に(新アララギ2018.9)
渡辺澄子:*父母の声聞こえはせぬか故里の奥津城への坂のぼりてゆけば(歌会2018.9)
石川芳江:*すれ違うたびに雨傘傾けて山吹の花の咲く道を行く(歌会2018.9)
丸山さち子:*忘るる多き義母はしっかり憶えてた小日向の家失いしこと(新アララギ2018.9)
立川多喜子:寄り合へば貧しき時代を懐かしむかくて老人われらはびこる(新アララギ2018.9)
戸田邦行:*事件事象降りかからぬを安堵する己の心に湧きくる嫌悪(新アララギ2018.9)
鈴木英一:オレゴンの小さな町に大垂れ幕 ‘Buy a Car’ に ‘Get a Gun’ と(歌会2018.9)
新アララギ 2018年9月号より
・妻連れて目指すは「う」の店「上(あが)らむしよ」と会津のをみなの声は優しも 会津えびやにて
・久久に妻と二人の「う」の老舗三枚つなぎの大串たのむ
・この店の大き男は四代目破(わ)れし団扇が鰻によしと
・宮地先生いまさば鰻に酒振りて召さむにすでに世を隔てたり
・幾十度(いくそたび)うなぎを君と食みたるか吾が払ひしはただ一度のみ
・「大江戸」の鰻食みつつアララギの写実守れと言ひし君はも 片山卓美氏
新アララギ 2018年9月号より
・大嘘の発かれることもなく国会またも休会に入る
・新幹線のガード下の汚れし壁塗り替へられて園児らの壁面
・道の上に通せんぼする幼をり玩具(おもちや)の電車今通過中と
・台風に先駆けて吹く風にしてすがしき風の網戸を通す
・攀づることもはやなき山岩壁に足場辿りつつわが見上げゐる
・世が世なら犬山城の城主ぞと威張り給ひし成瀬正勝先生