手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

「現代万葉集2012年版」に会員の作品が掲載

2012年10月26日 | トピックス
NHK出版から「現代万葉集2012年版」(日本歌人クラブ編)が出版されました。

手賀沼アララギ短歌会からは、佐々木フミ子、須田博、今野英山の3名の歌が掲載されています。

佐々木フミ子
・我が屋根に昔はかかりし冠座こよひ沼辺にやうやく見つけぬ
・この繁き虫の音を掬う形とも低く大きく柄杓星かたむく
・雪やみて今朝の星空よ火星土星まじへてさながら春の大五角形

須田博
・震災に遭ひたる義弟の無事を知る取材受けゐるテレビ画面に
・放射能に汚染されゐぬを願ひつつうからに送る「幸水」一箱
・線量計名札のごとく胸に下げ福島の子らは束の間を遊ぶ

今野英山
・向きあふことせずして支援といふなかれ金のみ送りて被曝者拒むか
・被災せし木も甦れ赤々とプロメテウスの炎となりて
・菌(きのこ)らの経読むごとき声きこゆ物質循環菌根菌(きんこんきん)放射線量半減期

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講師・雁部貞夫先生の歌(2012年10月)

2012年10月23日 | 講師の作品
新アララギ 2012年10月号より

・銀山のかつての毒も消え去るか沢に山女魚の斑の色光る
・尾花沢に紅商人の家残る蕉翁十日の逗留の跡
・銀山を開きし人は越の人湯宿の能登屋その草分けか
・出羽の紅ぬらば活力みなぎると刀自言ひしがその慣ひ失す
・谷こめて雨は土砂降り茂吉碑を訪ふはあきらめ出羽の酒酌む
・『山びこ学校』に農の貧しさ知りし日よどの山里も今は桜桃を売る
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講師・吉村睦人先生の歌(2012年10月)

2012年10月23日 | 講師の作品
新アララギ 2012年10月号より

・暁にしばらく鳴きて鳴き止みし蝉はふたたび鳴くことのなし
・外灯の光に飛びて来たりしか今朝も幾匹か黄金虫落ちをり
・白き犬来たりて傍らにすわりたり今しばらくこのベンチにをらむ
・捨てられし撫子の茎幾本か挿ししが根付き花つけそめぬ
・ブラインドの隙より入り来る夕日ざし今日の校正ここまでとせむ
・たつた一回ちよつと乗つて何を言ふオスプレイは安全などと
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2012年11月歌会のお知らせ

2012年10月17日 | 歌会のお知らせ
2012年11月歌会を以下の要領で開催します。
歌稿提出は、11/8(木)必着です。

開催日  平成24年11月18日(日)午後1時~4時30分
会 場  我孫子駅前 けやきプラザ8F和室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容  短歌作品の批評、添削指導
会 費  1500円/月

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌三首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。昨年、第3歌集「夕暮の運河」を上梓されました
☆参加希望者は下記にメールしてください。
teganumaararagi@goo.jp 手賀沼アララギ短歌会
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手賀沼湖畔の「文学掲示板」、2012年10月は当短歌会の作品です

2012年10月17日 | トピックス
手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2012年12月は手賀沼アララギ短歌会の歌が6首掲載されます。

・耳当てて三百年の声を聞くこの大欅明日は伐らるる(我孫子 小熊宗克)
・マイクから声をかくれば返事してスクワットをするこのロボットは(取手 木村和子)
・鎮魂の迎へ火赤々と照らし出せ人の心に潜める闇をも(柏 今野英山)
・野鳥らの鳴く声止みしと思ふ間に沼霧早く土手を這ひ来ぬ(牛久 佐々木フミ子)
・大地震にずれたるままの墓石に香華手向けて無沙汰を詫びぬ(我孫子 須田博)
・麦酒色に照るビルの壁はスカイツリーの姿映せど高さが足らず(松戸 千葉照子)



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会員の作品(2012年9月)

2012年10月17日 | 会員の作品
三谷和夫:「牧場の朝」を作詞せし君うからにも言ふことなく世を去りしといふ 杉村楚人冠(新アララギ2012.9)
佐々木フミ子:戦争を再び煽りはせぬものか館内に流るる予科練の歌(新アララギ2012.9)
細田雄子:便りなき友が心にかかりゐしもまさかと思ふ今日の電話に(新アララギ2012.9)
松本ゆき:秋海棠活けて異国の客を待つ障子明るき畳の部屋に(歌会2012.9)
木村和子:あらくさの生ひ茂りたるわが菜園二週間来ぬを叱らるるごと(新アララギ2012.9)
千葉照子:奏づる人在らで空気の鳴る如し福田のギターは耳を潤す(歌会2012.9)
坂巻志津江:軒近き杏の枝に小綬鶏の透る声聞きゐて勇気わき出づ(歌会2012.9)
須田博:夾竹桃終戦の日も咲きゐしと我戦場に在りて知らざりし事(歌会2012.9)
今野英山:幾十の干し物かかる路地裏に滴(しづく)よけつつナポリを歩く(新アララギ2012.9)
高橋毬枝:「日蝕を見るのはここがベストだよ」児はベッドを平(なら)し窓に誘ふ(新アララギ2012.9)
小熊宗克:真夜中の無人プールをロボットが休まず食はず洗ひ続ける(歌会2012.9)
山崎日出男:原節子銀幕去りて六十年十六歳の「新しき土」(歌会2012.9)
岸野トモヱ:「原爆を許すまじ」の歌うたう友を真似せし我幼くて(歌会2012.9)
金井加代子:わが窓の風船かづら背伸びして緑のカーテンの役割果たす(歌会2012.9)
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林泉京都歌会に参加しました

2012年10月05日 | トピックス
9月30日(日)・10月1日(月)の両日、林泉創立60周年記念歌会が京都でありました。
手賀沼アララギ短歌会から参加者は、三谷和夫と今野英山です。

林泉短歌会は、昭和28年に鈴江幸太郎氏によって創設された、正岡子規以来の流れをくむ新アララギ系の結社。
会員は関西を中心として全国にまたがっています。
短歌の指導は、現在新アララギの雁部貞夫先生が当たっています。

http://rinsen.jimdo.com/

歌会1日目は、歌評会、雁部先生の講話(柏木如亭について)、記念撮影、懇親会
歌会2日目は、吟行会(北野天満宮コース、哲学の道コース)、吟行会の即詠歌会

いづれも雁部先生の指導を頂きました。
心配していた台風もそれて、2日目の吟行会を秋晴れの中で行うことができました。
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