開催日 平成28年10月9日(日)午後1時~4時30分
会 場 手賀沼湖畔 アビスタ第5学習室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
9月29日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
・三人(みたり)にて「百名山」を語る会しゃべり過ぎだと友は言へども
・横道に逸れるが楽しき座談会かみしも脱ぎて山を語れよ
・人に人格山には山格あると言ひし深田久弥を我は尊ぶ
・処女峰の胸の谷間を探るべし酔ひて語りき深田久弥は
・山語りあっといふ間に日の暮れか語り尽くせぬ山国日本
・ヒマラヤに友失ひし日の如く夕茜こき東京の空
・百条委員会開かぬと言ふ同じ穴の貉らいやもつと大きな貉ら
・「これ以上庇ひ切れぬ」と言ひたるは語るに落ちし言葉と思ふ
・ベランダに植物数多並べある所が僕の住めるマンション
・閉鎖花のみ数多つけて今年もまだ一つも咲かぬ矢の根梵天
・マンションの塵置場の一角に残されてゐる赤煉瓦塀
・時々の花に夫々の思ひあり纏わりてゐる面影のあり
三谷和夫:高山の尾根かと見たり青雲を山遠き地に住みゐる我は(新アララギ2016.8)
佐々木フミ子:今読めばなんと魅力ある文体か読み辛かりし『火垂るの墓』は 野坂昭如(新アララギ2016.8)
木村和子:我が家は強震二回を耐え得るや地震に強き筈の軽量鉄骨の家(新アララギ2016.8)
千葉照子:九十畳に廊下張り出す「潮音閣」人居らず夫は肘枕せり(歌会2016.8)
須田博:得手勝手児ら騒ぐ声迷惑と保育所建設反対するとは(歌会2016.8)
今野英山:歴代の王は来世を競ひたり金箔白亜と仏塔ならべて タイ国(新アララギ2016.8)
高橋毬枝:相寄りし白樺派文人の我孫子の地湖畔の小径をまた訪ね来む(新アララギ2016.8)
小熊宗克:東京の空爆体験忘れ去り高層ビルの林立止まず(歌会2016.8)
山崎日出男:ひよどり坂降りれば野イチゴ五つ六つ吾待つごとく繁みの中に(歌会2016.8)
麦島和子:*手賀沼を望む高台に居を構えし柳宗悦その跡地に立つ(新アララギ2016.8)
岸野トモヱ:*はらはらと止まらぬ涙にはっとするふたたび友と会うことも無し(歌会2016.8)
大倉康幸:*山吹の咲いた小径をどこまでも歩いて行きたい風に吹かれて(新アララギ2016.8)
小那覇暁美:*若き日を想い出すのはいいだろうヒーローだったね高校の頃(歌会2016.8)
前澤重成:つる草にからめとられて転倒し足首折りぬ油断大敵(歌会2016.8)
相川盈子:*農耕の太き足もつ馬一頭波打ち際を人乗せて行く(新アララギ2016.8)
宮本通代:鳴り止まぬ地球の呻き地の神にただ祈るのみ鎮まり給へ(新アララギ2016.8)
葛岡昭男:*蕎麦の花咲く信州路を真ん丸き月と一緒に通夜におもむく(新アララギ2016.8)
今野 英山
現代短歌新聞 2016年9月号 現代歌人特集(オイルの匂ひ)
・自転車に街ゆく輩は日に焼けてもうそれだけで変人あつかひ
・自転車にためらひつつ乗る赤銹びの餌食となれる吾の愛車は
・自転車に走る道などどこにある人も歩けぬ沖縄の道...
・空き缶を運びし男は自転車に選挙幟をたてて街ゆく
・手に入れし僕の自転車は盗品だつたオイルの匂ひ今もたちくる