開催日 平成26年11月9日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ第一会議室
講 師 「新アララギ」選者 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
10月30日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2014年9月号より
・白河より阿武隈川を遡(さかのぼ)る秘湯甲子(かっし)にこの身伸べむと
・この宿の屋号の由来を今日は知る文晁画「大黒天」を石に刻めば
・白河より甲子の道のり六里半定信と文晁騎馬せしならむ
・画も酒も文晁先生が上の上馬較べせむ汗血の駿馬に乗りゐし吾と
・山の湯に心ひらきし主従ならむ岩魚の骨酒(こつざけ)酌み交はしつつ
・広々とひらくる南湖(なんこ)の松の樹下そば打つ前の麦酒一杯
新アララギ 2014年9月号より
・いくつかの時代を生きてきたりしが再び戦争の時代が来るのか
・久し振りに妹と向き合ひ鮨を食ふ互に好きなもの取り替へつこして
・母の好みしナスタチュームと松葉牡丹狭き庭に妹植ゑをり
・母の好みし捩花幾本か墓石に寄り添ふごとく花茎伸ばす
・亡き父の飼ひゐし鯉と病む脚を励まし朝々餌やりし姉
・花屋の捨てし中より拾ひ来し松葉牡丹根付きて咲き初めたり
三谷和夫:新アララギの代表と共に我ら十二人君の墓前に献盃したり 宮地先生墓参(新アララギ2014.9)
佐々木フミ子:幼き日の我らが行為と胸いたむ「差別の横断幕」「ヘイトスピーチ」に(新アララギ2014.9)
細田雄子:思ふこと書きて交わり二十年恙ある身を共に寂しむ(歌会2014.9)
木村和子:さざ波の煌めく水面に水鳥の六羽游ぐよ新利根川に(新アララギ2014.9)
千葉照子:街なかに富士の湧き水流れ居て石踏み行ける足を濡らせり(歌会2014.9)
須田博:寝そびれし夜のしじまに聞こえくる犬の遠吠え梟の声(歌会2014.9)
今野英山:王宮の坂を登ればプラタナスの大樹の向かうにアジアが見える(新アララギ2014.9)
高橋毬枝:弱みなど吐きしことなき君なれど細りし身を撫で覚悟言ひ出づ(新アララギ2014.9)
小熊宗克:恩賜なる意味は知らずに公園に老若男女集ひ楽しむ(歌会2014.9)
山崎日出男:「長崎の鐘」を唄ひて会終へぬ不戦を誓うシニアの我等(歌会2014.9)
麦島和子:*夕暮れの清しき風に吹かれつつ葉擦れの音に心やすらぐ(新アララギ2014.9)
岸野トモヱ:*御巣鷹のニュースを見れば甦るあの日の六時の紺碧の空(歌会2014.9)
大倉康幸:*街頭チラシもらうつもりは無かったが腰の低さに思わず受け取る(新アララギ2014.9)
小那覇暁美:*飛行機の旋回せしとき雲のうえ傾く山の白き頂き(歌会2014.9)
前澤重成:鬼やんまの通る道は決まりいて待ち伏せすれど捕まえられず(歌会2014.9)
相川盈子:*杖をつき笊いっぱいに絹さやを母は摘みくる寝こみしわれに(新アララギ2014.9)
宮本通代:樹の花を求めて友と山に入る歩き始めに岩絡(いはがらみ)咲く(新アララギ2014.9)