goo blog サービス終了のお知らせ 

手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

会員の歌(うた新聞 2015年12月号)

2015年12月27日 | 会員の作品

今野 英山

うた新聞 2015年12月号 師走作品集 (琉球の舞)

・なにもかも潰えし島におほらかな舞と踊りの型残りたり

・沖縄の子らのまなこの奥ふかく刷り込まるるは琉舞の動き

・夜更かしを咎めることなく連日の夏の祭りは深夜につづく

・琉球の芝居に流るる民の声このまま敵(かたき)をとらずにをれるか

・型競ふ空手の演武は音のなき舞踊そのもの摺り足に舞ふ

 


2016年1月歌会のお知らせ

2015年12月19日 | 歌会のお知らせ

開催日  平成28年1月10日(日)午後1時~4時30分
 会 場  我孫子駅前 けやきプラザ第二会議室
 講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
 内 容  短歌作品の批評、添削指導
 会 費  1500円/月

旧年中12月31日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。

☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会


講師・雁部貞夫先生の歌(2015年11月)

2015年12月19日 | 講師の作品

講師・雁部貞夫先生の歌(2015年11月)

新アララギ 2015年11月号より

・世が世ならエンペラーなるこの方(かた)の背(せな)曲がりつつ南冥の島
・スピルバーグも映画に撮りしペリリュー島万余の兵の屍(かばね)積む島
・海行かば水漬く屍と詠みたりき二千百年前万葉の世に
・打倒「岸」叫びし三十万の人忘れざるべし雨の外苑広場
・傘傘傘太田議長の濁(だ)み声が記憶に残る雨のメーデー
・「君がゆく道果なし」と誰(た)が歌ふ当然のことと思へど泪が出づる


講師・吉村睦人先生の歌(2015年11月)

2015年12月19日 | 講師の作品

新アララギ 2015年11月号より

・賀川豊彦の「最微者たれ」といふ教へ忘れて思ひ出すこと幾度か
・何故に暑き路上に出で来しか干涸びてゐる蚯蚓幾匹
・「みみず」を漢字で書けば「岡つ引き」と教え下さりし丸尾先生
・新しく建ち変りたる街並みになほ幾軒か古きを保つ
・ベランダに置きたるわづかの草木の中夕べとなりて鳴く虫のこゑ
・豆腐地蔵崑蒻閻魔とめぐり来てここに見出でしは満足稲荷


会員の作品(2015年11月)

2015年12月19日 | 講師の作品

三谷和夫:関東の壇林なりしを思ひ来て須弥壇の前にアリアを聞きぬ(新アララギ2015.11)
佐々木フミ子:帰り来む燕にと我に巣を託しお向かひは家を毀ちて引越しぬ(新アララギ2015.11)
木村和子:走塁に顔から足まで泥まみれ塁審は選手にタオルを渡す(新アララギ2015.11)
千葉照子:夫の祖母名前はテルと今知れりホームに持ちゆく湯呑に書けり(歌会2015. 11)
須田博:薄陽射す「船戸の森」の阿舎に憩へば近くに山鳩の鳴く(歌会2015.11)
今野英山:この顔を見よと陳先生東南アジアにも琉球にもつながる海の血脈(新アララギ2015.11)
高橋毬枝:九十九里よりフロントガラスにバッタゐて「着くまで落ちるな」と声を掛け継ぐ(新アララギ2015.11)
小熊宗克:入道雲湧き立つさまに見上げたり介護の車止めてもらひて(歌会2015.11)
山崎日出男:船頭の棹さばき良し深き渕激しき流れの保津川下る(歌会2015.11)
麦島和子:*癒されぬ思いを胸に抱きつつ仰ぐ望月やさしかりけり(歌会2015.11)
岸野トモヱ:引っ越して新しくなるは診察券、歯、眼、整形、脳神経科(歌会2015.11)
大倉康幸:*故郷は自分で作るものというその言葉に元気づけらる(新アララギ2015.11)
小那覇暁美:*噴煙を立ち上らせて阿蘇山も草地も街もカルデラのなか(歌会2015.11)
前澤重成:孫たちはビデオ動画があたりまえ我の写真に興味示さず(歌会2015.11)
相川盈子:*米露とも成さざる宇宙補給機の打ち上げ成功五度目ぞ日本は(新アララギ2015.11)
宮本通代:三男にて志願し軍人となりし父多くを語らず逝きてしまひぬ(新アララギ2015.11)


講師・雁部貞夫先生の歌(2015年10月)

2015年12月15日 | 講師の作品

新アララギ 2015年10月号より

・甲府城に敗れしのちの近藤ら流山にて背水の陣 流山・近藤勇陣屋
・流山に陣を張りしは二日間小塚原にて斬首されたり
・流山に戦時栄えし糧秣廠良き馬産する牧(まき)近ければ
・子規来ねど一茶来りし幾十度(いくそたび)食うはねばならぬ宗匠として
・我がうから七人ひつそり暮らしゐき父亡きあとの流山にて
・新聞配り大学出でし末弟にて定年近き校長か今


講師・吉村睦人先生の歌(2015年10月)

2015年12月15日 | 講師の作品

新アララギ 2015年10月号より

・幼子は宿題の押花つくらむとわがベランダの花を摘みゆく
・挽臼を飛び石とせる脇道あり入りて来たれば水琴窟あり
・子規ゆかりの芋団子屋と聞きし店今も小さき暖簾をかかぐ
・ゆつくりと動きゐる雲の下にして早く過ぎゆく淡き雲あり
・カキノキダマシを電子辞書にて引きたれば「柿木金助」と言ふが出で来ぬ
・政治色濃いから選者に向かないと言ひゐることが伝はりて来ぬ


会員の作品(2015年10月)

2015年12月15日 | 会員の作品

三谷和夫:その夫のともに明るく語りゐて病む妹の顔も和ぎたり(新アララギ2015.10)
佐々木フミ子:住井すゑ氏逝きて十八年か住む人の絶えたる屋敷にひとり我が来つ(新アララギ2015.10)
木村和子:かもの田の米の評判よしと聞く農の気合に今年も育つ(新アララギ2015.10)
千葉照子:寝静まる佐渡の海辺に星数多近く見えつつ一つ流れぬ(歌会2015. 10)
須田博:連休の五日続けど老いし身は遠出もならず近所うろつく(歌会2015.10)
今野英山:移り住む人絶えてなき美(は)しき島ここには夢があるのかないのか(新アララギ2015.10)
高橋毬枝:使ふなく捨てむと広げまた畳む青蚊帳の薫りにわが里ありて(新アララギ2015.10)
小熊宗克:捨船の舳に生れし猫五匹産声あげて処分されにき(歌会2015.10)
山崎日出男:みんみん蝉四小節を五回鳴き暮れなづむ杜に静かさ深まる(歌会2015.10)
麦島和子:*寂しいと母の言葉に気づきたり言い過ぎし言葉を省みる我(新アララギ2015.10)
岸野トモヱ:ふるさとを捨てたつもりはないけれど捨てたと言われ返す言葉無し(歌会2015.10)
大倉康幸:*ポジティブに生きて行かねば進まない先の見えない仕事するには(新アララギ2015.10)
小那覇暁美:*当たり前のことなのだけどジンとくる「明日が来るのをお知らせします」(歌会2015.10)
前澤重成:*嵐来るヤモリが二匹ガラス戸にへばりつきつつ我を見上げる(歌会2015.10)
相川盈子:*梅雨最中あぜ道歩くザリガニは鋏ふりあげ犬に真向かう(新アララギ2015.10)
宮本通代:母の言ひし一言重くのしかかかる今の平和を壊してなるか(新アララギ2015.10)