努力と当たり前

病気になってから（正確には。まだ自分が病気という自覚はない）
当たり前って
あたりまえじゃないと感じる。

頭の中は

希望と、悪い予感との狭間で振り子のように揺さぶられる。

病気が分かる前は
仕事も頑張れば、できるようになるはず。
頑張って、勉強すれば、ある程度は乗り越えられるはず。
結婚も、お見合い頑張ればきっと。
出産もきっときっとできるよね。

今思えば。自分の声を無視して

頑張れば、なんとかなるって。
私がちょっと無理すれば、すべて丸く収まるんだって。そうやって身体に鞭を打ち続けた結果がこの病気だと思う。

人生って頑張ってどうにかなることなんて、ほんとちっぽけなものかもしれない。

採卵の治療でわかった、私の卵巣予備能（AMH）の低さ。
知らぬうちに、年齢以上に私の不妊体質は進んでいたらしい。

頑張った。私もDrも。
でも治療に入るためのタイムリミットがあった。

頑張っても、思い通りにならないことの方が、多いんだなって落ち込んだ。

2回の採卵で凍結できたのは3個。

大事な大事な私の3個のたまごちゃん。

治療後
私と、私の愛する人の赤ちゃんをコウノトリが運んでくれますように。

そして、私に希望をくれてありがとう。
大事に大事にその日を迎えられますように。