【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢一郎系会派離脱、新会派で立法事務費が狙いか? 16人なら月1040万円

2011年02月17日 10時38分54秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

 第一報のつづきです。

 小沢一郎さんの系列議員が民主党籍を持ったまま、新会派を結成しようとしていることは、立法事務費を受け取るのがねらいの可能性があります。仮に現時点の報道通り16人が新会派を結成すると、毎月1040万円の立法事務費を衆議院事務局から受け取ることができます。仮に今、新会派ではなく、新党を結成すると、国政選挙がない限り最初の政党助成金の受け取りは来年4月20日になることから、手っ取り早い立法事務費に目を付けたのではないでしょうか。

 立法事務費は、昭和28年に政界浄化を目的にできた「国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律」に基づきます。議員1人当たり月65万円。新会派をつくった場合は、所属議員数および所属議員の氏名を届け出なければならない、となっています。しかし、そもそも新会派の認定は議院運営委員会の議決による、と「立法事務費法」の5条で定めており、川端達夫委員長(民主党員)が、新会派と認めることは考えられず、新会派は認められない見通し。おそらく小沢反乱軍はこの法律を知らない可能性が高いと思われます。

 民主党は、衆院の立法事務費も参院の立法事務費も党本部に上納させています。仮に立法事務費について、そろばんを数えている人がいるとして、その1040万円を山分けしたいのか、それとも一定額を特定のバックボーンに上納するのか、気になるところです。

 きょうは第一報を書いた後、散歩にでかけたら、帰りに迷子になり、路面電車とバスを乗り継いで帰宅しました。こういうときこそ、しっかりと泰然自若をこころがけたいものです。最後の一人になっても、私は政権交代ある政治を日本に根付かせます。



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