「見るからに良さそうな、、」というワードの弱い。

そもそも、私は顔も体型も良くなくて
愛嬌だけが取り柄。

チープなものを着るとさらに、品格をぐーんと落としてしまうことに
子供の頃から母はよーく知っていた。

だから、広島で唯一のお仕立てものを売っている
子供服「しんや」（広島の人なら誰もが知っている「銀座さえぐさ」みたいな子供服専門のブティック）
に行っては、上から下まで買ってもらってそのまま着て帰っていた。

そうすると、おへちゃな子供でも
とっても可愛く見えて、母は大満足だったよう。

子供ながら「しんや」で鏡に映る私は
別もので、かわいい～！！って自分でも思っていた。

今だに、部屋着であってもチープなものを着ていると
「うちの子は安いものはさらに、ブス子ちゃんになってしまうからダメ！」
と80歳近くなのに、ダメ押しする。

この歳になっても実家に帰省する前一週間前は緊張しまくりで
新幹線の中や飛行機の中でも娘と互いに今日のコーディネートや
メークをチェックしあう。
「第一印象が大切よ！」なんて。。。母に会うために
ダイエットを試み、洋服を買う。

そんなトラウマからか、、
見るからに良さそうな、、、というキーワードに弱いのです。

ハイセンスな年上辛口マダムを友人の多く持つ私は
その集まりの前にも神経を使う。

目の肥えている人は世の中には沢山いて
マダムともなると、スタイリングの良し悪しに
プラス素材感等もチェックが入る。
「見るからに良さそうな、高そうな、、」マストアイテム。

そして、やはり歳を重ねて今、、、
母が言っていた事が良くわかるようになってきた。

この歳になれば、さらに結果は顕著。
安物を着ていると全くいけてないオバサンだし、
ブランドストーリーやそのニットの糸が
ニュージランドの希少な糸を使用していて、、
なんて、価値を理解してチョイスして着ていると
それなりに、お洒落な雰囲気を醸し出せる。

自分で納得のいくものを着ていると、自然と胸張っていられるし
気分がいい。それが、女性を美しく魅せるすべなのかもしれない。

ファッション業界人が多い・ビジネスシーンでも
ひるまなく、戦闘服として毅然としていられる。
モチベーションは、もしかしたら洋服が最も上げてくれるのではないだろうか。

そして、お気に入りを長く大切に着るようになる。
ニットはエコベールのデリケート仕上げで
丁寧に丁寧に手洗いを、、
高いものは大切にする。

シャツは形もそうだけど、生地の良し悪しが顕著に現れる。



いいニットを着ているとシンプルな中に高貴さだって表現できる。






デイリーカジュアルだって
デニムをこだわってチョイスすれば、スタイリッシュに装うことが出来る。






ボーダーも数あるけれど、大人のボーダースタイルは
質感で大きく変わってくるのです。






ファッションはこうありたい！、こうなりたい！という
ポジティブな気持ちが人をより輝かせるツールなのです。

そして、クオリティーにこだわると、自身が心地良い。
心地良いと幸せ感満載。

子供の頃の母のポリシーは間違ってはなかったかな～なんて
思う今日このごろです。

ブス子ちゃんで背も低く、スタイルも悪い子供が
こうやってファッションに今や携わっていられるのも
母の洋服は人を変える！のポリシーがあってのことかもしれません。。。

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