恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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疑惑~その9

2016-09-26 06:39:09 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


疑惑~その9


〈譲二〉

物件を見せてもらった後、不動産屋さんの店でしばらく話し込んでしまった。

慌ててクロフネに帰ってみると既に桃護さんは帰っていて玲さんの店に変わっていた。


玲「おかえりなさい、マスター」

譲二「ただいま。百花ちゃんはもう帰ってきた?」

玲「ええ。でもまた出かけたわよ。リュウちゃんたちとカラオケに行くってね」

譲二「リュウ達と? ハルやタケ、りっちゃんなんかも一緒に?」

玲「そうよ。いっちゃんはいなかったけど、早番だからカラオケ店に直接行ったらしいわ」

譲二「そうか…」

玲「百花からは何も聞いてないの?」

譲二「えっと…」


俺は慌てて携帯を確認してみた。


『ハルくんたちとカラオケに来てます。

夕ごはんは食べて帰ります。

あまり遅くならないようにするので心配しないでください。

          百花』


譲二「あ、メールが来てたよ」

玲「そう。…でも心配ね。若い子たちの中で百花は紅一点だし」

譲二「え? いや…でも百花ちゃんとあいつらは昔からの幼馴染だし」

玲「そんな風に思えるなんて、マスターは人がいいのね」

譲二「ハハ、お人よしに見えますか?」

玲「それがマスターのいいところなんでしょうけどね」


(玲さんがこんなことを言い出すのは俺にヤキモチを妬かそうとしているのか?)


それが妙に気にかかったが、単に玲さんへの嫉妬心からくるものなのかもしれない。

だから、気持ちをなだめつつ曖昧な笑みで返した。

そして他に気になることがあったので、玲さんとの会話は適当に終わらせた。


俺が気になったのは今日一軒目の店舗を見せてもらった後、通りに出た時にリュウらしい人影をみたからだ。

一瞬だったから見間違いかもしれないが。

その同じ日に百花ちゃんとあいつらが集まるというのは偶然だろうか?


貸し店舗を探していることがバレてしまったかもしれない。


その10へつづく