恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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シェアカフェ〜その1

2016-09-04 07:16:18 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

お待たせしました。

ほぼ二ヶ月ぶりです。

『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。


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前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





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シェアカフェ~その1


〈桃護〉
先月からクロフネを手伝っている。


クロフネのマスターの譲二さんと知り合ったのは三年前だ。

久しぶりに吉祥寺に帰って来た時に会い、色々話すうちに意気投合した。


年はマスターの方が5歳くらい上だが、腰が低く何かと俺を立ててくれる。

当時、弟の一護は高校生で難しい時期だったが、譲二さんには懐いているみたいで、よくクロフネに出入りしてた。

一護の幼馴染みたちもクロフネの常連客のようになっていて、そういうことも俺たちが親しくなるきっかけとなった。



その少し前から俺は、実家の佐東洋菓子店を継がず、あちこちを旅しながら、気の向くままに洋菓子や料理などの修行をしてた。

元々一処にずっといるのは性に合わない。

だけど、あの頃はクロフネで過ごす楽しみもあり、三ヶ月くらいは吉祥寺で過ごしただろうか?


親しくなった譲二さんとはメアドも交換し、また旅に出てからも、何かとメールのやり取りをするようになった。



俺が吉祥寺にいない間に譲二さんはクロフネを閉め、実家を手伝っていたそうだ。

その間は忙しかったのか、ほとんどメールのやり取りもしなかった。

しかし、今回日本に帰ってきて、一番に譲二さんにメールを送った時、折り返し電話がかかってきて、クロフネの営業のことで相談を受けた。

実家の茶堂院グループを立て直して、またクロフネの営業を始めたものの、まだ実家の仕事も残っていて、思うように店が開けないということだった。

譲二『俺が実家の仕事をしている時に店番をしてくれる人が入ればいいんだけどね。
新たにバイトを雇ってもいいんだけど、コーヒーや軽食の味を出せるように指導するにはそんなに時間をかけられそうもないしね…』

(俺なら譲二さんの力になれるかもしれない)


そう思った俺は自分がクロフネを手伝おうと名乗りでた。

 

その2へつづく