恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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シェアカフェ~その13

2016-09-16 07:39:39 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

お待たせしました。

ほぼ二ヶ月ぶりです。

『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。


☆☆☆☆☆

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


シェアカフェ~その13


〈譲二〉
(なんでこんなに動揺しているんだろう)


百花ちゃんを俺の部屋に連れて入り、黙ったまま顔を突き合わせている。

百花ちゃんは眉尻をさげて心配そうに俺を見ている。


(こんな顔をさせたいわけじゃないのに…)


俺はそんな百花ちゃんを抱き寄せるとギュッと抱きしめた。


百花「ごめんなさい…」

譲二「…」

百花「玲さんが手伝ってって言ったんじゃなくて…私が…」

譲二「うん…そんなのわかってる…。謝るのは俺の方だ。ごめん」

百花「どうして? 譲二さんは悪く無いです。お酒を出す店だから心配してくれたんですよね?」

譲二「それもあるけど…」

百花「え…?」

譲二「いや…。なんでもない」


玲さんに嫉妬した…とは情けなくて言い出せない。


百花「それとも何か他に…」


百花ちゃんはその先をいうことはできなかった。

俺がその唇を塞いだからだし、その後は俺の愛撫に喘ぐ声しか出すことができなかったからだ。



今夜は彼女に確認することもなく、俺の部屋に泊めてしまった。

玲さんも察したのだろう…閉店後は俺の部屋に声をかけることもなく、店の鍵をかけて帰ったようだ。



俺の胸に顔を埋め、すやすやと寝息を立てる百花ちゃん。

俺はその髪の感触を楽しみながら、そっと撫で続けていた。


ため息が漏れる。


譲二「やっぱり…シェアカフェには無理があったな…」



だけど、それなら一体どうしたらいいんだろう?

いまさら、玲さんによそへ移ってくれとは言えない。


だとしたら…。


もう一つの可能性を考えて、俺はまた深いため息をついた。

 


『シェアカフェ』おわり

次は『疑惑』になります。