華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

病院と介護

2014年05月26日 23時05分59秒 | Weblog
本日午後シフト。
うっかり目覚ましをセットするのを忘れ、目覚めたら9時半。でも目覚めはめちゃくちゃ良かった。いやー、寝たわー。

起きてからまた見切り品狙いでスーパーへ。しかしすっかり出遅れて見切り品コーナーはもぬけの殻。無念。Dの好きな香辛料が入っているソーセージだけ買った。
このところオーストラリアでは多くのものが値上がりしており、家計は大打撃に見舞われている。鶏肉(むね・もも共)の値段も上がったので、ユマイナチュックスの存在も危うい(実際、鶏肉を最近食べていない)。なので見切り品のチェックは必須。もっと早起きするように頑張らないと。それにしても、みんなどうやってやりくりしてるんやろうなぁ。うーん。

帰ってから買ったばかりのソーセージを焼き、サラダを作ってブランチ。このD大好きソーセージが脂っこいので私は食べても2本。でもDはバクバクと4本も食べていた。オーストラリア人ってソーセージ好きよなぁ。ソーセージが主食になりえることに驚く。私はオーストラリアのソーセージはあんまり好きじゃない(今日の香辛料入りのやつは別)。パン屋やコンビニで売っているソーセージロールとか私は苦手だけどDは大好き。ソーセージで感じるDと私の味覚の差。ま、作るのは簡単だし、Dはそれでハッピーなのでヨシとする。

さて。
本日午後シフト。担当患者さん、新規入院を含む6名。ほぼ全員が自分で自分のことをできる人たちだったのでとてもいい夜だった。

一人、手術を受けた患者さんがいる。通常なら4~5日で退院するのに、すでに2週間近く入院中のおじいさん。今日手術医から「明日退院してよし」との連絡があった。その旨を伝えると「まだ十分よくなってない」「家に通いで来てくれる看護師の手当てが苦手」と言い、そばに居た奥さんと一緒にごね始めた。ドクターが退院という以上、病院側にとって患者さんの入院を長引かせる理由はない。傷口の手当は訪問看護師でもできるので、そもそもこのおじいさんが病院にいる必要もない。すべてのことを婦長に報告したら大きなため息。「明日、手術医と話し合って決めるわ」とのこと。明日は休みなのでどうなるのか見届けられないなぁ。

患者さんの中には病院と養護施設の区別がない人がいる。今回のおじいさんもそう。「まだ十分よくなっていない」というのは手術による傷口のことではなく、シャワー、トイレ、着替え、食事等日常の作業。しかし、これらは病院の仕事ではない。なぜなら入院しているところで良くなるわけではないから。日常生活に手助けが必要な人には専門の人が訪問看護をする。それだけでは足りない人は施設に入るしかない。病院にいる看護師は、患者さんの入院理由に対する看護をするのがメインの仕事であって、できない作業を手伝うためにいるのではない。なので傷がよくなれば退院する。とてもシンプルなことなんだけど、余分のことまで病院の仕事として考える人は多い。
「家のことができないのに退院を迫られた」という言い方をすれば病院のやってることはひどいように見えるけど、そもそもの入院理由に関してできることは終わっているので居続ける理由もない。じゃあ誰が面倒みんの?となったとき、誤解を恐れずに書けば、それを心配するのは病院の仕事ではない。もちろん心配しないわけではなく、家に帰っても大丈夫なようにアフターケアの手配はする。病院としてももっとお世話が必要な患者さんのために部屋は必要だし、かつ病院は慈善事業ではなくお金の話も絡んできて「いいよいいよ、いつまでもいて」というわけにはいかないのである。
まぁ、難しいところ。こちらだって患者さんを蹴りだしたいわけではない。ただ今日のこのおじいさんとその奥さんが、傷口の手当をしている間もあまりにもブツブツ文句を言うので少々イラッとしたという話。

さて。
明日から晴れて3連休。うれしー。明日は同僚からDに仕事の依頼が入っているので、午前と午後、計2軒のお宅訪問の予定。Dがせっせと働いている間、私はおしゃべりに精を出すつもり。どんな風になるかな? 楽しみ。
明日あさってはシドニー行き。いい3連休になりますよーに。

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