華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

急性期の洗礼

2024年04月18日 21時39分00秒 | Weblog
今日も朝から仕事。
昨日と同じメンバーで同じ患者さんを担当。繰り返しになると断然楽になる。
はずだった。
メンバー3人のうち、ひとりはデビュー2ヶ月目の新人さん。ベッドサイドでの申し渡しも終わり、ヴァイタルを取ってから投薬…というタイミングでこの新人さんが「Yoshi、ちょっと来て。患者さんの反応がない」。彼女は私が担当する隣の4人部屋を主に担当していた。容態が悪いのは知っていたので大急ぎでそちらへ。
一目で事切れていることはわかったけど、判断するのは私ではない。すぐに助けを呼ぶためEmergencyのボタンを押した。一番に来た看護師は心配蘇生の準備にすぐ入ったけど、この患者さんは蘇生を望んでないことを事前に明確にしていたのでドクターが来て死亡時刻を宣告して終わり。
申し渡しの時はまだ咳をしていたのにな。ものの30分ほどで旅立っていた。改めて急性期病棟の洗礼を浴びた感じ。

ご遺体を個室に移動させた後は普通に作業再開。私は主に担当した4名のうち2名が退院。2名しか見なくていいというバーゲンシフト。午後からひとり来たけどね。

それよりも話はまだあって、お手洗いに行っているうちにもう一件emergencyが起きていた。トイレにいたって緊急を知らせるナースコールの音は聞こえるはずなのに、私には全然聞こえず。持ち場に戻ったら看護師や医師たちが走っているのが見えた。
ある椅子に座っていた女性患者さんが無反応で見つかり、担当看護師がコール。この人は心配蘇生を希望していたのですぐに処置を開始。AEDもやってきて電気ショックを与えていた。
すでにたくさんの人が集まっていたので、すっかり出遅れた私はそばに行くこともできず、遠くから蘇生をしている様子を伺うだけだった。
ちなみにこの患者さんは持ち直し、集中治療室へと移っていった。

なんかさ、改めて私は何も知らないことを知った。あの環境下で冷静に心配蘇生を始められるかしら? とっさの判断ができるかしら? 正直、私はこんな場面に一生遭遇したくないと思ったわ。そんな弱腰で急性期病棟に勤務してていいんかな? なんかいろんなことを考えた。
でも現状、この刺激的な毎日が楽しい。働いてる実感がある。リハビリ病棟でなかったわけじゃないけど、このハイペースでの移り変わりが楽しい。何を決めるにも時期尚早やけど、残れるならば…という気持ちも芽生えてきた。

帰宅。
解凍しておいた豚バラブロックを使って豚バラ丼。疲れた時には豚肉です。
毎日早く寝るようにしているけど、そろそろ疲れも溜まってきている。実はちょっと風邪っぽい。ここ数日喉がイガイガしていて、あーヤバいなと思っていたら、今日あたりからくしゃみと鼻詰まり。ちょっと本格的になってきた。今は少し頭痛もある。
今夜はエクササイズもおやすみして、この後ストレッチだけして寝る。
明日もう一日働いたらお休み。がんばろっと。

見慣れた風景。


最近遊んであげられてない。週末は時間取らないと。

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