華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

急転直下

2016年03月02日 20時29分18秒 | Weblog
先に書きます。

新しい病院に就職決定。

やったねー。

実は数日前に「2週間で5日間のシフトでいいならなら来ていいよ」と連絡をもらっており、受けるつもりでいた。正式に決まる前に免疫の保持状況を報告する必要があり、そのために今日、ワクチンを打ってもらいに病院を訪れていた。すべて済んでから正式に連絡するから、と言われており、何かあって「やっぱこの話はなし」と言われるかもしれんので、婦長と近しい人にしか言っていなかった。私のプランとしては今勤める病院と、面接を受けた病院を掛け持ちをして、2週間で10日間勤務=フルタイムと同じ状況にするつもりだった。

ちなみに仕事の掛け持ちはオーストラリアでは珍しい話ではない。それが正社員であってでも。
基本的に週に5日働く人はフルタイムの正社員、それ以下の日数の人はパートタイムの正社員となる。パートタイムで2つ以上の職場を掛け持ちしている人は普通にたくさんいる。この雇用条件のほかに、カジュアルといって本人が働きたいとき、もしくは企業が必要とするときにだけ働くポジションもある。カジュアルは病欠手当てや有休等がない。日本とは雇用形態が違うのでちっと説明が難しい。

とにかく。
ワクチンを受けて病院をあとにした後で応募先の婦長から連絡をもらった。「先日フルタイムで採用した人が辞退したの。アナタ、フルタイムで働く気ある?」。

もちろんです。

ワクチンに関するレポートも担当者がすぐに人事に送ってくれており、話はとんとん拍子。うちの病院は退職の2週間前に報告すればいいので、速攻で我が病院の婦長に連絡して退職の意を伝え、3月16日をもって終了することが決定。新しい病院は3月21日からのスタートとなった。

連絡をもらってからはずっとフワッフワの気分のまま。新しい挑戦にドキドキ、ワクワクしつつも不安もたくさん。そして仲良くしている現在の病院のスタッフとの別れを考えて、かなり寂しい気持ちにもなっている。
婦長には口頭で辞意を伝えただけなので、用事を済ませて帰宅した後、すぐに文書にして夕方病院へ持っていった。そしたらすでに婦長から話を聞いている午後シフトのスタッフがいて、「おめでとう~」と言ってくれつつも「辞めちゃうの~?」とすごく寂しがってくれた。中には目を潤ませてくれている人もいて「私、愛されてるなぁ」と心ホッコリ。

中には受け付けない人もいるけど、看護師に限らずスタッフのほとんどはとってもいい人たち。小さい病院ゆえにみんな知り合いで、みんな仲良し、軽口も叩き合えるような心安い関係。この居心地の良さを手放すのはだいぶ勇気が要ったけど、このままこの小さな田舎の病院でキャリアを終わらせるわけにはいかない。もっと様々な経験をして、いい看護師になりたいからさ。それに私は尊敬できるボスのもとで働きたい。

ちなみに新しく行く病棟は実は私も詳しくはわかっていない。ショートステイユニットと言って、救急で来て入院するほど悪くもないけど、すぐに家に返すにはちょっとね…という人がやってくるらしい。毎日たくさんの入退院があって忙しいそうだ。判断力が問われる場所のようなので、不安もたくさんあるけどとても楽しみにしている。

この転院にまつわる話で今日は終始。いろんな人とメールしたり電話したり。まだ話したい人がたくさんいる。報告したい人がいるっていいことやな。

浮かれているのもつかの間、明日からはがっつり5連勤、ロングアワー含む。病欠手当てが鬼のように残っているので、同僚からは「仮病で休めばいいのに」と言われたけど、そんなことはできない勤勉日本人。
看護師として働く機会をくれた我が病院に感謝しながら、最後の2週間、しっかり働かせてもらおっと。
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