おなじみ

最近土曜日はデイヴィッドとWest endにあるカフェに行っている。それはなぜかというと、デイヴィッドがそこのフリークーポンを持っているから。彼が以前このお店と仕事をしたことがあり、5000円分のクーポンをもらったのだ。
ここのコーヒーはとてもおいしい。違いが何かを言われるとわからないけど、味がしっかりしていてごまかされている感じがしない。実際小汚い小さい店なのに、いつもほぼ満席。コーヒー豆を買いにくるだけの人もよく訪れている。この人気が理解できるぐらいここのコーヒーはおいしい。
そして前にも書いたけど、このお店の番号札代わりになっているアイテムが可愛い。前々回は人形、前回はウマ、そして今回は

ボクシンググラブ


こういう遊び心が好きだなぁ。

グラブとともに一枚。
「がんばれ佳美（「がんばれ元気」より）」


あともう一回ぐらい無料コーヒーを楽しめるだけのクーポンが残っている。だけどクーポンがなくなった後も通うだろうな。ここでコーヒーを飲みつつ新聞を読む。なんか"大人の休日"って感じ～　…ってまぁ十分年は重ねてるけど。

疑問

歌手の斉藤和義さん。好きな歌い手さんでアルバムも何枚か持っている。その方が今回、自身の作品をセルフカバー。原発と日本政府に対する非難を込めた歌を披露した。土曜日の朝、この作品と彼とその周囲が取った行動の記事を読んで実に居心地が悪く、何か物申したくなって書いている。

斉藤和義 ずっと好きだった ー原発ソングー


私はこの人の作品が好きだけど、今回の行動には正直疑問を覚える。理由は2つ。

まず、最初に「斉藤和義、YouTubeで原発を非難した画像流出」というニュースを読んだとき、なんとなく違うものを感じながらも、賛否両論がわかっていての行動だろうと思い、勇気があるなと思った。しかしそのほんの数日後にネット配信されるライブ内で同作品を発表。そしてこのことが大きな記事になった。こうなってくると先の「画像流出」記事が前振りや仕込みにしか見えない。YouTubeの画像を「本人の知らないところで～」と言ったのもすでに言い訳がましい。結果、政府や原発管理会社に物申すというそもそもの主旨から、彼と取った行動への賛否に議論が集中し、結局本論からそれることになるだろう。

次に。日本政府や原発管理会社がウソを繰り返しているのか、本当のことを言っているのか現段階では定かではない。いくら「本当だ」と言われても信じがたいのが事実。しかし、今はすでに彼らを糾弾する段階ではないように思う。それぐらい事態は深刻だし、文句を言ったところでそれどころではないのが現状。そんな心のモヤモヤははとりあえず置いておいて、今はみんなで助け合って、励まし合い、何をすべきか、何ができるのかを話し合うべき段階ではないだろうかと思う。そんなときに「全部ウソだったんだぜ」と言われたって「はぁ?」「だから?」ぐらいなもんだ。

斉藤和義という影響力のある人が、自らの作品を使ってメッセージを伝えることに異論はない。今回の行動が人々から原発への関心を集めるのに役立ったとも言えるかもしれない（すでに十分すぎるぐらい関心は集まってると思うが）。ただやり方がせこいと思った。あと段階を間違えてるとも思った。好きな歌い手さんだっただけに残念な気持ち。記事によると、今回の行動に「男気を感じる」と言う人もいるらしい。正直なところ、私には"虎の威を借る狐"ぐらいにしか見えない。どのあたりに男気を感じるのか教えてもらいたいぐらい残念だ。