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養老孟司氏『バカの壁』と日本近現代史の『バカの壁』 -またまた、イギリスの三枚舌に騙される日本人-

2024-04-26 | 小日向白朗学会 情報
 『バカの壁』は、2003(平成15)年4月10日に発行した養老孟司氏の著書である。
 養老氏によれば「人は話せばわかると思っているが、自分の頭の中に入ることしか理解できないか理解しない」また「自分の考えと違うことにはそれを「無かったもの」「間違ったもの」として存在を拒む」としている。
 この養老氏の指摘がまさに適合する社会科学分野がある。それは日本近現代史である。現代の高等学校では「授業時間が足りない」という理由で、まともに近現代史を取り上げることはしない。その実は「時間が足りない」と言いながら「自国の近現代史があまりにも虚言が多く恥ずかしくて取り扱えない」のだ。そのカギとなる言葉が戦前は「明治維新」であり「日英同盟の成功」である。また、戦後は「押し付け憲法」であり「GHQ史観」なのである。

 2024年2月28日、日本経済新聞に『英外相、日英関係「1902年以来の緊密さ」 同盟締結時』とする「歴史バカの壁」を象徴するような記事が掲載されている。
『……
【ロンドン=江渕智弘】キャメロン英外相は27日、ロンドンの日本大使館が開いた天皇陛下の64歳の誕生日を祝うパーティーであいさつし、次期戦闘機の共同開発などで深まる日英関係を歓迎した。「(日英同盟を結んだ)1902年以来の緊密な関係だ」と述べた。
日英同盟は南下してくるロシア帝国に対抗するため、日本が当時の大帝国だった英国と結んだ軍事同盟。23年まで続いた。
キャメロン氏の高祖父で香港上海銀行のロンドン代表だったユーウェン・キャメロン氏は日露戦争の戦費調達で日本を支援したことで知られる。あいさつのなかで高祖父について「(金融財閥の)ロスチャイルド家とともに日本への融資を手配した」と紹介した。
ウクライナ侵攻に関し「現在のロシアのふるまいをみると、キャメロン、ロスチャイルド、日本のパートナーシップを復活させる必要があるかもしれない」と冗談めかした。
英国はキャメロン首相時代の2016年の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった。離脱を機に世界で機会を求める「グローバル・ブリテン」構想を推進。インド太平洋に目を向け、日本とも安全保障と経済の両面で協力を強めている。
……』
 この記事からするとキャメロン英外相は、戦前の日本を支配していたのはイギリスだと自慢げに話しているのだ。そして現代では再び日本はイギリスのパートナーシップという支配に戻ろうとしていると言っているのだ。そしてイギリスは、歴史をイギリスの都合のいいように解釈しても、日本人は気が付かないと高をくくっているのだ。
 日本は、安政5年7月18日、日英修好通商条約( Treaty of peace, friendship and commerce, between Her Majesty and His Majesty the Tycoon of Japan)から現在までイギリスの影響下にあるのだ。アメリカもイギリスの影響下にあることから、戦後日本史をGHQの押し付けなどとわざわざ区切る必要はない。日本は、安政から現代まで、イギリスの影響下にあるのだ。統治方法の象徴が民間銀行「日本銀行」である。日本銀行の株主はイギリスなのである。現代では、宗主国が属国を統治する方法は、国有資産を民営化と称して株を売却させて、その株を買って支配してゆくことである。これまでいままで売り払われた国有資産は、国鉄、NTT、水、国立大学、電力、郵便と枚挙にいとまない。
 「国民主権の国」日本の国家資産を次々と売渡す自由民主党政権と、それを支える日本維新の会、国民民主党、立憲民主党執行部、日本保守党を支持するということは、自分(国民)の資産をわざわざ売り飛ばして自分自身(国民)が疲弊してゆくことに賛成するという、実に「間抜け」な行為であることを自覚すべきである。
 「バカの壁」とは、話しても論議しても、相手を説得することは無駄だということであった。ましてや、国民の資産を売却することを政治目的としている政党と論議しても無駄なのである。できることは、売国政党と断定して国政選挙ではっきりさせることである。
以上(寄稿:近藤雄三)
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