
宮崎アニメはこうでなくっちゃ。
’84 日本 116分
監督・原作・脚本・・・宮崎駿
音楽・・・久石譲
声の出演・・・島本須美 辻村眞人 京田尚子 納谷悟朗 永井一郎
かつて人類は自然を征服し繁栄を極めた。だが、「火の七日間」と呼ばれる大戦争で、栄華を誇った産業文明は崩壊した。それからおよそ1000年、わずかに生き残った人類は蟲(むし)と瘴気(しょうき)の森「腐海」に征服されようとしていた。風に乗り蟲と心を通わせ、自然とともに生きる少女ナウシカは、人間同士の争いに巻き込まれながらも、たった一人の力でこの未来の地球を救うために立ち上がる。 (DISCASより)
今まで見たことがなかったんだけど、友人の勧めで鑑賞。
これ、24年も前の作品なんですよね?
まずそれにビックリ!
反戦、環境問題、自然との共生など、あの頃こんなメッセージをこめることが出来た・・・っていうのが凄すぎっっ!
今の時代にでも十分通用する・・・というか、この映画の世界に少しずつ近づいてしまっているのかな~という気がします。
世界は腐敗し、人間の住める場所さえ地球上から消えてしまいそうな時代、
人間が生き残れる唯一の術・・・それを理解してるのは若い姫、ナウシカ。
自然と共存していくことが残された道なんだと・・・。
そして人を傷つける戦争は憎しみしか生まない・・・。
風の谷に住む人達は自然を大事にすることで穏やかに暮らしている。
でも外の国からやって来た大人たちは自分たちがしていることが正しいと主張し、
風の谷を征服しようとしたり、古代のとんでもない兵器を持ち出し自分達の理想国家を作り出そうとしてたりする。
今、世界で起こってる戦争もこれとあまり変わりないような気がしてしまうわ。
そして自然破壊も然り。
自分達のことばかり考えていたせいで、今地球は悲鳴を上げている・・・
国の代表たちは相手に責任をなすりつけるだけ。
ラストでは涙が溢れ出てきました。
今からでも遅くはないから(そう願いたい)、地球が叫ぶ声にもっと耳を傾けていかなくちゃ。
一応は子供向けなのかもしれないけれど、大人が見た方がグッとくる映画でしょうね。
唯一つ残念だったのは、安田成美の「風の谷のナウシカ」が聞けなかったこと・・・
すっごい楽しみにしてたのに~~~
あの時代はカセットテープで、よく車の中で聞いてました
エンドロールには載ってるのになぁ・・・