★今週のワンピース（12号 / 第615話 マトマトの呪い

メガロの中に隠れてルフィと一緒に城を飛び出した人魚姫、無事に行きたい場所へ行けるんでしょうか!?


　ちょっとちょっとルフィさんっ!!

　おい待て、メガロ～～～!!　どこへ行くのだ～～～！！

硬殻塔の中から飛び出たルフィとメガロを見て、ブルックと右大臣が叫びます！
メガロは相変わらず目に涙溜めて苦しそう～～！メガロの口の中ではしらほし姫が堅く目を閉じて、

　お父様・・・お兄様・・・!!　お城の皆様、お許し下さいませ・・・!!
　無断で外出致します!!　お夕食までには帰りますっ!!

いやいや、夕食までにはムリだと思うが・・・（笑）　ルフィはとっても楽しそう！

　あっひゃっひゃっひゃ！　いくぞ、散歩～～～!!

その後ろ姿を見ながら右大臣は、

　何だと言うのだメガロ!!　「硬殻塔」の扉を開け放って行くとは、姫に何かあったら・・・
　ガイコツ、急げ、姫の安全確認を!!

　ちょっと、ホネ使いが荒いですよっ!!

部屋の中をのぞいた右大臣、言葉を失いますっ！

　!!?　いな～～い!!　しらほし姫が・・・!!　いない～～～～っ!!　　ばーん!!

　え～～～!!?　人魚姫さん、居ないんですか～～～!?

2人の目の前には空っぽのベッドがあるのみ・・・。右大臣は泣き出してしまいます。

　おおお!!　大変だ!!　国家的一大事だ!!　一体いつ!!　何者の仕業だ!!　これは誘拐事件に他ならん!!

　誘拐ィ～～～!!?

大騒ぎする2人の背後から剣を構えた男の影が・・・!!
そいつはふたりに斬りかかりますが、ブルックがステッキでそれをかわします！

　む!!　ちょっと、何するんですか、アナタ～～～!!

斬りかかってきた男は息も絶え絶えに言います。

　魚人島と竜宮城つなぐ“連絡廊”・・・ハァ・・・その開閉スイッチはどこにある・・・!!

その男はブルックの技で今斬られてしまいました。

　ぎゃあ!!

　え!?　スイッチ!!?

　ガイコツ!!　とにかくネプチューン様の下へ急げ!!　この事態をすぐぬ報告せねばっ!!

ですがブルック達は硬殻塔に飛ばされてきた海賊達にすでに取り囲まれてしまっています！海賊達は、

　やるしかねェんだ、おれ達は・・・!!　命令通りヤツらの言う事を聞く他・・・生き残る術がねェ・・・早く教えろ・・・

どの海賊も息も絶え絶えです・・・!!

　・・・!!　でなきゃ殺されちまうんだよォ・・・!!

　何の話しですか～～～!?




一方こちらは魚人島「サンゴヶ丘」―――　チョッパーが叫んでますね。

　おい、サンジ～～～!!　何で結局兵士全員やっつけちゃうんだよー!!

　くっそ～～、竜宮城へ行くチャンスだったのにコイツら、手錠するなんて言い出すから・・・

　みろ、周りのやつらがおれ達を白い目で見てるぞ、深海魚のよな白目で!!

　ガタガタ言うな!!　やっちまったモンはしょうがねェだろ!!

あれ!?　誰かと同じような事言ってますね（笑）

　やっちまう前に考えろよ!!

2人の周りには警備隊が倒れています。

　おめェも半分やっちまったろ、カンフーで!!　アレ・・・中々強かったな・・・

　そ!!　そんな事言われても嬉しくねェぞ、コノヤロー

その時です。

 キャ～～～!!!

サンジは、

　女の声～～～

サンジはその声のする方にクルッと首を向けます。大丈夫かなぁ・・・。声のする方では大騒ぎになっているようですよ。

　海岸から血まみれの人が!!

　うわああああ!!

　お前確か魚人街の奴じゃないか!?　どうした!!?　すぐに医者を～～!!

サンジに誉められてニコニコしながらパパン♪と手を叩いていたチョッパーでしたが、その「医者」の言葉に、

　ん??　おれ医者だぞ!?

するとサンジは、

　え!?　ハチ!?

大騒ぎのもとになっている血まみれの魚人街のヤツはハチだったんです！体中矢が刺さり血まみれのハチ・・・。

　どうした!!?　お前っ!!!

　おいハチ～～!!　おれ達だぞ!!　何だそのケガ、何があったんだよォ!!

血まみれのハチは苦しそうに、

　・・・おお・・・お前らか・・・会えてよかった・・・麦わらはいるか・・・？

　ここにはいねェよ!!　ちょっと待ってろ、すぐ手当てするから！

　仲間達を集めろ・・・急げ・・・ハァ・・・ハァ・・・

ハチはサンジの襟元を掴み、

　お前ら・・・――もうこの島に!!　ゼェ・・・ゼェ・・・関わらねェ方がいい・・・!!　“魚人島”を出ろ!!
　今から・・・この島に“新魚人海賊団”が攻め込んで来る!!　リュウグウ王国は・・・崩壊するんだ!!!

　!!?




その数時間前――魚人街「ノア」――

　いいか、ホーディ・ジョーンズの傘下の海賊達よ!!　お前達は幸せ者だ!!　この歴史的作戦の協力者となれるのだからな!!

子分達はざわついています。

　・・・バンダー・デッケンって――あのフライング・ダッチマン号の・・・!?

　バホホホ!!　安心しろ・・・その子孫だ!!　ゴーストじゃねェ・・・!!　―だがおれもまた呪われている!!
　魚人にして泳げねェ・・・おれがその“マトマト”の呪いと共に引き受けた悪魔の力!!　見せておこう・・・!!
　よし・・・お前でいい。人間！前に出ろ！

　え・・・

指名された人間の海賊は不思議そうな顔をしています。その時、

　ホーディ!!

その声の主は、

　ニュ～～～!!　お前ら本気でやるのか、バカなマネはやめろ!!

　ハチさんだ・・・

　ハッチャンさんだ!!

ハチはの傷はまだ癒えていないようで、松葉づえをついています。片足はまだギプスをはめていますね。ハチはホーディに向かって、

　E・S（エネルギーステロイド）なんて実を滅ぼすだけの薬だ。魚人が魚人島を潰してどうする！
　大騎士ネプチューンを甘く見るな!!

　ハチさん・・・!!　勘弁してくれませんか・・・
　もうアンタの意見は聞きたくねェんだ。とてもおれの憧れたアーロン一味の幹部とは思えねェ。
　あんたはフヌけちまった・・・!!　もう世代替えですよ・・・!!
　人間達に思い知らせる為には“魚人島”が必要でネプチューンは邪魔なんだ!!　至高の種族が我らだってのはアンタの教えだぜ!!?

　だけどアーロンさんは敗けた!!　ニュ～～デッケン!!　ヒョウゾウ!!　お前らまで何だ!!
　当時アーロンさんの呼びかけにも応じなかったおめーらが!!　何で今、若ェコイツらに手を貸してんだ!!!

ヒョウゾウは、

　手を貸す？・・・雇われたんだ、おれは金でなァ・・・
　アーロンの奴は金離れが悪く、おれを雇いきれなかった・・・―ガキの頃からお前は俺に手も足も出せなかった。
　お前止まりの剣士しか連れて行けなかったアーロンは気の毒だったなァ。

バンダー・デッケンは、

　バホホホ!!　アーロンの一味のハチかァ～～、こりゃ懐かしい～～！
　おめェんトコの船長は当時、このおれさえも“手下”にしようとしたんだ、ハギャ言っちゃいけねェ!!
　おれは人の下には断じてつかねェ男よ!!　ホーディはその辺をわかってる！

ホーディは続けます。

　・・・アーロンさんには尊敬すべき野心と行動力があった・・・―だが同時に彼は粗暴で器用さに欠けてた・・・
　あんたらが海で暴れ回ってた頃、おれ達は海賊になりたくても歳の足らねェガキだった。
　その世代が成長した集まりだ――だから用意は周到、前者の轍（てつ）は踏まねェ・・・
　―おれはアーロン一味の意志を継ぐ男だ・・・!!
　その憧れの一味の元幹部が、このおれの計画に異論を唱えるなんて気が萎えるじゃないですか、ハチさん・・・!!
　くしくも今、魚人島にはアンタ達の野望を打ち砕いた“麦わらのルフィ”が来てるってのに・・・あんたは何とも思わねェのか？

ハチは、

　あいつは元アーロン一味のおれに“友達”と言ってくれた・・・
　命の恩人でもある!!　すぐに会いに行きてェけど!!
　アーロンの意志がここに生きてる限り、おれはあいつらに合わせる顔がねェ!!

　人間が“友達”なんて、クソかネプチューンみてェな事言いやがって・・・アンタにゃもう幻滅だよ!!!

するとバンダーがハチに手を触れました。

　“ロックオン”だ、ハチィ・・・
　バホホホ・・・海賊の流儀を忘れちまったのかァ？
　言いてェ事があるんなら“暴力”で解決しなきゃダメだぜ――のハズだ!!　ホイ！

バンダーはハチとは全然違う方向へナイフを投げます。ですがナイフはヒュンヒュンと回って・・・

　ドスッ!!!

なんとナイフはハチの後方から背中に突き刺さったじゃないですか！

　ギャア！

人間達もどよめきます。

　何だ!!?　関係ねェ方に飛ばしたナイフが!!　タコの魚人に刺さった!!

バンダーは、

　―ついさっきおれがお前に触れた時から、お前はおれの“的”となった。
　おれが何をどこへ飛ばそうとも・・・それはまるで言いた鳥の様に、まっしぐらにお前という“的”を目指す!!

　・・・!!　マトマトの呪い・・・!!

　―勿論それを防ぐ方法はいくつかある。試してみるがいい。

バーデンは沢山の矢を子分に持って来させます。

　ニュ～～～!!?　よせ!!　そんなに矢を!!　おめ＾の能力なら噂で知ってる!!　
　おい、ホーディ、これじゃ死んじまう!!　デッケンを止めてくれ!!

　言ったでしょう、ハチさん。バンダー・デッケンはおｒねお部下じゃねェ。これは対等な「海賊同盟」なんです。
　第一・・・お前はもう目障りなんだよ!!　腰ぬけ野郎!!!

　くそ～～!!　ニュ～～～!!

ハチは逃げだします。バンダーは矢を放つと、

　そォら、行けェ～～～!!

ホーディは愉快そうに、

　ジャハハハ!

バンダーも高笑いしながら、

　バホホホ!!　いいぞ!!　逃げろ逃げろ！だがどこまでも・・・!!!　どこまでも・・・どこまでも追撃するぞ!!!

必死になって逃げるハチ・・・。水中に逃げだします。

　来るな!!　くそォ、水中でも関係ねェのか!?

　キュン!!　キュン!!

後ろから矢が追いかけてきます・・・!!　そして・・・

　ドス!!　ドドド・・・ドドス!!

　ギャアアアアア～～～～!!!





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