シャリーンの不気味な予言、国王の登場などどんな展開になるのでしょうか!?
ここはリュウグウ王国人魚の入り江。数時間前――
何て堅く密閉してあるの・・・!!
3人の人魚がカリブーの樽を開けようとしています・・・！
何が入ってるのかしら・・・
宝物なら宝箱でしょ？大切な樽なら高級酒かしら？
ホントに堅いっ・・・!!
3人は必死で開けようとしています。すると・・・
おっと、もう充分だぜェ・・・
!?
ケヘヘヘ!! そォれだけ開けてくれちゃったらも～～ォ充分さんよォ～～
なに・・・!? まさか中に人が・・・!?
ウソ!!
人魚達は開けようとした手を止めますが時すでに遅し・・・樽の中からカリブーがふたを破り・・・
メリ！バキバキバキ！
きゃあ～～～っ!!
あァ～～りがとさ～～ん!!!
ドロドロ溶けながら樽から出てきます！
きゃあ～～～っ!!
逃ィ～～げるなんておよしよォ～～!!
早く水場へっ!!
NO～～～!! 手ェ～～遅れさんなのよォ～～～ウ!! ケヒヒヒ～～イ、カ～～ン謝しちゃうぜ、人魚さん達ィ～～～!!
ドロドロしたものが人魚を捕まえます！
え!? 体が・・・沈む!!
沼だわ!! こんな岩場になぜ沼が!?
人魚達の胸から下がどっぷりと沼に沈んでしまっています。
沼もドロ沼、脱出不可能“底なし沼”よォ～～う!! おれは能力者さ・・・“ヌマヌマの実”の「沼人間」ん～～!!
もがく程に・・・沈んで行っちゃうぜェ～～い!? 声なんか出すのはおよしよォ～～!? 何コ～～ロしゃしねェ。
誰か・・・
おォよしって・・・!! 言ったよなァ～～!! おバカさんめェ～～～!!
声を出そうとした一人の人魚の口を手の形をした沼が覆います！
イシリー!!
―少ォし眠ってて貰うだけだよォ～～～!!
う!!
他の人魚達も少しずつ沼に飲み込まれていきます・・・！
助け・・・
ケヒヒヒヒ・・・
カリブーはお腹をポンポン叩きながら、
フフフ～ン♪ おｔｒのォ～～体はァ～～♪ 底なしさんよォ～～♪ ウ～～ップ、“人魚”はおいくらだったかな～～。
オークション相場が確か・・・一匹7千万・・・3匹でェ～～ケヒヒヒヒィ!! 麦わら様様だ、こりゃあ！
奴らのお陰で入国審査もなく“魚人島”へ上陸できたァ～～！高級人魚狩り放題!! ここは「宝島」だァ!! ケヒヒヒィ～～!!
一方こちらはリュウグウ王国―港町サンゴが丘。何か騒ぎになっていますよ。
海賊“麦わらの一味”!? そいつらが人魚の入り江の娘達を攫っていったのか!!?
いえ・・・そうは言ってないんだけど―とてもいいコ達だったし、第一・・・ケイミーの友達だし・・・!!
一人の人魚がそう言っています。警備隊から事情を聞かれているようですね。
脅されてるのかも知れん・・・!! ただ・・・事実だけ言えば・・・
あの時あの場にいたのは我々警備隊と娘達・・・戦いでのされた魚人達の連中――そして“麦わらの一味”・・・!!
人間にはいつでも人魚を攫う理由がある!! 人間界じゃ若い人魚の娘は高額で取引されるからな。
だからといって頭ごなしに疑っても・・・!!
いい顔して人魚に近づき攫って行った海賊達が今までどれ程いると思ってるんだ!!
そこへ現れたのは・・・
フム・・・
フカボシ王子・・・!!
王子が聞きます。
―そしてマダム・シャーリー、先ほど言っていた・・・そのような未来が本当に見えたのですか？
―あの海賊“麦わらのルフィ”が魚人島を滅ぼすと・・・!!?
マダム。シャーリー、お水を・・・!!
人魚の一人がシャーリーに水を持ってきます。シャーリーはそれをグビグビ飲むと、
・・・ええ、確かに見えました・・・見えたのは・・・事実・・・!!
マダム・シャーリー、あなたの予知能力の的中率はさすがに「竜宮城」の我々にまでも届いています・・・
・・・弱りましたね・・・彼らとは妹のペットを助けてくれた“恩人”として接するつもりであったのに、
不確定な未来とはいえ・・・彼らを野放しにはできない!! 対処せざるを得ませんね・・・!!!
そしてここはリュウグウ王国一等地「ギョバリーヒルズ」
まだ騒ぎが続いているようです。
・・・行ってしまった・・・
ネプチューン王自らの送迎で「竜宮城」へ招かれるなんて・・・
ほっほっほ!! 落ちるでないぞ!! ネ～～プチュ～～ン!!
ホエ～～ル!!
ネプチューン王はホエの上に乗り、ルフィ達は助けたサメに乗っています。サメはシャッシャっ♪ と嬉しそう。ルフィは、
何だおっさん、そのかけ声バカみてェ！
パッパグが慌てて、
やめろ、無礼者!! 麦、てめー!! もうコワイ!! おれはお前がコワイッ!!
ほっほっほ、そのサメ・・・「メガロ」は娘が大層可愛がっておるペットじゃもん!!
あの時は目がろが帰って来んち泣いて手に負えなんだ・・・!!
クラーケンに襲われとったとは、危ない所よう助けてくれたもんじゃもん！
ししし!! まー、偶然だけどよかったな、助かって！
パッパグは、
人魚姫様のペットか・・・!!
ブルックが、
あれ？パッパグさん、確か昔・・・人魚姫さんとはマブダチだとか・・・
するとパッパグは、
しー、しー、しーっ!!!
あ・・・!! ウソだったんですね!?
ケイミーはこの展開に震えが止まらないようです。
い・・・いいのかな、私達まで「竜宮城」へ・・・
「友人も構わんじゃもん」ってんだからいいんじゃねェか？
ほっほっほ!! 実は先に息子達を使いにやったんじゃが、とんと戻って来んのじゃもん、それでわしが来た!!
わしも宴の料理が楽しみで早く始めたいんじゃもん!!
―ああ、言い忘れたがお前達の仲間をすでに一人招いておる。
え？
そやつが今、さっさと酒盛りを始めてしまっとる。宴は皆でやる方が楽しいと言うのに身勝手な男よ！
ゾロか。
ゾロね。
確か・・・名前が・・・ゾリ!!
ゾロだって・・・。
他の仲間達も直に兵達が探し出して城へ招くので安心するんじゃもん！
ナミ、あいつらどこ行ったか聞いてねェのか？
とルフィが聞きます。
フランキーはトムさんって人の親族を探すって・・・ロビンは大切な歴史がどうとか・・・バラバラ。そっちも問題ないんでしょ？
んー・・・ないっつーか・・・あったっつーか・・・
ナミが言います。
ねー、ところでおじいちゃん！
“海神”ネプチューン様だ、くらァ!!
と噛みつくのはパッパグです（笑）、麦わら一行、怖いものなしです（笑） ナミは質問します。
ここは深海1万ｍなのに、この魚人島のある場所だけどうして明るいの!?
ほっほっほっ、魚人島のある場所が明るいのではない・・・
世界で唯一光の差すこの海底に・・・遠い昔・・・魚人達が住み始めた・・・それが魚人島・・・!!
―ここには地上の光をそのまま海底に伝える“陽樹イブ”という巨大な樹の根が届いておる・・・!!
光を!? ―つまり1万ｍを超える光る根っこをもつ樹があるって事？
そうとも。学者達は何かと理屈づけておるが、地上で受けた光をその根に灯す神秘の樹じゃもん。
その樹の根の呼吸はさらに空気をも海底へと供給する・・・!!
シャボンディの「ヤルキマン・マングローブ」の親分みてェなモンか!!
地上に陽が差せば海底も明るく・・・机上の夜には光を失う。
何の慈愛か・・・我々もまた当然という顔をして・・・太陽の恵みに生かされておるんじゃもん!!
・・・へえ、“陽樹イブ”・・・
感心したようにナミが言えばウソップは、
サニー号の船体を造った“宝樹アダム”と何か繋がりはあるんだろうか!! フランキーに教えてやろう!!
もじゃもじゃのおっさん、ハラへった。
お前っ!!
ほっほっほやがて着く。あれが入口じゃもん。
ネプチューン王はインターホンを押し、
ピンポーン♪ はい。
わしじゃもん!!
こ・・・国王様っ!! 只今通路を降ろします!!
水の通路が伸びてきました。
―さァゆこう!! ネ～～プチュ～～ン!!
ホエ～～ル!!
わー楽しみ!! 竜宮城！
シャボンをしっかり張るんじゃもん！
着いた所は・・・
さァここじゃもん!! どーん!!
何もかもおおきエス。魚が周りを泳いでいるしサンゴや海ぶどうのようなもの、建物の周囲を竜が取り巻いています。
ルフィ 「着いた～～すげ～～カッコイイ～～!!」
ブルック 「パッパグさんの屋敷がノミの様ですね!!」
パッパグ 「比べんな!!」
ナミ 「キレーなお城～～!!」
ケイミー 「・・・!!（ガチガチと震えています）」
王が戻られたぞ、門を開けよ!!
ネプチューン王がお戻りに～～～っ!!
どこへ行かれたのかと・・・!!
開門します!! お帰りなさいませ!! 国王様!!
うわ～～っ!! 色々あって楽しそうな城だな～～!!
我が城じゃもん!! ゆるりとしてゆけ!!
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