鎌倉の大仏から、来た道を5分ほど引き返し、長谷の交差点を左折し、2分も歩くと左側に、甘縄神明神社への参拝石段が望まれる。
その急な参拝石段を登りきると、作品を見て判るよう何の変哲もない神社を目にするが、意外や、天照大神を祀る 710年に創建された、鎌倉で最古の神社という。
また、神社の近くには、作家 川端康成が暮らしていた邸宅があり、「山の音」という小説の主人公・信吾の家の裏庭にある神社として描かれている由。
観光地として、あまり知られていないのか、訪れたときは誰とも会わず、神社は森の中に静かに佇まれていたが、せみの鳴き声だけが耳につき、厳かに参拝しその場を後にした。