街歩き中に、皇居近くで白鳥を見かけました。
日本には越冬のために晩秋から初冬に渡来し、春には飛去するそうです。
学生の時に読んだ「次郎物語」の一節を思い出しました。
水面を覆う白い芦(あし)の花に白い鳥が入ると、姿はまぎれてしまいます。白鳥は蘆花に影響を及ぼしながら、自分はその中に入り込んで姿を消します。
鳥が羽ばたくと白い花のさざ波が広がります。結果的に羽がおこすさわやかな風だけが、静かに広がっていきます。
著者は、世の評価の有無にとらわれず、社会に必要な考えや行いを広げることを大事にしました。
こうありたいと願った気持ちを思い出しました。