調整講座の目的
現状、二胡の世界では、楽器の材料および構造を踏まえた上での理論的な調整と言うのがほとんどなされていません。
二胡とはこういう物という、言い伝え程度に基づいたレベルです。
また、調整が出来る所も、都市圏に1,2あるだけです。
二胡は木と蛇皮と言う、とても変化しやすい自然素材を材料として、
弦二本によって、かろうじて組み立てられた不安定な楽器です。
弦2本を外すと二胡はバラバラになってしまいます。
その不安定な状態が、二胡の雑音の原因になっています。
その不安定な状態をいかに安定した状態を維持し、楽しく楽器として鳴らしていくか、
そのための技術が調整です。
二胡の演奏者のかた、愛好家のかたが、二胡の楽器としての構造を学び、
ご自身の楽器を良い状態で楽しく弾けるようにし、そのための楽器の調整を学び、
出来たら先生をしている方々に、最低限生徒さんの楽器の状態が今どのような状態か判断でき、
そして良い状態に調整出来るようにしてあげられるようになる。
そんな講座にして行きたいのです。
講座内容は、
二胡の分解、各部分の説明。(テキストは用意します)
樹種の説明。
木の基本的な音の確かめ。
皮の状態の説明、実際の生皮を資料とします。(それぞれお持ちになった楽器の皮の状態の説明)
組み立ての実習。、
数種類の千斤の違いによる糸の巻き加減の違いの実習
皮と駒の状態による、千斤の巻き方の違いの実習
木軸の削り調整による音の変化の実習。
駒の形状による音の変化の実習。
弦と皮の相性の違いの実技。
完成した調整済みの楽器を弾いてもらいます。
弓の良し悪しの実技。(原因理由の説明および実技)
本当は二回ぐらいに分けたいのですが。
遠方からいらっしゃることも想定して、半日で一通りの事を伝えます。
ご自宅に帰ってから復讐出来る為に、あるいは他の方に説明できるようにテキストは用意しておきます。
尚、お申し込み多数の場合、次回は、1月の最終日曜日も予定しようと考えております。
日時は、
11月27日 日曜日 午後13時30分から、4時間ほど。
場所は、神田の光舜堂。
募集人数は、一回に3名様。
費用は10000円。
テキスト代1000円(初回受講者は費用免除)
持ってくるもの、今使っているメインの二胡及び、古い二胡、
その他道具など、スクレーパー・プラスマイナスのドライバー・弦3種類・駒、3種類・千斤の糸3種類、フェルト・細かい修理用の木(紫檀黒檀)・木の粉(紫檀黒檀)・ボンド3種類・アルコール・ワックス・などです。
これらの道具など纏めると別途費用がかかります。(受講決定後詳細はご案内いたします。)
光舜堂店主 西野和宏
お申し込みは、info@ko-shun-do,jp
件名は、【 調整講座申込 】 として下さい。
お名前、連絡先、必須です。
二胡の経験年数、あるいは講師をなさっているかをお書きください。
尚、最初の3名様を超えた場合は、来年の1月最終日曜日の受講という形にかえさせていただきます。
※ ありがとうございます、早々にお申込みいただきまして11月分、1月分ともに締め切りました。
これ以降は、来年また告知します。